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Packers - Bears Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年12月25日
- マイク・マッカーシーHC。「言い訳はできない。今日の我々は全てにおいてよくなかった。我々のパフォーマンスに失望している。率直に言って、今日あきらかになった問題点は先週のラムズ戦でも表れていたことだ。先週の練習で対処できたと思っていたが、そうでなかった。それは私の責任だ。水曜からの練習で問題点を修正し、次のデトロイト戦ではいいプレーをしなければならない」
- 完全な消化試合となった最終戦で、主力組をどのように起用するかと聞かれたマッカーシーHC。「私はまだその質問に答える準備はできていない。しかし今日よりもよいプレーをする必要がある」
- QBブレット・ファーヴ。「これを警鐘として活かさなきゃいけない。ウチのチームについて良い評判ばかり聞かされてきたが、これで、読みたくないような批判も書かれることだろう。プレーオフに出られるのは嬉しいが、このようなプレーしかできなかったのはひどい気分だ」
- QBブレット・ファーヴ。「17年間プレーしてきて、今回が最悪のコンディションだった。言い訳はできないが、相手の方が悪天候にうまく対処していたのはたしかだ。過去には僕らが得意にしていたけど、今日は明らかにそうでなかった。ムチャクチャ寒かったよ。僕がグリーンベイでの16年間で学んだことは、風はものすごく大きなファクターになるということだ。全てを壊されてしまう。プレーオフはグリーンベイがいいとは思うけど、今日のようなプレーしかできないのでは、どこか他でやった方がいいかも」
- 先週はスペシャルチームの活躍を賛美されたマイク・ストックSTコーチだが、まさに天国から地獄となった。「大変な1日だったが、大変なのは相手も同じだ。むこうはうまく対処し、こちらはできなかった。そこが違いだ。むこうは何とか方法を見つけ、こちらはそれができなかった」
- パッカーズがパントブロックされたのは1995年以来12年ぶりのことで、929回連続でブロックされていなかった。(プレーオフでは5年前のファルコンズ戦でPジョシュ・ビドウェルがブロックされている)
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は第3QのパントブロックTD。パッカーズは標準的な隊形で、CBトラモン・ウィリアムズとCBブラックモンが左右のガンナー。それに対しベアーズのCBティルマンは目の前のCBブラックモンをジャムせず(WRラシード・デイヴィスに任せて)、スナップ直前にスクリメージに直進。それ自体は珍しくないが、対応すべきFBクーンが気が付くのが遅れてしまった。 LSロブ・デイヴィスのロングスナップが風に煽られて右に流れ、PライアンはCBティルマンが来る方に動かなければならなかった。
- 第2Qのパントブロックは、左サイドでLBブレイディ・ポピンガがベアーズのLBダレル・マクローヴァーに突破を許したため。「アップフィールドに出られてしまったので、なんとかパンターの外に押し出そうとしたんだけど、結果的にパンターの方に押していってしまった。自分の責任だ」とLBポピンガ。
- 2回もブロックされたPジョン・ライアン。「ロングスナップはすごく流されて、キャッチするのは大変だった。でもこういう状況になることは試合前からわかっていたんだし、僕がもっとうまくアジャストしなきゃいけなかった。2つもブロックされるなんて試合は初めてだし、そのうえキャッチミス(ファンブルロスト)と9ydsパントがあった。これ以下はないほどのゲームだった。きれいにキャッチさえできれば、しっかり蹴れていたとは思う。でもそれが2回しかなかった。しっかりキャッチしなきゃいけない。自分のほかに誰も責めることはできないよ」
- ロングスナップが乱れたLSロブ・デイヴィス。「たぶんこれまでで最も風の強いゲームの1つだ。でも条件は相手も同じだからね。対策といってもできることはあまりない。横風を計算に入れてスナップするのは、突然風が止むと逸れてしまうので出来ない。だから、流されにくいようにまっすぐやや低めにスナップするしかないんだけど、それがうまくできなかった」
- パスオフェンス不振についてQBブレット・ファーヴ。「カイル・オートンほど僕はいいプレーができなかった。ボールが風でどのように流されるか予想もつかなくて参ったよ。スクリメージラインに歩いていくだけでも、体が吹き飛ばされそうになるんだ。むこうの成功したプレーを見ればわかるだろう。スクリーンとかRBへの短いパスばかりだ」 「リードされたことでショットガン主体にせざるをえなくなった。するとショットガンスナップがあちこちに流れて・・・苦労して捕っても、手の感覚がない。レシーバーは誰一人オープンになってない。積もるような雪じゃなかったけど、向かい風だと雪がつぶてのように顔に叩きつけてくる」
