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Packers 13 - 9 Steelers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年8月13日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (1-0) |
0 |
3 |
10 |
0 |
13 |
Steelers (1-1) |
6 |
3 |
0 |
0 |
9 |
QBファーヴ率いる1stチームは4ドライブ連続3&アウトと散々な出来だったものの、第2からはQBロジャースやWRジョーンズなどの活躍で盛り返し、プレシーズン初戦を逆転で勝利することができた。2巡指名のRBジャクソンの内容は今ひとつだったが、3巡指名のWRジョーンズは評判どおり実戦に強いところを見せた。
ディフェンスでは、先発両CBが欠場したうえ先発両セーフティが3プレーしか出場せず、若手DB陣に経験を積ませるための試合だったかもしれない。そのわりには、QBバッチに許した2つのビッグプレーを除けば満足のいく内容で、5サックを挙げるなどQBにプレッシャーをかけられたのが大きな勝因。スペシャルチームではKレイナーとKクロスビーが完璧な内容で、キッカー選びはますます難しくなった。
第1Q、パッカーズの1stチームオフェンスは6プレー連続パスだったが、プレッシャーに苦しんで2シリーズとも3&アウト。3つめのドライブで初めてランプレーをコールしたがやはりダメ。4つめはホールディングが響き、けっきょく1つも1stダウンを奪えないままQBファーヴは退いた。スティーラーズ攻撃は2シリーズ連続でパントに終わったところでQBロスリスバーガーが退き、QBバッチが登場。第4シリーズでWRウォルター・ヤングへの20ydsのパスがミスタックルもあって41ydsの先制タッチダウンに(PATはブロック)。パッカーズも第1Q終了直前からQBロジャースにスイッチ。
第2Q、スティーラーズはWRホームズへの49ydsパス成功でGB陣12へ。今度はTDならず、27ydsFGで3点追加。パッカーズは6シリーズ目にしてWRジョーンズへのパスでようやく1stダウンを2回更新。スティーラーズはここでQBバッチが退いて3番手QBセントピエールが登場するが、最初は3rdダウンでDEバジャ=ビアミラのサック、次は3rdダウン1でQBスニークに失敗し、やはりパント。2ミニッツ明けのパッカーズはRBヘロンのランとスクリーンパス、WRジョーンズへの連続パス成功、WRルヴェル・マーティンへの17ydsパスで初めてレッドゾーンへ。WRマーティンの反則でTDは認められず、Kレイナーが32ydsFGを決めて前半終了。
第3Q、スティーラーズ攻撃が3&アウトのあと、QBロジャースからWRマーティンへの連続パス成功とパーソナルファール、WRボディフォードへの18ydsパスでPIT陣7へ。ランを止められて3rdダウンとなったが、最後はWRホリデイへの3ydsTDパスが決まって逆転。スティーラーズがリバースなどで1stダウンを奪うがそこまで。GB陣18からのパッカーズはパスインターフェアとRBジャクソンの15ydsラン、14ydsランでPIT陣33へ。Kクロスビーが52ydsFGを成功させて4点リード。PIT陣21からのスティーラーズ攻撃は、DTハレルのサックが出て3&アウト。GB陣40からのパッカーズは、RBジャクソンの8ydsラン、WRフランシスへの11ydsパスでPIT陣に入るが得点圏には進めず。
第4Q、PIT陣5からのスティーラーズはRBラッセルの10yds、6yds、8yds、19ydsラン、WRヤングへのパスでGB陣32に進むが、DEバーダインのサックが出て結局パント。パッカーズは残り9分21秒から3番手としてQBイングル・マーティンが登場。FB/RBコーリー・ホワイトのランで1stダウンを更新するが、WRボディフォードへのパス成功も1yds足りずパント。残り4分39秒、PIT陣17からのスティーラーズはGBのホールディング反則やWRファウラーへの14ydsパスなどでフィールド中央まで進んで2ミニッツ。しかし4thダウン1はパス失敗に終わって勝負あり。
