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Packers - Chiefs Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年11月 6日
- マイク・マッカーシーHC。「シーズンの半分まで来た。いいスタートを切って1位にいる。来週は(ミネソタと)重要な地区内対戦が待っていて、我々はそこに集中している。ここからシーズンの第3Qに入る。デトロイトはとてもいいプレーをしていて我々のすぐ後ろにいるが、まだ先は長く、いくつも課題は残っている。今日の試合でもネガティブな点は明らかだったし、同じ失敗を繰り返している点もある。そこは修正が必要だ。しかし毎週毎週よく頑張っている選手たちをいくら褒めても足りないほどだし、毎試合誰かが頑張って勝利を助けてくれている」
- 就任以来ロードで9勝3敗という好成績の秘訣は?と聞かれたマッカーシーHC。「こっちこそ知りたいよ。ボトルに詰めて売るとしよう。しっかり準備して集中を保つ素晴らしい選手たちがいる」
- アウェーチームにとってはNFLを代表する難所である両スタジアムで連勝したことについて、テッド・トンプソンGM。「ものすごく大きな勝利だ。デンバーでマンデーナイトに勝って、6日間のショートウィークで好調なカンザスシティに来て勝つなんて過去にあったことなのだろうか。非常に大きなロードでの2勝だよ」
- チーフス相手に初勝利を挙げたQBブレット・ファーヴ。「すごく強いチームだった時も、ここカンザスシティに乗り込んでは負けている。その時が今より優れたチームだったと思うか? その通り。でも7勝1敗という数字が物語っているように、ウチは毎週なんとか勝つ道を見つけ出している。その一方で、毎週接戦にしてしまう道を見つけ出しているのも事実だけど」
- 2試合で3TDを決めたWRグレッグ・ジェニングス。「マンデーナイトは僕らにとってとても大きな、感動的な勝利だった。それを終えてわずか5日半で同じことを成し遂げたことは、このチームの多くを物語っている。ウチはまだ成長途上だし、まだ向上しているし、進歩しようと努力しているチームだ。4クォーターを通してしっかり力を出し切ることがまだ出来てはいないけど、試合に勝っているかぎり僕らは嬉しいよ」
- 決勝の60ydsTDパスキャッチの際、WRジェニングスが通常TEがいる位置に入ったためマッチアップは34歳のLBドニー・エドワーズで、両セーフティは深くしかも非常にワイドに守っていた。「あれほどセーフティが遠くに見えたことは記憶にない。それがウチにとってよかったね。ドニーを見たときには、『これが振り切れないようじゃおかしい』 と思いながら走ったよ」
- Journal Sentinel紙によるPlay of the Game図解はやはりWRジェニングスへの60yds決勝TDパス。4WRセットのTEの位置に入ったジェニングスにLBドニー・エドワーズがつく完全なミスマッチだった。いわゆる"タンパ2"のチーフスは両セーフティがかなり外に寄っていて、"Go"ルートを走ったジェニングスがキャッチしたときには手遅れ。
- 2試合連続でロングパスが成功したことについて、WRジェニングス。「ウチの得意な(スラントなど)クイック・ルートに飛び込もうとするチームが多いと思う。そこでウチは少しばかりその背後を突いているだけなんだ。必要とあればショートパス主体でも行ける。でも同時に、ビッグプレーのためにダウンフィールドを攻めることも必要なんだ。今ウチに起きているのはそういうことだよ」
- RBライアン・グラントはヴァイキングス戦と全く同じように、QBからのエクスチェンジでしっかりホールドせずファンブルに。RTタウシャーが素早く飛び込んだためロストせずにすんだ。「フィルムを見ないとはっきりわからない。ボールが低すぎたような感じがしたけど、(両手で作る)ポケットを慌て過ぎたかもしれない。責任は全て僕にあるよ。何があってもボールを守るのが仕事だから」とRBグラント。
- これまで何度も窮地をしのいできたディフェンス。「ディフェンスのハドルはいつもクールで静かなんだ。『よし、今度は俺たちの番だ。誰かがひとつ大きな仕事をしなきゃならんぞ』って雰囲気だよ」とCBアル・ハリス。
- 5サックを挙げたディフェンシブラインについてLB A.J.ホーク。「ウチのフロント4を見てよ。信じられないよ。4人でプレッシャーをかけられる。たいていのチームはそんなことできないし、そこが彼らはすごいんだ」
- どうしても止められないTEトニー・ゴンザレスのルート・ランニングを少しでも邪魔するため、DEキャンプマンにスクリメージでジャムさせるプレーもあったらしい。「僕がCBやれるかどうかわからないけど、アイオワ大ではLBもやっていたしね。『なんでサックを獲りに行かないんだ?』ってゴンザレスに言われて、『ならキャッチするのやめろ』と答えたよ」とDEキャンプマンは振り返っている。CBハリスによると、第3週でTEアントニオ・ゲイツと対戦したがゴンザレスの方が上だった、とのこと。