- ガードは依然として定まらず、コーチ陣はプレシーズンのような試行錯誤をまだ続けている。スピッツは右ガードのまま最後までプレーしたが、今季右ガード専門だったコストンが今回初めて左ガードで先発し、途中からはコストンとカレッジが交互にプレーしたようだ。「(LG2人は)どちらもはっきりリードしてはいない。RGスピッツに関しては、我々はいい感触をつかめている。試合を通して彼がプレーしたのはそのためだ。いっぽう左ガードについては、どちらかが70プレー出場してもう片方がゼロ、というほどの内容の差がない。今後のプレーを見守っていく」とフィルビンOC。
- 8試合欠場してようやく復帰したTEババ・フランクス。「今週か来週どちらかで復帰して、一通りのことをやっておきたかった。いきなりプレーオフなんてダメだからね。だから、こうしてフィールドで走り回れたことはよかった。あとはブレットや他のみんなと呼吸を合わせないと」
- 第4Qに28点差とされたところでQBブレット・ファーヴを下げることは考えなかったのか、と聞かれたマッカーシーHCは、「いや、考えもしていない。答えられることは何もない」と素っ気ない。
- CBチャールズ・ウッドソン。「今日は完全にやられた。他に言いようがないよ。よかったのは、これがレギュラーシーズンだったってことだ。プレーオフに 『また来週』 はない。来週また試合ができるんだから、これまでしてきた自分たちのフットボールができればいい。しかし今日に関しては、こんな終わり方は情けないね。今週はフィルムを見て反省すべきことがみんなたくさんある。自分がこのコンディションにどう対処したかしなかったか、自己評価しなきゃいけない」
- LBニック・バーネットは審判に後ろからはがい締めにされ、試合後のロッカールームでも怒りが収まらない様子。「審判は僕をチョークホールドしたんだ。理由はわからないよ。相手選手が僕の背中を押し、僕が振り払おうとしたら、審判が飛びついてきた。この話はしたくない」とバーネット。それよりも、ベアーズOL陣の汚いプレーが多かったと不満を示している。
- かなり感情的になっていたLBバーネットだが、この敗戦がどのくらいつらいかと聞かれたところでようやく落ち着いてきた。「うーん、しかしNFCノースのチャンピオンは誰だい。そりゃあ彼らに負けたくはないよ。でも全体像を見れば、僕らはただ問題を修正していけばいいだけだ。まだ長いシーズンが残ってるんだから」
- 今季9試合目までは2回しか100ydsラッシングを許さなかったが、この6試合で5回目の100ydsラッシングを許し、明らかにラン守備が悪化してきている。「何が心配? 心配などしないよ。むこうはしっかりプレーを実行し、こちらはできなかった。クラスルームに戻って、ミスを修正するだけだ。心配などしない」とDTコーリー・ウィリアムズ。
- ボブ・サンダースDC。「DTピケット不在とはいえ、よいバックアップがいるのだから、私も言い訳はできない。準備させるのが自分の仕事なのだし、責任はまず私にある。今日はよい出来とはいえなかった」
- このところニッケルバック/3番手CBは何人もの若手をローテーション起用してきたが、今回はCBウィル・ブラックモンが1人でプレーしたようだ。これまでニッケル隊形では常にCBウッドソンがスロットのレシーバーをカバーし、ニッケルバックがアウトサイドのレシーバーをカバーしていたが、今回はCBウッドソンがアウトサイド、CBブラックモンがスロットに入った。
- 7-6とリードした第2Q残り3分からのディフェンスで3&アウトに抑えたのはいいものの、タイムアウトを使って時間を残したのが大きな裏目に出てしまった。残り2分36秒からの攻撃は3連続パス失敗で12秒しか使えず、パントは大シャンクでわずか9ydsしか飛ばなかった。残り2分19秒、CHI陣45からのベアーズはRBウォルフの33ydsスクリーンパスをきっかけに逆転TDドライブを成功させ、パッカーズは二度とモメンタムを取り戻せなかった。
- 先週ラムズをフィールドポジションで圧倒したパッカーズだが、今回は完敗。ベアーズの平均フィールドポジションは自陣44yds地点で、パッカーズは自陣27yds。相手キックオフはぜんぜん飛距離が出ないものの、キャッチするこちらもボールが手につかず、ビッグリターンを狙うどころではなかった。
- ベアーズのラヴィー・スミスHCは就任以来パッカーズ相手に6勝2敗。
- ベアーズのDTトミー・ハリス。「彼らにはスーパーボウルを勝ってほしいと思ってるんだ。すでにプレーオフを決めて、こういう状況でプレーするのはいかに難しいか、僕らはよく知ってる」
- ベアーズがランでボールコントロールしたうえ両軍とも反則が少なかったので、試合時間2時間44分は今季パッカーズにとって最短ゲームだった。
- QBブレット・ファーヴの4000yds超パッシングは3年ぶり5回目。
- RBライアン・グラントは7試合連続で20yds以上のロングランを出している。