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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年11月13日
- マイク・マッカーシーHC。「攻・守・STの3つのフェーズにおいて非常によいパフォーマンスだった。前回メトロドームでのタフな試合内容からして、今日のミネソタ戦もかなりフィジカルなものになると予想していたが、ウチの選手たちはとてもよく準備ができていた。明らかに今年最高のパフォーマンスだった」
- 「まだ完璧な試合ができていない」というのが今季ここまでマッカーシーHCの口癖で、ファーヴをはじめベテラン選手もその姿勢を保ってきた。「チーム内のそういった雰囲気は、ウチのチームが『進歩する』ことに注力してきた表れだろう。今日の我々は進歩をしたと思う。勝つことが最も大事だが、我々が集中してきたのは進歩することだ。そして今日はそれができた」
- 完璧な内容だった? と聞かれたDEアーロン・キャンプマン。「かなり近い。かなり近いよ。君たちメディアは完璧な試合を求め、アラ探しをしなきゃいけない。じっさい完璧じゃないんだからね。でもかなり近かった」 「毎週シャットアウトを目指してプレーはするけれど、実際は大変なことだ。相手だって給料をもらっているんだし。それが達成できたのは、ウチのディフェンスにとって大きな一歩だ。まだ完璧じゃないけれど、それはいいことだと思っている。いまがピークであっては僕らは困るんだ。強く強くなっていきたいし、いまはそうできていると思う」
- QBブレット・ファーヴ。「自分たちをすごい(great)チームだと思うか? greatをどう定義するかによるね。ウチがとてもいいチームだということを(8勝1敗の)成績は示しているけれど、僕は毎週言い続けるよ。全ての面で安定した力を発揮できるまでには、やるべき仕事がたくさん残っている」
- ラン・パスともうまくいったオフェンスについて、QBブレット・ファーヴ。「9試合のうち2試合や3試合だけでは、『バランスのとれたチーム』とは言えない。そうなれる力があることは示したと思うし、選手もコーチたちも自分たちの潜在能力の高さをわかってはいるけど、バランスの取れた、というのはまだ難しい」
- RBライアン・グラントの119ydsラッシングについて、マッカーシーHC。「我々がずっと重点を置いて練習してきたことだ。フロントラインから全てが始まる。ランブロッキング・ユニットは素晴らしい仕事をしたと思う。ライアンは機会を与えられるごとに進歩している。我々が正しい方向に向かっているのは確かだ」
- 同じくRBグラントについてQBブレット・ファーヴ。「たしかにドーシー・レヴェンズを思い出すね。背番号が同じであるだけでなく、デカくてフィジカルなバックで、速いし、じわじわと稼ぐ。(今はまだ及ばないが)ドーシーと同じぐらいパッシングゲームでも大きな役割を果たせる力もある」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解はRBグラントの先制30ydsTDラン。ランプレーが取り上げられるのは今季初めて。Cウェルズが右にプルアウトするプレーで、相手DEウデゼを内に封じ込めたTEドナルド・リーの好ブロックが全てのカギだった。ヴァイキングスはLBグリーンウッドのブリッツが裏目となり、WRドライバーとWRロビンソンのブロックもよかった。「ナイスだった。僕は外にプルしたんだけど、誰もヒットする必要がなかった」とCウェルズ。
- これまでDTパット・ウィリアムズに苦しめられてきたパッカーズのラン攻撃だが、今回はダブルチームを多用し、外へトスするプレーも効果的だった。嫌というほどフィルム分析を繰り返したジョー・フィルビンOCは、「過去にウチが彼をうまくブロックできていなかったことは明らかだった。彼の対策をうまくやる必要があり、ダブルチームはその一部だった。これまでは1on1でやろうとして結果を出せていなかったのだから」
- 2回目の100ydsラッシングを記録したRBライアン・グラント。「嬉しいことだけど、チームの観点からみるとさらに気分がいいね。しっかり仕事をすればこれぐらいやれることはみな知っていた。だから今回のがサプライズだとは全く思わない。むこうはすごいランディフェンスがある。でもこちらが思い通りのゲームをすれば、相手は関係ない」
- 先週はガードの先発交代も含めて検討されたが、コストンの足首が十分に回復しないのでLGカレッジとRGスピッツがそのまま先発。十分な働きを見せてコーチ陣を喜ばせた。「今日の内容には喜ばなければいけないね。プロテクションも全般によかった。2回ほどファーヴがヒットされたが、45回も投げていれば数回はあるものだし。(詳細なフィルム分析をしていない)現時点では、私は自信を深めたよ」とフィルビンOC。
- 先制TDランの直前、MIN陣34での4thダウン3でFGを選択せずギャンブルを敢行、5WR隊形でパスを成功させ、大きく流れを引き寄せた。ショートアウトの低いパスを倒れこみながらキャッチしたWRコーレン・ロビンソンが(相手にまだタッチされず)、素早く立ち上がって2ydsを稼いで1stダウンに。「自分の手柄と言いたいところだけど、あれは全てコーレンのおかげだ」とQBファーヴ。
