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Packers - Rams Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年12月18日
- マイク・マッカーシーHC。「この勝利で1stラウンドのバイが手に入ったので、今後はチームのためになるよう、賢く進めていかなければならない。トレーニングキャンプに始まり、(ケガのリスクを減らすよう休養重視の)賢明なスケジュールでこれまでやってくることができた。シカゴ戦が重要なゲームであることに変わりはない。しかしバイをすでに手に入れたことで、ケガ人の回復にあてる余裕ができたのはたしかだ」
- マッカーシーHC。「前半はいくつかの点でいいプレーができなかった。ディフェンスではタックリングが悪かったが、後半は明らかによくなったと思う。オフェンスは前後半ともにチャンスがあった。プレッシャーに対して有利なプレーコールもあったのだが、そこではプレーがよくなかった。その点では相手もほめなければならない。試合をとおしてスペシャルチームの働きは見事で、今日の勝利において大きな役割を果たした。常に有利なフィールドポジションをオフェンスに与えてくれた」
- テッド・トンプソンGM。「勝って当然の試合などというのがそもそも大げさなのだ。このリーグでは誰もが高いレベルでプレーできる。もしいくつかターンオーバーを犯し、相手チームの出来がよければそれで負けてしまう。しかし我々は、『これが自分たちの仕事だ。プロフェッショナルらしくやろう。組織としてやろう』というアプローチでやってきて、大方のところはそのとおりにできている。今日もいくつかもったいないミスをしたが、これほど多く勝つこと自体たいへんなことだ。タフなリーグなのだから」
- 1stラウンドのバイについてCBアル・ハリス。「プレーオフ前に休息と回復ができるのはすごくいい。今の時期になれば、選手はみな傷つき疲れている。毎日必死で頑張っているからね。僕らにとってはありがたいことだ。いいチームは、いい選手たちが(戦線離脱せず?)プレーしてる。だから僕らも(プレーオフでは)全員がプレーできるようにしていかなきゃならない」
- カウボーイズが敗れたのを知らないLBニック・バーネットは、「1stラウンドのバイを手に入れた、すごくデカい勝利だ。これより上はそうそう望めるものじゃない。プレーオフ通してのホームフィールドアドバンテージが取れれば言うことはないけど、これ(2位)もじゅうぶんいいよ」と語っている。Cウェルズは、「自分たちの仕事をしっかりやって、結果は成り行きに任せるだけだ。相手のことを考えても仕方がない。それにプレーオフに入れば、いわば一発勝負だからね。自分たちの仕事をやり続けるだけだよ」
- 残り2試合についてCスコット・ウェルズ。「僕らは大きなプライドを持ってプレーしてる。今年シカゴは僕らを負かしてるんだから、今度はぜひ勝ちたい。デトロイトも優秀なチームだ。どちらも、プレーオフに備えるには良い対戦相手だよ」
- 記録達成についてQBブレット・ファーヴ。「これらの記録を破ることができたのは嬉しいし名誉なことだけど、勝利の後でこうしてここに立っていられることほど嬉しいことはない。以前にもこの記者会見場に立ち、自分のプレーがいかに悪かったか、自分たちがいかに拙いプレーをしたか、厳しい質問に答えなきゃいけないことが何度もあった。何より重要なのは勝ったことだよ」
- ダン・マリーノの偉大さについてQBブレット・ファーヴ。「これまでずっと言ってきたことだけど、自分がダン・マリーノと同じレベルの選手だなどと思ったことはない。彼は偉大なパサー、おそらく史上最高のパサーだろう。彼のプレーは後進のお手本になるようなプレーだった。僕の場合は、他の選手のお手本になるかどうか。でも、僕の名前が彼と一緒に言及されるだけでも名誉なことだ」
- ファーヴの各記録についてJournal Sentinel紙とパッカーズ公式サイトがそれぞれまとめページを作っている。
- ファーヴの記録達成パスをキャッチしたWRドナルド・ドライバーは、「僕にとって大きな意味があるよ。彼の記録達成のパスを僕はキャッチしていなかったから、ついに1つ捕ることができてすごく嬉しい」と語っている。もともとはランプレーだったのだが、WRドライバーへのシングルカバーを見てファーヴがオーディブルをコールしたらしい。「ブレットがちょっと僕を見て、僕も彼を見ると、もう一度彼がこっちを見たから、パスが来るとわかった。あとは落とさないようしっかりキャッチするだけだった」
- ファーヴのプレーについてWRコーレン・ロビンソン。「ブレットはポケットでバタバタすることがない。必要とあらばヒットを受けてでもしっかり投げてくれる。彼がQBでいてくれるから、僕らの仕事も楽になるんだ。グレッグのキャッチ(44ydsTD)だって、彼がアドリブ的にブリッツをかわして投げてくれたんだ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解はWRジェニングスへの44ydsTDパス。4WRのショットガン隊形のパッカーズに対し、ラムズは3-3-5の変則ニッケル隊形から、7人がいわゆるオールアウト・ブリッツで、カバレッジは4人だけのマンツーマン。それなのにCBバーテルとSアトグウェが2人ともクロッシング・ルートのWRドライバーについてしまう致命的なコミュニケーションミスで、縦に走ったWRジェニングスが完全にフリーとなった。7人のラッシュをRBモレンシー含む6人でしっかり止めたパスプロテクションも大きなカギだった。
