グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年7月26日

ロースター展望 LB編 2

昨年先発陣が成長を見せたので、今年はスターターをプッシュできそうにない控えLB陣。スペシャルチームの中核として活躍するトレイシー・ホワイト、昨年の3巡指名アブドゥル・ホッジ、今年の6巡指名デズモンド・ビショップに加え、ドラフト外入団の問題児2人も魅力的な素材だ。LBのロースター枠は通常6人なので、控えは3人となる。

トレイシー・ホワイト Tracy White

ハワード大から2003年のドラフト外でシーホークスに入団し、2年間で20試合に出場。2005年には解雇されてジャガーズで15試合に出場し、昨年春にFAとなって旧知のトンプソンGMの誘いでパッカーズへ。スピードとクイックネスのあるアウトサイドLBだが、どこに行ってもスペシャルチーマーとして重宝されている。昨季はダブルチームを突破しての好タックルを何度も決めるなど、STの中心選手(ST最多の17タックル)として重要な働きをした。ST重視の今季の方針からして、彼を蹴落とすのは容易でないかもしれない。

デズモンド・ビショップ Desmond Bishop

今年のドラフト6巡b指名でカリフォルニア大から入団。詳しくはルーキー紹介のページを参照のこと。しっかりしたガタイを持つ典型的なミドルLBで、スピードはないものの嗅覚に優れフットボール頭がよい。控えのミドルLBには昨年の3巡指名ホッジがいるため、同タイプのビショップ指名は意外だった。公式見解のとおり、その時点でのベストプレイヤーだと思ったから指名したのか、それともホッジの能力に失望があったのか。チーム事情からストロングサイドでも試されることになる。

ローリー・ジョンソン Rory Johnson

ミシシッピ大から今年のドラフト外で入団。ドラフト中位クラスと言われながら、フィールド外でのトラブルから敬遠されてドラフト外となった。身長6フィート強と小さいものの、スピードとクイックネスに恵まれたアスレチックなアウトサイドLB。嗅覚に優れパスカバレッジもよいが、やや不安定らしい。5月のミニキャンプでは、ホワイト、ヘイヴナーとともに2ndチームでプレーしており、ロースター争いには加わってきそうだ。

RBリッキー・ウィリアムズをほうふつとさせるマリファナ好きで、まず短大でマリファナ陽性、ミシシッピ大に移ってからもマリファナ陽性が発覚した。「もう決してやらない」と本人は誓っているが、要注意人物なのは間違いない。「リスクがあってもドラフト外なら、と判断した」とトンプソンGM。

ジュワン・シンプソン Juwan Simpson

アラバマ大から今年のドラフト外で入団。4.58秒のスピードを持つアスレチックなアウトサイドLBで、こちらもドラフト中位クラスとの前評判ながら、フィールド外で問題があったところも上記ローリー・ジョンソンとよく似ている。アラバマ大では3年間スターターを務めてキャプテンにも選ばれたが、昨年夏に銃器の不法携帯とマリファナ所持で有罪を認めている。そのためか、大学4年目のプレー内容は3年時と比べて芳しくなかったようだ。

スペンサー・ヘイヴナー Spencer Havner

UCLAから昨年のドラフト外でレッドスキンズに入団し、開幕前に解雇されて10月上旬にパッカーズのプラクティス・スクワッドに加わった。UCLAでは4年間スターターを務め、キャプテンにも選ばれている。スピードのない白人ミドルLB(またはストロングサイド)で、パス守備に難があるようだ。今春のミニキャンプでは2ndチームでプレーしていた。

ティム・グッドウェル Tim Goodwell

メンフィス大から昨年のドラフト外で入団し、プラクティス・スクワッドで1年目を過ごした。今春はNFLヨーロッパに派遣されたがスターターにはなれず、控えから出場して28タックルを記録している。

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