- WRルヴェル・マーティンはここまでトップ3WRの影に隠れ、しかもWRロビンソンの復帰で出番が少なくなっていたが、数少ないチャンスをモノにして2タッチダウンを決めることができた。「まず勝てたことが嬉しい。でも自分がそれに貢献できたことが、ものすごくいい気分だよ。最初の7ydsタッチダウンの後、ロビンソンが僕をつかまえて、『誇りに思うぞ。チャンスを最大限に活かした。自分にできるのはそれだけなんだから』って言ってくれた」
- 第4Q、エンドゾーンで相手CBグリフィンとFSシャーパーがぶつかり合って弾いたボールをWRルヴェル・マーティンがキャッチした珍プレー(写真)について、「いい判断じゃなかったし、パスもよくなかった。でも受け入れるよ。点数は同じだし」とQBファーヴ。WRマーティンは奥に浮かせたパスを求めて手を振ったようだが、それに反応したファーヴは直線的なパスを投げてしまい、あやうくインターセプトされるところだった。
- 第1Qにファーヴからの弾丸のようなTDパスを捕りそこなったWRグレッグ・ジェニングス。「落としたなんて信じられない。僕らはああいうのは慣れているからね。成功させなきゃいけないプレーだった。でも同時に、サイドラインに戻ったら『今のは忘れろ。お前はもっと優秀だ』と言ってくれる仲間がいて、前向きな態度を保つことができる」。第3Qの34ydsパスキャッチは、高くジャンプして相手CBに競り勝ってロングボムをキャッチした直後にFSシャーパーからハードヒットされたが、しっかり確保していた。
- 1回だけRBグラントへのダイレクトスナップがあったが、わずか2ydsのゲイン。
- 第4QはWRドライバーとWRジェニングスを休ませ、WRジョーンズとWRロビンソンとWRルヴェル・マーティンを使うプレーが多かった。
- RBエイドリアン・ピーターソンに一発ロングゲインを許さなかったラン守備について、DTライアン・ピケット。「何回かはむこうにやられた。10ydsとかね。でも大事なのは、10ydsを許しても50ydsを走らせないことだ」 「先週はさんざんピーターソンのビデオを見せられてうんざりした。コーチ、頼むからもうやめてくれ、って感じだったよ」
- ラン守備の成功についてDEアーロン・キャンプマン。「ウチのコールシートを見たら、とても基本的なプレーばかりで驚いたと思うよ。基本に忠実に、体をスクエアに保ち、よいタックルをする。キーになるのはそういったことだ」
- 元同僚のWRファーガソンに35ydsパスを許したCBアル・ハリス。「自分に腹を立ててる。パスを許した他の連中もそうだろう。むこうのパスを100yds以下に抑えようと頑張っていた。むこうのアウトサイドの連中(WR)には1つも捕らせないようにしていたんだけど、わずかに及ばなかった」
- 過去2週にわたって大量の反則を取られていたパスカバレッジだが、今回はゼロ。CBハリスは、「僕らが極端に神経質になっていたわけじゃないけど、スキームをほんの少し調整したんだ。ボブ(サンダースDC)は素晴らしい仕事をしたよ。彼こそ称賛されるべきだ。彼の組み立てたゲームプランが素晴らしくて、相手をエンドゾーンに寄せ付けなかったんだから。これまでも素晴らしいコーディネーターの下でプレーしてきたけど、今回のはこれまでで最高のゲームプランだった。彼のコール全てが的中した」
- RTマーク・タウシャーの足首について、「必要なら復帰できたが無理させなかった」とマッカーシーHC。負傷したのは第3Qだったが第4Q途中までプレーを続けていたらしい。
- DEカレン・ジェンキンズはヒザを痛めた。「ちょっと打撲しただけ。今は少しこわばっている」と本人。
- RBライアン・グラントが第4Q終盤に右ヒザを気にしていたのは、切り傷ができていたからとのこと。
- QBブレット・ファーヴは第3QにDEウデゼに後頭部を蹴られる形となり、「脳震盪かどうかはわからないが、立ち上がったときに少しフラフラしたのは確かだ。意識はしっかりしていた」と本人。
- RTタウシャーが負傷退場したとき、点差が開いていたので足首の治っていないコストンは投入せず、カレッジを左ガードから右タックルに移して新人アレン・バーバーを(普段やっている)左ガードに入れた。カレッジが右タックルをプレーするのは高校のとき以来だが、「アレンは入団以来ほとんどガードをやっていたから、初めてのゲームで慣れないことを無理にさせたくなかった。アジャストメントなら年上の連中にさせようと思ったからだ」とフィルビンOC。
- マッカーシーHCは昨年の就任以来ヴァイキングス相手に負けなしの4連勝。パッカーズがヴァイキングスに4連勝したのは1987-88年以来のこと。
- 試合当日の9時45分から16時半まで、ランボーフィールドを20秒おきに自動撮影した1194枚の写真を、2分間のビデオに圧縮したユニークな映像。スタンドが徐々に埋まるところから、試合後に掃除をするところまで収められている。
- 陸軍でイラク帰りのパッカーズファンが、「イラクに2年、帰国して最初にするのはパッカーズを見ることだ」というサイン(写真)を掲げていた。ちゃんと韻を踏んでいる。