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Packers Family Night !
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年8月 6日
- 4年連続でチケット完売となった"Packers Family Night"。レッドゾーンや2ミニッツドリルを含む実戦形式のスクリメージ練習がメインイベントだが、その他にも(着たばかりの)ジャージのプレゼントなど、さまざまなファン感謝イベントが用意される。また前座としてポップ・ワーナー・フットボールの4チームが招待され、少年たちが2ヵ所に分かれて試合を行った。毎年恒例となっている地元オナイダ族の民族舞踊に続き、お待ちかねのパッカーズが登場した。
- さいわい大きなケガ人はなかった模様。RBポープがヒザを痛めたようだが詳細は不明。
- 全般的にプレー内容がよかったことにマッカーシーHCは満足の意を示し、「フットボールチームとして、昨年のファミリーナイトよりも今年の方がずっとよい感触を持てた」と語っている。
- 特に1年前と比べてOL陣のゾーンブロッキングが向上していることをマッカーシーHCは評価している。「その進歩は誰が見ても明らかだ。去年はルーキー2人がプレーし、しかも新しいスキームを導入したところだった。今はみなしっかり馴染んでいる。1つのランブロッキング・システムをまる1年トレーニングしたことがなにより重要だ。ドリルをこなす様子やテンポを見ただけで違いがわかる」
- 1stチームオフェンス対2ndチームディフェンスではオフェンス側が圧倒した。最初のドライブではQBファーヴがパス成功5/5、75ydsのドライブで、最後はWRドライバーに12ydsTDパスを通した。次のドライブでもQBファーヴは4/4。WRドライバーへの33ydsパス、RBジャクソンへの24ydsパス成功から、最後はRBジャクソンがTDラン。2ミニッツドリルでDEキャンプマンにパスを叩き落されてこの日初めてパス失敗。Sコリンズにイージーなインターセプトを許したのがQBファーヴの唯一といっていいミスで、非常にシャープなプレー内容だった。
- QBロジャース率いる2ndチームオフェンス対1stチームディフェンスの対戦では、最初の2つのドライブで1stダウンを2つしか取れず、うち1つはSSマニュエルのパスインターフェア。しかし3つめのドライブからオフェンスがリズムをつかみ、70ydsのドライブでKクロスビーが23ydsFGを成功させた。ファーヴほど完璧ではなかったもののQBロジャースは判断もコントロールも正確で、多くのレシーバーに投げ分け、十分に成長の跡を見せたと評価されている。
- 3番手・4番手QBの出番は少なく、QBイングル・マーティンが2/7、7yds。QBポール・トンプソンは4/8、45yds。マーティンはこのところ不調のため、ドラフト外ルーキーのトンプソンが追い上げつつある。
- 2巡指名のRBブランドン・ジャクソンはランもパスキャッチも十分な働きを見せ、評価を上げた。最初のドライブでは24ydsのダイビングキャッチのあと、1ydsのTDランを決めて初のランボーリープ。2ミニッツドリルでは2ndチームに加わってQBロジャースからフラットへのパスをキャッチし、華麗なスピンムーヴでCBを抜き去って23ydsのビッグゲイン。ランプレーではロングゲインこそなかったものの、鋭くホールを突いて効果的なランを出していた。
- QBファーヴとQBロジャースが投げている間はWR陣に1つも落球がなかった。ドライバーとジェニングスはシーズン中と同じようにレベルの高いプレーをし、カーライル・ホリデイはこの日最多の5キャッチ、ジェームズ・ジョーンズは初めてのランボーフィールドにもビビることなく普段どおりのプレーができていた。
- TEアルコーンは復帰したもののTEフランクス(目)とTEハリス(足首)が休んでいるためTEは3人だけ。そのため、複数TEを投入する隊形はあまり使われなかった。
- TE不足のためか、ゴールラインではT/Gトニー・モールがブロッキングTEとして入るプレーがあった。
- 1巡指名のDTジャスティン・ハレルは3rdチームでプレーし、1タックル・1パスディフレクト。その後はほとんど出番がなかったようだ。
- 両ベテラン先発CBが休養のため、1stチームにはCBデンディとCBブッシュ、2ndチームにはCBウォーカーとCBブラックモン。キャンプ第1週ではイマイチだったCBウィル・ブラックモンだがこの日は非常に内容がよく、3タックル・1INT・1パスディフェンド。「興奮したよ。今週の練習ではちょっと不安定だったから、今回はいい所を見せたかった。いい仕事を見せることができたと思う」とブラックモン。またCBジャレット・ブッシュもプレー内容はよかった。
- CB陣で出来の悪かったのがCBフランク・ウォーカーで、この日だけでパス6回118ydsも許してしまった。ジャイアンツ時代から指摘されていたとおり、スピードは素晴らしいがボールへのプレーが悪い。カムバック・ルートで22yds、"ゴー"ルートで33yds、ブーツレグから20yds、クロッシング・ルートで21yds、スラントで11yds、アウトで11yds。
- キックオフリターナー(2人がディープ)は、1stチームがWRボディフォードとRBウィン、2ndチームはWRクラウニーとRBポープだった。50ydsほどのキックオフリターン(反則で取り消し)を見せたWRボディフォードは、パントリターンでも30ydsのビッグプレー。
- WRデヴィッド・クラウニーが素晴らしいスピードでキックオフリターンTD。ただしタックリング不許可だったので、本番なら30ydsあたりで倒されていたかもしれない。
- スクリメージ練習の最後はキッカー対決。Kデイヴ・レイナーは52yds2本と36ydsを失敗して8/11。Kメイソン・クロスビーは38ydsと49ydsを失敗して9/11。小差でKクロスビーに軍配が上がった。
- ハリスとウッドソンの両先発CBはパッドを着用せず見学。若手にプレー機会を与えるため、マッカーシーHCが両ベテランを休ませたとのこと。ウッドソンは昨年もファミリーナイトではプレーせず、「自分は本番の試合のために給料をもらっているのであって、イベントでケガしたらどうする」といった趣旨のコメントをしたことがあるので、ひょっとしたらそういった主義主張のせいかもしれない。
- この日は、天然芝と人工芝のハイブリッド"DD GrassMaster"が敷かれて初めてのフィールド使用だった。選手からの評価は、「よかった」 「あまり変わらない」の両方があった。「芝はすごくよかった。とてもしっかりしていた。以前は少しだけルーズだった」とWRファーガソン。