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Packers - Giants Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年9月18日
- マイク・マッカーシーHC。「ウチはいま6連勝中で、みな自信がついてきている。それは非常に大事なことだ。しかしまだやるべき仕事がたくさん残っているし、試合の中でも反省材料にすべきプレーがたくさんあった。今日は試合の最初と終わりがとてもよかった」 「2勝0敗といってもまだ先は長い。ウチはまだ若いフットボールチームで改善すべき点が多いのだ。そのことに(外部の)誰も気がつかないのなら、それはそれでいい。来週はホームにサンディエゴを迎える。目の前の試合に集中し、1試合1試合戦っていくだけだ。課題は山積しているのだから」
- 試合後のロッカールームで、チームメイトからブレット・ファーヴにゲームボールがプレゼントされた。史上最多勝QBの名誉よりも、そのことの方が自分には大事だとファーヴは言う。「ウソを言うつもりはない。(これほど光栄なことを)断るはずがない。僕にとっては常にチームが一番大事だ。それは常に変わらない。QBが勝った、QBが負けたとラベルを貼るのはフェアじゃないと思う。勝利とはチーム・エフォートだと思うからだ。先週がいい例だ。僕は何ひとつ役に立てなかったのに、チームが勝利をくれた」
- ランが出ない中でショートパス中心に攻撃を成功させたことについて、QBブレット・ファーヴ。「過去にもそういったスタイルのオフェンスでやったことがあるから、可能であることはわかっている。それにやり方はたくさんあって、必ず誰かをオープンにさせる方法はある。まるでマイク・ホルムグレンみたいだよ。彼はラン・ゲームを切り開くためにショート・パッシング・ゲームを使った。僕がコーチなら、(今のような状況では)やはりそうするだろう」 「今日のコンセプトは、2ydsや3ydsのパスを投げ、その後でレシーバーがランアフターキャッチを稼ぐというものだった。その点で今日の彼らは素晴らしい仕事をしたと思う」
- QBブレット・ファーヴ自身は最多勝記録にあまりピンとこない様子。「たぶんいつか将来には大きな意味を持つんだろうけどね。来週ウチが負けたらたいした意味はなくなってしまう。過去の業績は過去のことだ。僕はたくさんの試合でプレーしたことには誇りを持っている。僕がたくさん勝ったことを強調したい人がいるなら、それはそれで構わない。でも今の僕にとって一番大事なのは、来週サンディエゴを破る方法を見つけることだ」
- マッカーシーHCはQBブレット・ファーヴの記録達成について、「QBに対しての究極の賛辞だ。私に言わせれば、彼の成し遂げる最大の記録は、今日ここで成し遂げたものだと思う」と絶賛している。
- 「唯一のインターセプトもWRドライバーのキャッチミスだった」という前日の記事を訂正。ドライバーの責任ではなく、QBファーヴのパスがアンダースロー気味だったためSギブリル・ウィルソンの手が間に合ってしまったようだ。「ドナルドは抜いていたのに、僕のパスに十分な力がなかった。悪くはなかったが、十分じゃなかった」とファーヴ。
- 第4QのWRドナルド・ドライバーへの10ydsTDパスは、QBファーヴがスクリメージ上でのオーディブルでランプレーからパスプレーに変え、WRドライバーがインプロビゼーションでルートを変えてエンドゾーン裏に走りこんだものだった。「ブレットは試合全体を背負って、自分でコントロールしていた。ハドルに入るたび、(若手ばかりなので)どのレシーバーがルートをどう走るべきかそれぞれ全員に話しかけていた。お前が必ずフリーになるってね。僕らは彼の言うとおりにして、そのとおりうまく行った」とWRドライバー。
- 今週も改善しなかったランブロッキングについてジョー・フィルビンOC。「(ラインが)ペネトレーションを許しすぎた。バックフィールドで(ハンドオフ直後に)タックルされたのが何度もあった。正直言ってショッキングだ。グリーンベイに戻って勉強し直さなければならない。あまりに回数が多すぎたからね」
- 2TDランを挙げたRBデショーン・ウィンについてフィルビンOC。「彼はよい結果を出した。相手のタックルを破ることができる。詳しいことはテープを見て分析しなければならないが、上のコーチング・ブースからでもよく見えた。選手がタックルを破ってくれればコーチはハッピーなものだ」
- シャーマン前HC時代にはOTケヴィン・バリーをTEとして投入する"U-71"パッケージがおなじみだったが、今回パッカーズは同じようにヘビーな"Tank"パッケージを試した。RGコストンがブロッキングTEに移り、(馬力のある)トニー・パーマーが右ガードに。そのうえRBウィンの前にはFBホールとFBクーンが2人並んだ。
- 6巡指名のFBコーリー・ホールがNFL入り初のボールタッチ。後半開始直後の逆転TDドライブで10ydsキャッチを2回、どちらもランが止められて2ndダウン9での貴重なプレーだった。(写真)
- 前半は192ydsを許したディフェンスだが、ハーフタイムで立て直して後半は133ydsに抑えることができた。ボブ・サンダースDCは、「前半はラッシュが十分強くなかったし、バック・エンド(パスカバレッジ)も以前と比べ基本に忠実でなかった。ハーフタイムではチームを落ち着かせ、やるべきことをするようさせただけだ」と相変わらず控えめに語っている。