- 第4Q残り5分23秒、CBチャールズ・ウッドソンは25ydsのパスインターフェアを取られ、直後のプレーでTEゴンザレスに逆転TDパスが決まる展開となった。「あれはパスインターフェアじゃないと思ったな。言い訳するつもりはない。今日はたくさんホールディングしてたしね、ご覧のとおり。でもあのプレーでは、それほど悪いことはしてないと思う。相手レシーバーの横にいて、しかもボールは僕のインサイドに来た。僕はボールにプレーしようとしただけなのに反則を取られた。まあ大事なのは60分プレーすることだよ。フラッグを投げられても、戻ってラインナップし、またプレーするんだ」
- パスカバレッジでの反則が猛烈に多いことについて、ボブ・サンダースDC。「我々は反則をなくそうと努力はしている。しかし、アグレッシブにプレーするのがウチのやり方だ。今後もアグレッシブなプレーを続けるだろう」
- パッカーズが1点リードした第4Q残り2分58秒、左サイドライン際のWRウェッブに36ydsパスが通ったが、チャレンジの結果、二歩目がわずかに外に踏み出していてインコンプリートに変更になった。成功とされていたらFGレンジまであとわずかで、試合に負けていてもおかしくなかった。「ボックスにいるコーチが非常にいい仕事をしてくれた。我々は反対側のサイドラインだったし、下からではリプレーが見えなかったが、コーチ・ボックスからははっきり見えたのだ」とマッカーシーHC。
- 出場停止処分、二度の服役、アルコール依存症との闘いなどさまざまなことがあったこの1年を振り返り、国家吹奏のときには目がうるんでしまった、とWRコーレン・ロビンソンは言う。初戦は派手な活躍はできなかったが、「慣れてくれば、だんだん自信をもってプレーできるようになるだろう」
- 先発しなかったCスコット・ウェルズだが第2Q半ば過ぎからセンターに入り、スピッツは右ガードに、RGモールはベンチに。この体制で試合最後までプレーしたようだ。ただ入れと言われただけで、理由はわからない、とCウェルズは振り返っている。「約1ヶ月ぶりの試合で、第2Qは勘が鈍っていたけど、試合が進むにつれてよくなったと思う」
- 第2Q途中でCウェルズを復帰させた判断についてフィルビンOC。「体調を戻すために彼は先週かなりの練習をこなした。あの時点では、ウェルズを入れるのが最も勝つチャンスがあると考えたからだ」
- FSコリンズが第3Qに退場したため、3巡ルーキーのアーロン・ラウスがフリーセーフティに入って3タックルを決めている。
- バイウィーク中にヒザの関節鏡手術を受けたCBフランク・ウォーカーは欠場わずか1試合で復帰した。CBブラックモンはまだ欠場中だが、CB陣は通常の5人が確保できている。
- ヒザを痛めて途中退場のDTコーリー・ウィリアムズだが、無理すれば復帰できたがドクターが大事を取った、と本人は語っている。
- 同じくヒザを痛めて途中退場のFSニック・コリンズ。試合後は松葉杖をついていて(写真)上記ウィリアムズよりは重そうだが、長期欠場を要するようなものではなさようだ。「現時点ではただの打撲だよ。グリーンベイに帰ってMRIを撮って、ドクターたちがどう判断するかだ。来週出場しても驚かないでよ」と本人。
- 第4Q最後にプレーしなかったRBライアン・グラントについて、脳震盪の可能性があるとマッカーシーHCは説明している。ファンブルが怖いから、とはっきり言いにくいのでケガのせいにしてかばっているのかもしれない。
- 1点リードして残り2分14秒、CBウッドソンの22ydsパントリターンのおかげでFGレンジまで進み、貴重な3点を追加することができた。安全にフェアキャッチすることは考えなかったのか?と聞かれたウッドソンは、「ノー、ノー、ノー、好プレーを狙わなきゃ。フェアキャッチではプレーから自分を締め出すことになる。こちらのオフェンスがフィールドに出て何が起こるかわからないだろう? あのパントリターンでいいフィールドポジションを手に入れ、ウチは勢いづいた」
- パントリターンによるケガのリスクについて聞かれたCBウッドソン。「なぜその質問ばかりずっと聞かれるのかわからないよ。僕はリターンが好きだし、コーチもその機会を与えてくれている。ケガはフットボールにはつきもので、起きないよう祈るしかない。でも僕にその能力があるのなら、やらせてほしいよ」
- 52ydsを失敗したものの、5本中4本を成功させたPメイソン・クロスビー。「1本でも失敗したら嬉しくない。あのFG失敗はもっとうまく蹴るべきだった。クリーンにヒットせず、左に行ってしまった」
- 第3QにTDを挙げた直後のポイントアフタータッチダウンでは、DTコーリー・ウィリアムズが負傷退場していたため、パッカーズ側は10人しかいなかった。パッカーズはタイムアウトを取らず、そのまま蹴る方を選んだらしい。
- いつもは真っ赤に染まるアローヘッド・スタジアムだが、今回はかなりパッカーズファンが押しかけていたらしい。十数年の経験を持つカンザスシティのベテラン記者たちは、「アウェーチームの応援の数では、これまでで飛び抜けて多かった」と口を揃える。かつてチーフスに所属したマッカーシーHCも、「私がいた時期にこんなことはなかった。普通ところどころには見えるものだけど、今回のウチの応援はね・・・」と驚いている。