グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年12月 5日

マーク・マーフィを新CEOに選出

注目のグリーンベイ・パッカーズ理事会は、マーク・H・マーフィの社長兼CEO選出を全会一致で承認した。パッカーズは特定のオーナーを持たないため、社長は実質的なオーナー役を務め、フランチャイズの顔でもある。球団運営の日常業務だけでなく、リーグの会合に出席して他球団オーナーたちと協議することも多い。

2008年1月1日にマーフィが社長兼CEOに就任するものの、プレーオフを含めたシーズン終了までは、ボブ・ハーラン会長が実質的な指揮を執り続けるとのこと。シーズン終了とともにハーランは名誉会長兼相談役に退き、バトンタッチをスムーズにするため2008年中は新CEOのアドバイザーを務める。2009年1月1日をもってただの名誉会長となり、一線から退く。ジョン・ジョーンズ元社長の解任がなければ今年6月1日にバトンタッチの予定だったので、1年7ヶ月遅れの引退となる。

プレスリリースの中でマーク・マーフィ。「選ばれたことは大きな名誉であり、大きなチャンスを与えていただいたことに心から感謝している。パッカーズは全プロフェッショナル・スポーツの中で最も素晴らしいフランチャイズの1つであり、豊かな歴史と、信じられないほどのファンのサポートがある。現在もまた、成功の時を迎えている。フィールド上でのパフォーマンスに加え、フィールド外でも球団は非常によい状態にある。これからは、その成功に自分も寄与していけることを楽しみにしている」

選出の経緯について、選考委員長を務めたピーター・プラッテン理事。「選出プロセスは申し分なかった。多くの優秀な候補者を評価するのに、委員会は素晴らしい仕事をした。マークは早いうちから目立っていたが、さらに調査を進めて直接面談するにつれ、候補の中でさらに抜きん出た存在となった。優れた品格、ビジョン、そしてリーダーシップ。我々のユニークなフランチャイズにとってまさにぴったりの人物だ」

ロジャー・グッデルNFLコミッショナー。「マークは今後対処することになるさまざまな問題に関し、貴重な経験をすでに積んできている。レッドスキンズでの8年間の現役生活では、リーグの歴史や選手・コーチへの深い敬意を示してきた。彼はこのフランチャイズが地元社会に与える影響の大きさや、選手やコーチたちが地元ファンと良い関係を保つことの重要性をよく理解している」

このところ内外から懸念されていたのが、これまでのシンプルで力強い指揮系統が変わってしまうこと。70年代や80年代のように有力理事たちがGMの行う人事に口出ししたり、社長がヘッドコーチに口を出すようなことは避けなければならない。信頼するGMにフットボール部門すべてを任せ、そのGMが自分の信念に基づいてヘッドコーチを選んですべてを任せ、社長が防波堤となって理事たちには口を出させない、というのが、ボブ・ハーラン会長のもとでパッカーズが成功した要因だからだ。

こうした懸念についてマーフィは、「これまでは大学のアスレチック・ディレクターとして、私がヘッドコーチを選び、フットボール部を統括してきた。自分がフットボールの経験があるからといって、セカンダリーのカバレッジを決めたり、プレーコールを出すなんてことは考えない。私の信条は、優秀な人たちを選んで、彼らに仕事をさせることだ。それは今後も変わらない。ボブが作った組織構造のとおり、テッド(トンプソンGM)が私に直属する。それは今後も同じだ。テッドがフットボール面の運営を行い、私はそれを支持して助け、時には助言を与える。しかしフットボール面での全ての決定を行うのは彼だ」

カテゴリ : Coach/Front Office, Contract/Personnel, Team/Organization