グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年6月26日

ドラフト指名選手紹介 8: LBデズモンド・ビショップ

6巡18位 LB デズモンド・ビショップ Desmond Bishop
California Senior 6-2(188cm) 239lb(108kg) 40yds/4.77秒 1984年7月24日生

経歴 : ベイエリアに近いカリフォルニア州フェアフィールド出身。高校では同州のオール・ステート2ndチームに選ばれた。(おそらく学業成績の問題で)サンフランシスコの短大に進むと、13勝無敗の全米王座に貢献し、カリフォルニア州ジュニアカレッジ最優秀ディフェンス選手にも選出された。2年間そこで目覚しい活躍をしてからカリフォルニア大に移り、いきなり1年目から先発ミドルLBとしてディフェンスの中心となった。

カリフォルニア大に移って1年目の2005年には全試合に先発出場し、チーム最多の89タックルを挙げてPac-10カンファレンスの2ndチームに選出。翌2006年も着実に進歩を続けてカンファレンス最多の126タックルを挙げ、カンファレンスの1stチームにも選出された。

Strengths : 十分なサイズがあり、ぶ厚い体つきをしている。速いというよりクイック。頭とセンスがいい。嗅覚に優れ、常にスナップ後最初に動く選手。パスートのアングルが良い。ブロッカーを受け止められるサイズとパワーがあり、インサイドのランに対してしっかり穴を埋められる。タフでハードノーズなハードヒッター。コンバインでのベンチプレス33回はLBとしては最多。

Weakness : プロで先発LBとなるにはスピードやクイックネスがなく、速いRBについていけるかどうか。ブロックを振り払う手の使い方があまり上手くない。パスカバレッジに不安があり、ボールスキルもイマイチ。ランストップ系の控えミドルLBぐらいが精一杯ではないかという声もある。

メンタル面 : 常に全力を出し切るハードワーカー。ワンダーリックテストは15点で平均をやや下回るものの、フットボール頭はよく、ディフェンスの司令塔として的確に指示を出す。

指名の経緯 : ミドルラインバッカーは先発のニック・バーネットが契約延長も済ませて磐石、控えも昨年の3巡指名LBアブドゥル・ホッジがいるため、ミドルしかできそうにないビショップの指名には首をかしげる向きが多かった。スペシャルチーマーとしての能力も期待されての指名だろう。

パッカーズにとって : LBブレイディ・ポピンガの務めるストロングサイドが一番弱いというチーム事情のため、本来のミドルだけでなくストロングサイドでも試されることになる。スピード不足によるパスカバレッジ不安についてビショップ本人は、「パス攻撃の多いPac-10カンファレンスでは、ヴァーサタイルでなければやっていけない。パスカバレッジで苦労したとは自分では思っていない。どこからそんな評価が出てきたのかさえわからない」

LB陣のロースター枠は通常6人。ここまでのミニキャンプやOTAでは、ドラフト外のロリー・ジョンソン(ミシシッピ大)やジュワン・シンプソン(アラバマ大)の方が、ビショップよりも評判がいいようだ。スペシャルチーム能力が期待されているといっても、そのためにはまずロースターに残らねばならず、キャンプでの熾烈な控えLB争いを勝ち抜かねばならない。

スピード不足 : ビショップのスピード不足についてウィンストン・モスLBコーチ。「十分速くない、などと言う時は、気をつけた方がいい。4.5秒台のラインバッカーとか、世間はそういった選手に夢中になってしまうものだ。デズモンドが4.6秒や4.7秒であっても、フットボールプレーヤーとして速いプレーができるなら、私にとってはそれで十分なのだ。フットボールフィールドでいいプレーができるか? 相手を倒すのに十分速く走れるか? スペシャルチームでマイク・ストック(STコーチ)の助けになるか? ということが問題なのだ」

父もプレーヤー : 父デニス・ビショップはイリノイ大でDBとして活躍し、1983年にはUSFLからドラフト指名されてシカゴ・ブリッツでプレーしたことがある。この年のシカゴ・ブリッツでは名将ジョージ・アレンがヘッドコーチを務めていた。

カリフォルニア大 : 同大から指名されたのはパッカーズ史上9人目。一昨年の1巡指名QBアーロン・ロジャースも、同じようにジュニアカレッジ経由でカリフォルニア大に入っている。

カテゴリ : Draft, Player