- 代役スターターのRBデリック・ウォードに15回90ydsラッシング(平均6.0)を許した。「ウチはミスタックルが多かったからもっとしっかり捕まえなければいけなかった。アーム・タックルにならないようコーチから注意され通しだった。後半はだいぶよくなったと思うよ」とDTコーリー・ウィリアムズ。
- プロ2年目のLB A.J.ホークは開幕2試合の出来がイマイチ。地味だった開幕戦と比べて今回はさらにパッとしなかった。ブリッツは一度もQBに届かず、ミスタックルあり、カバレッジミスあり、イリーガルコンタクトの反則あり。決してチームの足を引っ張るほどではないが、期待の大きさと比べると物足りない。昨年もスロースターターで徐々に調子を上げていったので、今年もそうであればいいが。
- 先週ヒジを痛めたCBアル・ハリスは、プレーの妨げになるブレースは着けず、小さなバンドだけで試合に出場。試合後は強い痛みに顔をしかめていた。「練習で着けてたようなデカいのを着けて試合に出るわけにはいかないよ。今季いっぱいヒジの問題を我慢しなければならないのかもしれない」
- LTチャド・クリフトンは第4Qに足首を痛め、テーピングを巻く間の1シリーズだけ退場。そのときはLGカレッジがLTに、RGコストンがLGにスライドし、控えのスピッツがRGに入った。「すごく痛かったけど、第4Qが進むにつれて少しラクになった。2日間休みがあれば大丈夫だろう」とLTクリフトン。
- 上記の"Tank"パッケージで右ガードに入ったOGトニー・パーマーは、首筋から腕へのしびれのため、大事を取って遠征先の病院で一泊するとのこと。T/Gトニー・モールも同じ問題で欠場が続いている。
- 試合終了間際の守備で脚のどこかを痛めたかに見えたCBジャレット・ブッシュだが、ロッカールーム取材をした記者によると、問題なさそうとのこと。(疲れによるけいれんか)
- 昨年は1つもターンオーバーを奪うことのできなかったパッカーズのスペシャルチームだが、今年は2試合でもう3つめとなった。「今日はスペシャルチームにとって決してよい日ではなかった。成功させるべきフィールドゴールを決めることができなかったし、パントも相変わらずよくなかった。パントのカバレッジはよかったが、キックのカバレッジではむこうにいいブロックをされ、効果的なカバーもできなかった。しかしビッグヒットを決めることはできた」とマイク・ストックSTコーチ。
- 今年は人事面を含め、オフシーズンからスペシャルチーム強化に力を入れてきた。「チームを助けることができている。我々にはそうする必要があるんだ。去年は何の役にも立てなかった。大きなプレーで貢献することができなかった。いまは、何かを起こしてやろうと我々が意図しているから、何かが起きているんだ」とストックSTコーチ。
- 第4Qの相手キックオフリターンの前にストックSTコーチは「ボールをかき出せ、ボールをかき出せ」と選手たちに連呼し、そのとおりの結果となった。「むこうの44番(RBブラッドショー)はボールセキュリティに問題があることはわかっていた。プレシーズンで2回か3回落としたのをフィルムで見ていたし、先週も2回落としている。44番からならボールが奪えると思い、狙いに行ったんだ」とファンブルフォースのSチャーリー・ペプラー。
- 代役キックオフリターナーのCBトラモン・ウィリアムズは好リターンを連発し、ブラックモンの骨折が治ってもリターナーに留まる可能性が出てきた。「何かが起きるまではトラモン・ウィリアムズがキックオフ・ガイだろう。ブラックモンがいつ準備OKとなるかはわからない。しかしその時が来ても、ウィリアムズが良すぎるかもしれない。今のところ彼はよくやっているし、彼がエースだ。毎週進歩している」とストックSTコーチ。
- キャンプでは素晴らしかったのに開幕2試合とも不振のPジョン・ライアン。「いまはボールをしっかりヒットできていない。自分自身が一番よくわかっている。直すべき技術的ミスが2、3あると思う。フィルムをたくさん見て改善し、来週はきっと復調してみせる」
- Kメイソン・クロスビーの42ydsFG失敗についてホルダーのPライアンは、「(スナップに始まる)流れがきれいでなかった」と説明しているが、クロスビー本人は「僕がミスしただけだ。ちょっと足が高く行ってしまった気がする」と責任を認めている。
- 大学でQBをしていたWRカーライル・ホリデイがインジャリーリザーブ入りしたことで、緊急時の第3QBがいなくなってしまった。高校でQBをしていたWRルヴェル・マーティンが候補かもしれない、とトンプソンGM。
- Journal Sentinel紙による今週の"Play of the Game"(図解)は、第4QでのTEドナルド・リーへの3ydsTDパス。
- パッカーズは昨年から数えて6連勝。これは2004年シーズン中盤以来のこと。
- 最近に限らずパッカーズは伝統的にスロースターターのチームで、過去86年間の歴史で開幕2連勝が22回。ロンバルディHCの黄金期も9年間で4回、ホルムグレンHC時代も7年間で2回しかなく、シャーマンHC時代は6年間で1回しかなかった。
- QBブレット・ファーヴのパス成功率76.3%は、2005年10月23日のヴァイキングス戦で77.8%を成功させて以来の数字。
- 開幕2試合でパッカーズオフェンスは、パスによる1stダウンが28回あるのに対し、ランによる1stダウンがわずか4回だけ。
- かつてパッカーズでプレーしたOGグレイ・ルーガマーは現在ジャイアンツで控えOLをしている。試合後には夫婦でパッカーズのロッカールームを訪れ、かつてのチームメイトと旧交を温めていた。