- さいわい大きなケガ人はなかった。特に主力組のプレシーズン最大の仕事は「ケガをしないこと」なので、それだけでも目標の1つは達成できたことになる。
- QBブレット・ファーヴは4ドライブ出場して一度も1stダウンが奪えず、2/7、7ydsとさんざんな出来。ファーヴがコンビネーションをよくしたかった3番手WRジョーンズにもパスは通らず、「若手レシーバーとのケミストリー向上」の課題は次回にお預けとなった。
- QBアーロン・ロジャースは第1Q終わりごろから出場。不安定なOLに悩まされながらも、18/27、176yds、1TDと申し分のない活躍を見せ、勝利の立役者となった。プレッシャーをかわして左右に動きながらのパスがよく、20ydsの好スクランブルもあった。WRホリデイへの3ydsTDパスはエンドゾーン左奥へのフェード。
- QBイングル・マーティンは1/2、8yds。QBポール・トンプソンは最後のドライブに登場してハンドオフ3回。
- 先発のRBブランドン・ジャクソンは第3Qまでプレーしてラッシング16回57yds(3.6yds)とまずまずだったが、前半は8回わずか14ydsとシャットアウトされていた。2番手のRBノア・ヘロンは4回20ydsとスクリーンパスで13yds。FB/RBコーリー・ホワイトは8回22yds。リードした終盤に時間を使う役回りだったのでヤーデージは伸びなかった。
- FBマイリー欠場のため新人のFBコーリー・ホールが先発。初めてFBとして出場しただけに、ランが出ないのも仕方ないのかもしれない。
- WR陣では、3番手として出場のジェームズ・ジョーンズが前半だけで6回57ydsを挙げて勝利に貢献した。WRルヴェル・マーティンも3回45ydsを挙げたが、TDパスキャッチが反則で取り消しになったのが惜しかった。
- TE陣では、フランクスが唯一のパスキャッチ機会にイージーな落球。先発したドナルド・リーは1回6ydsのみ。3番手TEアルコーンは1回5yds。7巡ルーキーのTEクラーク・ハリスはキャッチゼロ。
- 先発OL陣は昨年と同じく、左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャー。6ドライブ目から控え組が登場したようだ。2ndチームの陣容は不明だが、トニー・モールが欠場なので、LTトンプソン、LGバーバー、Cパーマー、RGウォルター、RTコストンといったところか。
- 昨年のプレシーズン初戦のチャージャーズ戦と同じく、OL陣は3-4ディフェンスに苦しんでランが出なかった。しかしパスプロテクションは昨年ほどひどくはなく、QBロジャースがアウトオブバウンズに逃げた1ydsロスの他はサックゼロ。(昨年のチャージャーズ戦ではQBファーヴが2サック、QBロジャースが3サックと悲惨だった)
- ターンオーバーは最初のDEジェンキンズのサック&ファンブルリカバーのみで、両軍ともインターセプトなし。トータルヤーデージ、タイムオブポゼッションともにほぼ互角だった。
- ラン守備は132yds(平均4.7)を許したものの、3rdダウンコンバージョンが3/14(21%)と要所でしっかり守れたのが勝因か。スティーラーズはRBウィリー・パーカー欠場のため、元パッカーズのRBダヴェンポートが先発出場して7回34yds。2番手のRBケヴィン・バーロウが6回25yds。3番手のRBゲイリー・ラッセルは後半に5yds以上のナイスゲインを連発して9回56yds。
- パス守備で唯一許したタッチダウンは、WRウォルター・ヤングに20ydsのパスが通ったあと、SSビグビーがミスタックルし、FSアンダーウッドもうまくかわされて41ydsのTDパスに。次のドライブでのWRサントニオ・ホームズへの49ydsパス成功はCBブラックモンとSSビグビーとFSアンダーウッドが3人とも後追いの形。QBバッチの巧みなプレーアクションに両セーフティがひっかかったか。この2つのビッグプレーを除けば、フロント7を中心にかなりよく守ったと言えそうだ。
