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Mark H. Murphy Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年12月 5日
- マーク・H・マーフィの詳しい経歴はこちら。ページの下の方にはこれまで所属したさまざまな委員会が出ていて、NFLやNCAAやBig 10カンファレンスで数多くの決定に参与してきたことがわかる。シカゴ市の2016年オリンピック招致委員会にも名を連ねている。
- すでに報道されてきたように(今月3日の記事)、マーフィについてはその実績もさることながら、人格面が非常に高く評価されている。
- バッファロー近くの小さい街で育ち、父はビルズのシーズンチケットホルダーとのこと。妻はコルゲート大の同級生で、子供は4人。24歳の長女はハーヴァード卒、22歳の次女と18歳の長男は、どちらも父と同じように私立の小規模なリベラルアーツ・カレッジに通っている。17歳の末娘は高校生。
- 50人以上の候補から絞られた最終候補3人の顔触れは、マーク・マーフィ、ジェイソン・ウィード副社長、そしてスポーツ・エンターテイメント関連会社IMG社長のジョージ・ペインだった。ペインはかつてNASCARのCOOを務め、その大きな繁栄に貢献した人物。
- 当初ボブ・ハーラン会長は地元出身のジェイソン・ウィードを支持していたが、マーフィのことがわかってくるにつれマーフィ支持に変わったらしい。ハーランからマーフィへの質問は、「将来、新しいGMをどのように探すか」 「労使協約やレベニュー・シェアリングについての考えは」というものだったが、マーフィの答えは十分納得のいくものだった。「彼はよくわかっていた。正しい答えを知っていた。その他の候補の1人(おそらくペイン)はそのように思えなかった。ジェイソンはマーフィに近かった」
- 「投票に至るまでは、活発で健全な議論が行われた」と理事たちは明らかにしている。特に議論の的になったのは、マーフィがグリーンベイと何のつながりもなかった点。理事たちからマーフィに対してさまざまな質問が投げかけられたが、その受け答えが満足のいくもので反対論がしだいに小さくなり、結果的に全会一致となったようだ。
- ある理事(匿名)によると、けっきょく決め手になったのは、絶大な信頼を集めるボブ・ハーラン会長がマーフィを支持したことだった。「もしボブが支持しなければ、このような投票結果にはならなかっただろう。ボブは誰からも愛され、また多大な業績を残してきた。彼が支持していなければ、まだまだ合意は遠かったはずだ」
- 優秀なセーフティとして活躍したマーフィだが、コルゲート大でもノースウェスタン大でもコーチとともにフィルム分析に参加したことは一度もなく、今後も決してないと(当然のことながら)断言している。
- 2003年からシカゴにいるため、昨年はベアーズ応援に回ったが、もうファンではない、と本人は笑っている。「わたし自身も過ちを犯してきた。しかしもうベアーズファンではない、とここで断言しておきたい」
- マーフィがレッドスキンズ時代にアウェーでパッカーズと対戦したのは2回。最初のルーキー時の対戦はミルウォーキーだったため、ランボーフィールドは1983年10月17日の1回だけ。しかしその1回がパッカーズ史上に残る、今でも語り草となっている大変なゲームだった。QBリン・ディッキーとQBジョー・サイズマンが点をとりまくって48-47でパッカーズが勝利し、これは今でもマンデーナイト史上最多得点ゲーム。「記憶はぼんやりしてしまっているが、スタジアムが素晴らしい雰囲気だったことはよく覚えている。まるでカレッジのような雰囲気で、とてもエキサイティングだった」
- 現役時代のマーフィが選手会代表として労使交渉に当たったとき、NFL側弁護士としてテーブルのむこうにいたのが、後にコミッショナーとなるポール・タグリアブー。このとき親交を結んだタグリアブーには、これまでのキャリアで非常にお世話になったとマーフィは感謝している。そのつながりで、1994年から2002年までマーフィはコミッショナーの諮問委員会の一員だった。
- テッド・トンプソンGMは5年契約の3年目が終わるところだが、ハーラン会長もマーフィ新社長も、ちかくトンプソンと契約延長することで一致しているようだ。ハーラン会長は、「シーズンが終わる前に契約延長できるかもしれないと私は思っている。我々がそういった状況にあることをマークに伝えると、『それで異存はない』と言ってくれた。ロン(ウルフ元GM)との時と同じパターンを続けている。サラリー相場が変わり、当初の契約がしだいに古びたものになってくる。他球団からテッドが狙われるようなことにはしたくないから、契約延長をしておきたい。そのことはマークもよく認識している」
- Journal Sentinel紙によると、NFLオーナーの中でNFLでプレーした経験のあるのはパンサーズのジェリー・リチャードソンだけ(ボルチモア・コルツでWRとして2年)。レイダーズのアル・デイヴィスはヘッドコーチ経験があるがプレー経験はない。カウボーイズのジェリー・ジョーンズはアーカンソー大で共同キャプテンを務めたものの、NFL経験はない。