グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年1月23日
- 月曜に最後のミーティングや個別の面談を終え、今季のパッカーズは解散となった。選手たちはロッカールームの荷物をまとめてランボーフィールドを後にした。一年中グリーンベイに住むDEキャンプマンなど一部の選手を除き、もっと暖かい地方でオフシーズンを過ごす選手がほとんど。ただし若手選手たちは3月半ばからのオフシーズン・プログラムに出席するため、再びグリーンベイに集まってくる。
- ナイトゲーム終了後、ほとんどあるいは全く眠れなかったという選手たちが多い。「4時ごろようやくベッドに行ったけど、目を閉じることもできなかった。悪い夢を見そうで」とCBチャールズ・ウッドソン。ストックSTコーチも、「眠れなかった。本当につらい夜だった」
- パッカーズのシーズン終了後に退くことになっていたボブ・ハーラン会長は、来週月曜日に名誉会長に退き、マーク・マーフィ新社長が正式にCEO職を引き継ぐ。
- ファーヴの引退問題についてQBクレイグ・ノール。「今季のプレー内容なら、来季戻ってこない理由はないと思うよ。これまでのキャリアで多くを成し遂げたからといって、これから他のことを始める気構えができてるだろうか。フィジカル的な要素は何も問題はないと思う。問題は次のシーズンへのメンタル・アプローチだ。彼はオフシーズンのトレーニングをもう一度繰り返したいか? トレーニングキャンプをもう一度やりたいか? 今回のようなハートブレイクをもう一度経験したいか? たぶん、そういったこと全てを考えなければいけないんだ」
- 同じくファーヴについてCBチャールズ・ウッドソン。「来年はもっとよくなるという手応えが感じられたはずだ。戻ってくるだけの価値はあると言えるんじゃないかな。僕にもわかるのは、彼はまだフットボールがプレーできるということだ。今年彼はそれを証明した。信じられないシーズンだったよ。ありとあらゆる記録を手に入れてしまった」
- CBウッドソンは第12週ライオンズ戦でつま先を負傷したが、実際はヒザの問題の方が大きく、シーズン最後まで悩まされたのだという。「つま先のことなんて忘れちゃうぐらいだったよ。12月16日のラムズ戦で痛めたヒザのことだ。痛みはずっとあったけど、出場を続けて仕事はした」とCBウッドソン。これからMRIなど詳しい検査をして、手術が必要でなければ、2、3週間休んでから軽いウェイトおよびランニングを始めるとのこと。例によってオフシーズンは、全員参加のミニキャンプを除いては独自でトレーニングをする予定。
- WRバレスに敗れたことについてCBアル・ハリス。「僕は個人的バトルに負けた。しばらくなかったことだ。シーズン最後にこんな拙いゲームをしてしまった、そのことが僕のオフシーズンの意欲のもとになる」
- 今季よかったからといって、来季も同じようなチャンスが手に入ると決まったわけではない。そのことについてCBハリスは、「そのことはみんなで話し合う必要さえないと思う。こんなチャンスは滅多にないとみんな理解しているさ。去年ベアーズがスーパーボウルに出たのに、今年はプレーオフにさえ進めなかった。だから僕らも、またファイトしてハードに頑張り、しっかり準備をしなきゃいけない。(強豪でいられるのが)オートマティックじゃないことは僕らはよくわかっている」
- アル・ハリスが33歳、ウッドソンが31歳という先発CBコンビの年齢について、CBウッドソン。「年齢を聞くまでは(プレーを見ただけでは)気がつかないと思うよ。フィールドで以前のように動けなくなったら、その時は自分でも気がつくだろう。僕はいまそのように感じていないし、アルも感じていない」
- 最後までオフェンスの足を引っ張った若いガード陣についてジョー・フィルビンOC。「NFLのどのOLコーチに聞いても、『しっかりしたラインマンになるにはNFLで3年かかる』と言うだろう。ただウチの連中のように、20試合も先発した選手にそれがあてはまるかどうか、私には何とも言えない。しかし経験を積んだことや、身体的に強くなることは期待できる。パワーやコンディショニングが飛躍的に向上することはないが、今後も成長は見られるだろう」
