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Packers 35 - 13 Giants
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年9月17日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-0) |
0 |
7 |
7 |
21 |
35 |
Giants (0-2) |
0 |
10 |
3 |
0 |
13 |
今回もWRジェニングスとRBモレンシーを欠いて苦しい陣容のパッカーズに対し、ジャイアンツは不安視されたQBイーライ・マニングとDEオシ・ユメニオーラが元気に先発出場。ラン攻撃は不調ながらリズムのよいパス攻撃で後半に次々とタッチダウンを決め、パッカーズが6年ぶりの開幕2連勝を決めた。これでQBファーヴは通算149勝となり、ジョン・エルウェイを抜いて史上最多勝QBに。
第1Qに両軍キッカーがFG失敗するなど中盤までは互いにもどかしい展開だったが、後半に入るとパッカーズのパスオフェンスがよく機能し、立て続けにTDドライブを成功。第4Qには2つのターンオーバーがどちらもTDにつながり、最後は22点差のワンサイドゲームとなった。
第1Q、ジャイアンツ攻撃はTEショッキーへの19ydsパスと代役先発RBウォードの19ydsラン(とアンネセサリーラフネス)で一気にGB陣18に。しかし34ydsFGは左に外れて先制ならず。パッカーズはRBジャクソンのランやTEドナルド・リーへの15ydsパスなどで得点圏に進むが、42ydsFGを失敗してこちらも先制できず。ジャイアンツはWRスミスへの10ydsパスやRBウォードへのパスでGB陣に入るがぎりぎりFG圏内に入れず、ナイスパントでGB陣5へ。パッカーズは相手パスインターフェアで22ydsゲイン、WRドライバーとWRジョーンズへのパスでGB陣39へ。
第2Q、パッカーズはラフィングザキッカーの反則で幸運な攻撃続行となるが、WRドライバーが弾いたボールをインターセプトされまたも得点機を逃す。ジャイアンツは3&アウト。GB陣29からのパッカーズはWRジョーンズに46ydsのロングパス、RBグラントへの21ydsスクリーンパスでNYG陣7に迫り、RBウィンへのドローで先制TD。NYG34からのジャイアンツは、WRトゥーマーへのロングパスの直後にWRバレスへの26ydsTDパスが決まり、わずか2プレーで同点に。パッカーズが3&アウトのあと、ジャイアンツ攻撃はイリーガルコンタクトとTEショッキーへの19ydsパスでGB陣39へ。2ミニッツ明け、TEショッキーへのパスで1stダウンのはずが両者反則で無効となり、48ydsFG成功でジャイアンツがリード。残り1分30秒、パッカーズはRBウィンへのパスで1stダウンを取っただけでパント。
第3Q、ナイスリターンでGB陣49からのパッカーズは、FBホールへのパス2回がどちらも1stダウン、WRジョーンズへの17ydsパスでNYG陣8へ。NYGパスインターフェアのあと、TEフランクスに2ydsパスが通って逆転TD。NYG陣37からのジャイアンツはRBウォードの26ydsラン、FBブラッドショーへの11ydsパス、CBハリスのパスインターフェアでレッドゾーンへ。しかし反則などでTDならず、32ydsFG成功で1点差に。GB陣20からのパッカーズはRBジャクソンへの15ydsパス、TEリーへの14ydsパスなどで得点圏に入って第4Qへ。
第4Q、パッカーズはWRドライバーへの連続パス成功でNYG3に迫り、最後はTEドナルド・リーに3ydsのTDパス成功。ジャイアンツはキックオフリターナーがファンブルロストして再びパッカーズ攻撃に。TEフランクスへの7yds、WRドライバーへの5ydsパスでNYG陣10に進み、最後もWRドライバーに10ydsのTDパスが通って15点差。ジャイアンツはサックが響いて3&アウト。パッカーズもランが止まって3&アウト。NYG24からのジャイアンツはRBウォードへの12ydsスクリーンパス、WRバレスへの21ydsパスなどでGB陣に入るが、DTコーリー・ウィリアムズがインターセプト。パッカーズはRBジャクソンの5ydsランとWRドライバーへの6ydsパスで1stダウン更新し、次の3rdダウン6でRBウィンが38ydsのTDラン。ジャイアンツはQBロレンゼンが登場。TEショッキーへのパスなどでGB陣に入り、ロレンゼン負傷退場でQBアンソニー・ライト登場。RBウォードのランでGB陣27に進んで2ミニッツ。10yds地点からパス4回失敗でTDならず、QBファーヴがニーダウンして試合終了。
- QBブレット・ファーヴは29/38、286yds、3TD、1INTと申し分ない出来。早いタイミングで8人のレシーバーに投げ分け、パス成功29回の内訳はRB7回・FB2回・WR12回・TE8回。唯一のインターセプトはWRドライバーが高く弾いたミスだった。後半は18/21、147ydsと素晴らしい成功率。