- パッカーズオフェンスが3rdダウン1で弱いデータがテレビ画面で紹介されたとたん、3rdダウンからRBライアン・グラントの1ydsTDランが決まった。
- パッカーズが100ydsラッシャーを許したのは第4週ヴァイキングス戦以来。ディフェンス選手たちはRBスティーヴン・ジャクソンに脱帽の様子で、「彼はリーグ最高のバックだ。今年はずっとケガをしていた。最高のバックだと見られていないのはそのせいだと思う。エイドリアン・ピーターソンもすごいけど、彼が少し上だ。彼はとにかく激しい。前のめりになってから5ydsも進まなきゃ止められなかった」とLBポピンガ。
- ブリッツの少ないボブ・サンダースDCとしてはおそらく今季もっともアグレッシブなゲームプランで、少なくとも十数回はブリッツを入れた。LB3人のほかにSSビグビーがブリッツに入ることもたびたびあり、ウッドソンのCBブリッツもあった。サック4回、QBヒット6回とバルジャーにプレッシャーをかけ、パスを39回も投げながら219ydsに抑えることができた。先週までの計32サックのうち30.5サックがDL陣によるものだったが、今回4サックのうち3つがLBによるもの。DTコールとDTジョリーの戦線離脱もあって、インサイドからのプレッシャーを増す必要があった。
- ブリッツ増加についてLBニック・バーネット。「ブリッツでプレッシャーをかけることに、僕らみんなが慣れてきていると思う。大事なのは、こちらがブリッツをして相手がランの場合、より大きな責任が個々にあるということだ。ロングTDランを許したのはそのせいだった。2人が同じギャップからブリッツした時に "スティーヴン・J" がラインを突破してしまった」
- CBアル・ハリスは主にWRトリー・ホルトを担当。第1Qに4ydsTDパスを許したものの、トータルではわずか3回21ydsに封じ込めることができた。
- CBブッシュを欠いた控えCBのローテーションは、ニッケルバックはトラモン・ウィリアムズとブラクモンが交替でプレーし、ダイムバックはウィリアムズとウォーカーが交替でプレーしたらしい。
- 落ち着いたディフェンス陣の雰囲気について、SSアタリ・ビグビー。「互いに怒鳴りあうようなことは僕らはしないんだ。相手がパスキャッチしたりロングランを出したりしても、みんなハドルに戻れば静かにして、ミスを修正してまたプレーに戻る。大声でわめくようなことは誰もしない。相手にヤードを稼がれても、大事なところで止められるのはそのせいだ」
- 好キックオフリターンを連発したWRコーレン・ロビンソンについて、ストックSTコーチ。「(最近はトラモン・ウィリアムズやブラックモンが活躍したので)自分もちょっと頑張らねばと思ったんだろう。あのような好リターンで試合を始められれば、チーム全体にいいテンポができる。グリーンベイを応援するファンにとってもあれで勢いがついたし、サイドラインの我々にとってもそうだった。今日の彼は本当によく頑張ったよ」
- 過去2試合のCBウィル・ブラックモンの活躍を見たCBウッドソンは、パントリターナーの仕事はブラックモンのものだと完全に認めた。「いいかい、もう終わりだ。完全に終わり。ウィルはいい仕事をしてるよ。彼はプレーメーカーだ。もう彼に任してしまおうじゃないか」
- キックオフで久しぶりにタッチバックを2回蹴ったKメイソン・クロスビー。「助走が8ydsだったのを6ydsにした。ステップを変えて、歩く部分をやめたんだよ。しっかりボールにアタックすることができた。より安定してヒットすることができ、コントロールもよくなった」
- 満員となったエドワード・ジョーンズ・ドームだが、相当な数のパッカーズファンがつめかけていた。「ウチのファンは世界一だ。選手たちを大きく勢いづけてくれる。大事な3rdダウンでディフェンシブラインが声援をあおるのを見ただけで、よいファンがいてくれることがわかるよ」とマッカーシーHC。逆にラムズのRBスティーヴン・ジャクソンは不満顔で、「1階席ぜんぶがパッカーズファンで埋まったように見えたぐらいだ。悪い冗談のようだよ。まるでランボーフィールドでやってるみたいだった」
- DTジャスティン・ハレルは左手親指を脱臼し、X線検査のあと添え木をあてて厳重にテープを巻いて復帰した。大学3年の時にも手首を骨折してギブスを着けてプレーしたので慣れてる、と本人。
- 後半の大部分を休んだFSニック・コリンズによると、「プレーし続けたかったが、入れてもらえなかった」とのこと。彼の左ヒザを休ませるよりも、FSアーロン・ラウスに経験を積ませる方が大きかったのかもしれない。
- WRドナルド・ドライバーは4年連続5回目の1000ydsレセプションを達成。これまでパッカーズで1000ydsを5回記録したのはWRジェームズ・ロフトンとWRスターリング・シャープだけだった。また通算6495ydsレセプションは、WRボイド・ダウラーを抜いて球団史上4位に浮上。
- かつてドーム球場を苦手にしたQBブレット・ファーヴだが、2005年第10週の@アトランタ以来、これで6連勝となった。
- カウボーイズが敗れ、パッカーズと12勝2敗で並んだ。ただしパッカーズは直接対決で負けているので、第1シードになるにはタイではだめで、追い越さなければならない。
- パッカーズが1stラウンドのバイを手に入れたのは1997年シーズン(スーパーボウル敗退)以来10年ぶりのこと。