- DL陣は先発・控えともよく頑張ったが、特に活躍したのが第1Qだけで2サックを挙げたDEジェンキンズ。最初のサックは、先発LTマーヴェル・スミスを抜き去ってQBロスリスバーガーにファンブルフォース&リカバー。次は控えLTマックス・スタークスをブルラッシュで押し込んでQBバッチをサック。インサイドからスピンムーヴで抜いてQBにプレッシャーをかけた好プレーもあった。
- DEジェンキンズのほかに、DEバジャ=ビアミラ、DTハレル、DEバーダインもサックを挙げて計5サック。
- 先発DTコンビはけっきょく昨年同様、ライアン・ピケットとコーリー・ウィリアムズ。
- CBハリスとCBウッドソンの両先発が欠場のため、パトリック・デンディが右CB、ジャレット・ブッシュが左CBで先発出場した。2ndチームはウィル・ブラックモンとフランク・ウォーカー。
- セーフティは先発のFSコリンズとSSマニュエルがわずか1ドライブ・3プレーだけで退き、第2ドライブからSSビグビーとFSアンダーウッドがプレー。ミスタックルやカバレッジミスなど2人とも出来はよくなかった。
- ディフェンス陣で最も評価を下げたのが、2ndチームのSSアタリ・ビグビー。第1QにミスタックルからロングTDパスを許したあと、第2QにもRBゲイリー・ラッセルをミスタックルして16ydsランに。WRサントニオ・ホームズへの41ydsパス成功の際にも彼のミスがあり、それ以外にもWRネイト・ワシントンへのロングパス(わずかにオーバースローでインコンプリート)にヘルプが遅れる失敗があった。
- パントリターンはWRボディフォードが6ydsと7yds。CBブラックモンが-4ydsの次にビッグリターンを見せたがホールディングで取り消しとなり、3回目はフェアキャッチ。
- キックオフリターナーは最初がWRボディフォードとWRクラウニーのコンビ。WRボディフォードのリターンは18yds、次はWRクラウニーが24yds、最後がCBブラックモンの19yds。
- パンターはライアンとドアティが交互に蹴った。Pジョン・ライアンは平均47.5yds、リターンを差し引いたネットが39.5yds、ハングタイム平均4.2秒と申し分ない出来だった。最初こそ37yds(ネット26yds)とよくなかったが、その後は56yds(ネット50)、50yds(ネット35)、47yds(ネット47)、36yds(ネット36)、55yds(タッチバックでネット35)。特に最後の3本は全て敵陣5yds付近に落とす素晴らしいもので、逃げ切り勝利に貢献することができた。最後だけはカバーチームが押さえられずタッチバック。
- Pライアン・ドアティは平均47.2yds。42yds(ネット42)、56yds(ネット43)、45yds(タッチバックでネット25)、37yds(ネット37)、46yds(ネット46)。
- Kデイヴ・レイナーは32ydsFGとPAT成功。キックオフ(1回だけ)もタッチバックで、完璧な出来だった。
- Kメイソン・クロスビーはプロ最初のFGトライで52ydsを見事成功させた。キックオフは最初がタッチバック、2回目も21yds地点までしかリターンさせず、こちらもほぼ完璧。
- 第1QにTDパスを許した際のPATでは、DEマイケル・モンゴメリーが長身を活かしてブロックした。
- ケガ人は以下の2人だけだったようだ。ケガの程度は不明。
- FSマーヴィール・アンダーウッドがハムストリングを痛めた。
- QBイングル・マーティンが頭を打った。
- 欠場者は、RBモレンシー、RBポープ、RBウィン、FBマイリー、T/Gモール、DTデヴォン・ヒックス、CBアル・ハリス、CBウッドソン。遠征に帯同したのはRBモレンシーだけで、それ以外の7人はグリーンベイに残って調整した。