- 第4Q残り2分半で相手パントリターナーのファンブルをCBジャレット・ブッシュがリカバーできなかったプレーについて、マイク・ストックSTコーチ。「(体ごと飛び込むか、立ったまま拾って走るか)2通りの考え方があるからね。シーズンを通して、我々はビッグプレーを生み出してきた。だから、拾って走ろうとしたブッシュを責めることはできない。結果論としては我々はポゼッションを得ることができなかった。もし飛び込んで押さえていれば、2つ1stダウンを更新してFGを決めて勝利を手にしていたかもしれない。彼は拾って走ろうとしたが、それも我々が教えていることだ。もう1人(LBポピンガか)も押さえるチャンスがあったんだし」
- DEカレン・ジェンキンズ。「今回の敗戦が、これからの僕たちをよりハードに頑張らせる元になればいいと思う。目標に到達するには、もっともっと頑張っていかなきゃいけない。もう疲れ果てて何もやる気がなくなったとき、今の自分たちの気持ちを思い出すんだ。そうすればやる気を引き出すこともできる」
- DTコーリー・ウィリアムズはこれがパッカーズ最後の可能性が高く、試合終了後にはスタンドを見上げてすすり泣いた(写真)。FA市場に出れば高額オファーが来るのは確実で、パッカーズは無理に引き留めない見込み。もしそのつもりがあれば、とっくに契約延長していたはずだからだ。「現時点では、そのことは考えてもいないよ。もしパッカーのままで引退までプレーできれば最高だ。でもそれを決めるのはもう僕じゃない」
- 昨年春にFA加入したCBフランク・ウォーカーだが、けっきょくニッケルバックにもダイムバックにも定着できず、最後のNFC決勝ではアクティブ登録さえされなかった。1年契約だったため今春ふたたびFAとなるが、パッカーズと再契約する可能性は薄いと本人は感じているようだ。「今シーズンについては本当に失望している。コーチたちはチームが勝つために最善と思う選択をするわけだが、僕はその一部じゃなかった。(13試合出場した中で)あちらこちらでいいプレーもできたけれど、それも単発でしかなかった。僕としてはもう少し長く出ていたかった」
- 右ヒザに問題を抱えながらプレーを続けてきたWRコーレン・ロビンソンだが、関節鏡手術は必要なく、たぶん水を抜かなければならないとのこと。
- シーズン最悪の1キャッチに封じ込められたWRグレッグ・ジェニングス。「僕を止めるために相手が特別なことを仕掛けてきたわけじゃない。ただ僕らはパスが通らなかっただけだ。何度もチャンスはあったのに、それを活かすことができなかった。僕がもっとボールが欲しかったのはたしかだけど、僕らは(チームとして)チャンスをものにすることができなかった」
- ルーキーシーズンを終えたWRジェームズ・ジョーンズ。「これまでの10倍ハードに頑張らなきゃいけない。プロ入りするときに自分の長所だと思っていたことが、NFLではなかなか通用しなかった。だからそういった部分を振り返って、また強化していなかきゃいけない。向上すべき部分はたくさんあるよ。どんな選手も完璧ではないんだから、いつだって向上の余地はある。記憶に残るルーキーシーズンだったとは思うけど、同時に苦い思い出でもある。スーパーボウルに一歩届かなかったんだから。成長するために何が必要かは自分でわかっているし、チームが向上するために必要なことは何でもするつもりだ」
- アラバマ大のニック・セイバンHCが、オフェンシブ・コーディネーターとしてパッカーズのトム・クレメンツQBコーチに興味を示している、と一部で報じられているが、クレメンツ本人には何の接触もないとのこと。「正直言って、どこからそんな話が出てきたのかわからない。現時点では何の兆しもないんだ」
- 今回のNFC決勝は全米視聴率29%(シェア43%)で、今季NFLで最も視聴率の高いゲームだった。それだけでなく、1997年(CAR@GB)に30.1%を記録して以来、カンファレンス決勝としては最高だったとのこと。AFC決勝(25.1%)と合わせると全米で4970万人が視聴したことになり、1995年(DAL@SF・SD@PIT)が4990万人の視聴者を集めて以来13年ぶりの高い数字だった。
- 視聴率調査対象となる全米56のマーケットの中ではミルウォーキー地区がやはり最高で、視聴率58.5%、シェア78%。1997年12月1日のヴァイキングス戦(マンデーナイト)で60.9%を記録して以来、同地区のパッカーズ戦としては最高だった。