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OTA Notebook: RBグラントはフィールドに入らず
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年5月23日
- OTA3日目はレイ・ニチキ・フィールドでファン公開の予定だったが、フィールドの状態がよくないためか屋内練習場ドン・ハトソン・センターへ。前半の1時間ほどはファンも室内練習場に入ることを許された。今後の公開日も屋内練習場で行う予定、とマッカーシーHC。レイ・ニチキ・フィールドも屋内練習場も同じ人工芝のフィールドターフなのに、と地元記者団からは不満の声が上がっている。
- OTAを欠席しているのは例によってCBアル・ハリスとCBチャールズ・ウッドソンの2人。CBウッドソンは一昨年のウッドソンはOTAを全欠し、昨年は半分ほど出席した。CBハリスも毎年ほとんど来ない。彼らには特に新しく教えることもないので、しっかり体作りをやっていてくれればいい、というのがコーチ陣の姿勢。
- 両ベテランを欠くCB陣はトラモン・ウィリアムズとジャレット・ブッシュが1stチームで、2巡c指名のパトリック・リーがニッケルバック。中でもウィリアムズの動きは素晴らしく、この日だけで少なくとも3つのパスを叩き落している。
- ダリン・カレッジでなくプロ2年目のアレン・バーバーが1stチームの左ガードに入ったことが大きな注目を集めた。周囲の選手たちによるとバーバーとカレッジが1日ずつ交代でプレーするプランで、前日はカレッジが1stチームだったとのこと。マッカーシーHCは、「アレンはインサイドのポジション争いに加わっていて、その競争は過去2年間とまったく同じだ。今後も違った組み合わせを試していくことになるだろう。おそらくダリン・カレッジは違ったポジションもプレーすることになるだろうし、ジュニアス・コストンはセンターでのプレーも増えるだろう」と説明している。
- OLの1stチームは左からLTクリフトン、LGバーバー、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャー。2ndチームはLTオーリン・トンプソン、LGカレッジ、Cジュニアス・コストン、RGジョシュ・シットン(4巡指名)、RTトニー・モール。
- ジュニアス・コストンがセンターをプレーしているのは、左右両ガードの先発争いから脱落気味なのだろうか。スピッツが先発右ガードの座を固め、Cウェルズ負傷時にもスピッツを動かしたくないからか。
- 5巡ルーキーのOTブレノ・ジャコミニは1on1のパスラッシュドリルで4巡ルーキーのDEジェレミー・トンプソンを圧倒し、3回続けてトンプソンを地面に転がした。コーチによると、ルーキー・ミニキャンプでの指導が奏功してテクニックが進歩し、重心を低くしてプレーできているとのこと。
- DTが4人もケガで休んでいてDT不足のため、DEカレン・ジェンキンズがDTに移り、1stチームの右DEにはマイケル・モンゴメリーが入っている。
- FA移籍のLBブランドン・チラーはまだ2ndチームに留まり、1stチームのストロングサイドには昨年までと同様ブレイディ・ポピンガが入っている。2ndチームはストロングサイドLBがチラー、ミドルLBがデズモンド・ビショップ、ウィークサイドLBがトレイシー・ホワイト。
- RBライアン・グラントはフットボール関連の練習には加わらず、リハビリ組と一緒にサイドラインでトレーニングしている。「彼が休んでいるのは契約問題のためだ。ビジネス上のプロセスを球団とライアン側が進めているところで、彼自身はとてもしっかりと行動していると思う」とマッカーシーHCは前向きなコメント。週4日ウェイトトレーニングをして、エドガー・ベネットRBコーチとのミーティングにも参加しているとのこと。
- DTジャスティン・ハレルは4月前半のウェイトトレーニング中に背中を痛め、軽い手術を選択したとのこと。「すぐ手術を受けるのがベストだと我々は判断した。順調に回復してきているよ。遠からず復帰できるだろう。こうして休むのは若い選手のためにはよいことではないが、彼は大丈夫だ」とマッカーシーHC。本人はチーム練習を眺めながら、トイレの脇でひとりさみしくエアロバイクを漕いでいる。(写真)
- 同じく練習を休んでいるCBウィル・ブラックモンは、シーズン終了直後に右足の手術を受けていたことが明らかになった。同じ場所を2年連続で骨折し、昨秋の復帰後にも再び状態を悪化させてプレーオフには出られなかった。足には細かな骨が非常にたくさんあり、しかもフットボールは足に大きな負荷がかかるため、完全復活まで時間のかかることが少なくない。
- 注目のQBアーロン・ロジャースはかなりシャープな出来で、地元記者たちの評判も上々。インタビューについては後日紹介。
- QBブライアン・ブロームは最初のスナップをファンブルするなど多少バタバタしたところもあったようだ。「彼はスポンジのようだ。頭の回転が非常に速い。我々の求めるQB像によくフィットしている」とマッカーシーHC。
- ファンブルしたボールを拾ったQBブロームが右サイドライン際にロングボールを投げると、WRジョーディ・ネルソンがジャンプして同じ2巡指名のCBパトリック・リーに競り勝って見事にキャッチ。WRドライバーがネルソンに駆け寄ってチェスト・バンプ(ジャンプして胸をぶつけ合うやつ)で祝福。
- ベテランQBの補強はせず、現在の若手QB3人でトレーニングキャンプを迎える方向、とマッカーシーHC。