- 先発のRBブランドン・ジャクソンは今回も17回35yds(平均2.0yds)とシャットアウト。ランブロックが相手フロント7に圧倒される場面が今週も目立った。RBたちはハンドオフされた瞬間にヒットされる気の毒なプレーが何度も。
- 今回はRBデショーン・ウィンが1stダウンや2ndダウンでもプレーし、10回50yds、2TDの活躍を見せてジャクソンよりも先にNFL初TDを挙げた。最初のTDランはゴール前6ydsでのドロープレー。第4Qにも3rdダウン6からのドローで何人もかわして38ydsのタッチダウン。50ydsのうち38ydsがそのTDランでのもので、決してコンスタントに走れていたわけではないが、少なくともジャクソンより思い切ってパワフルに穴に飛び込んでいた。
- 初登場のRBライアン・グラントは、第2Qにスクリーンパスで左サイドライン際を21ydsゲインして先制タッチダウンをお膳立てした。ラッシングはなし。
- WR陣では、ジェニングス欠場のため今回もWRジェームズ・ジョーンズが先発し、46ydsのロングパスを含む4回75yds。WRドナルド・ドライバーは今回もクイックパスを中心に8回73yds、1TD。パスを高く弾いてINTとなったのは減点材料だが、エンドゾーン後方ぎりぎりで足を残したTDパスキャッチは見事だった。
- TE陣ではTEドナルド・リーが4回35yds、TEフランクスも4回20ydsと貢献し、どちらも今季初TDを挙げた。リーは4回のパスキャッチが全て1stダウン(またはTD)だった。
- OL陣ではRGジュニアス・コストンが初先発し、スピッツは控えに回った。ランブロックは先週同様悪かったが、パスプロテクションは大幅に向上。1サックしか許さなかったほか、QBファーヴがゆっくりとレシーバーを探す余裕があった。
- トータルオフェンスはGB368ydsとNYG325ydsと大きな差がなく、ジャイアンツオフェンスがゲインしながらチャンスを逃したことを示している。タイムオブポゼッションはパッカーズが34分26秒とリードし、特に後半は圧倒的だった。
- パッカーズの犯したターンオーバーは第2Qのインターセプト。ほぼ完璧なパスをWRドライバーが高く弾いてしまった。奪ったターンオーバーはどちらも第4Qで、相手キックオフリターナーのファンブルをLBトレイシー・ホワイトが(先週に続いて)リカバー。最後のインターセプトはQBイーライ・マニングがパスラッシュにパニクったのか、投げ捨てようとしてDTコーリー・ウィリアムズの胸にすっぽり。
- ラン守備は16回94yds(平均5.9)。インサイドのランはよく止めていたが、左オープンへのランで19ydsと26ydsのロングゲインをされたのはまずかった。その2回を除けば14回平均3.5yds。
- パス守備は20/40、244yds、1TD、1INT。4メンラッシュ主体でなかなかプレッシャーをかけることができなかったが、そのぶんパスカバレッジはまずまず安定していたようだ。きわどいところでNYGレシーバーが確保できないプレーも多かった。
- サックは2つ。ようやく第4QにDEキャンプマンがサックしてファンブルフォース(リカバーできず)、QBロレンゼンに交代してから相手パスプロテクションが悪くなり、DTコーリー・ウィリアムズがサックを挙げた。
- 許したTDドライブは結局第2Qの1つだけ。CBウッドソンが転んでWRトゥーマーにパスを成功させたうえ、立ち上がってのタックルも振り切られて40ydsゲインを許した二重のミス。直後にWRプラクシコ・バレスに26ydsTDパスが通った。CBハリスとSSビグビーのカバーは悪くなかったが、完璧なパスに素晴らしいキャッチだった。
- 反則はGB8回63yds、NYG6回71yds。アンネセサリーラフネスなど両軍ともプレー終了後のつまらない反則が多く、規律面で問題の多い試合だった。
- ジャイアンツにとって最悪の反則は前半2ミニッツを切ったところで起こった。GB陣30での3rdダウン3、DEキャンプマンのオフサイドを見ながらQBマニングが投げ、TEショッキーが14ydsのパスキャッチ。ところが立ち上がりざまにショッキーがボールを叩きつけてしまい(今年からTD以外でそれをやると反則)、両者反則でオフセットとなってしまったのだ。やり直しの3rdダウン4はショッキーがパスキャッチできず、FGの3点に甘んじなければならなかった。
- Kメイソン・クロスビーは第1Qに43ydsのFGを狙ったが、大きく左に逸れてプロ初めてのFG失敗。その後はFG機会なくPAT成功5回。
- パントリターンはCBチャールズ・ウッドソンが2回平均4yds。
- キックオフリターンはCBトラモン・ウィリアムズが2回平均34yds。最初は味方の反則でロングリターンがふいになったが、第3Q冒頭には42ydsのリターンで逆転TDドライブのきっかけを作った。
- Pジョン・ライアンのパントは3回平均36.0ydsと悪い出来だったが、ネット35.3ydsはムチャクチャ悪くはない。
- さいわいパッカーズ側のケガ人はこれまで報告されていない。
- アクティブ登録から外れたのは先週と全く同じ8人で、RBモレンシー、WRジェニングス、T/Gモール、G/Tバーバー、DEモンゴメリー、DTハレル、DTミューア、Sラウス。