グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年3月31日
アリゾナ州フェニックスで今週開催されたNFLオーナー会議で決まった主なルール改正について紹介する。なおルール改正が承認されるには、32球団のうち24票を得なければならない。
- これまでインスタント・リプレーは「仮採用」であり、数年ごとの投票で延長が決まっていたが、今回ようやく恒久的なルールとして制度化された。各スタジアムは今年の開幕までに$30万ドルほどかけて、リプレー映像を高解像度にアップグレードすることも決まった。(ダラスやインディアナポリスなど近く新スタジアムに移る球団は免除)
- ダウンバイコンタクト寸前のファンブルが、昨年からインスタント・リプレーの対象に(試験採用として)組み込まれたが、全会一致で承認されて恒久的なルールに。同じく、レビュー時間の90秒から60秒への短縮も、1年の試験期間を終えて本採用となった。
- 得点したときを除き、選手がプレー後にボールをスパイクしたり宙に放り投げたりすると、今年から5ydsの反則。1stダウンを更新していれば5yds下がったところから1stダウン10となる。スポーツマンシップの問題であるとともに、試合の進行をより早くしようという方針の一環でもある。
- オフェンシブライン選手に偶発的にパスが当たると5ydsの反則を取られていたが、捕球しようとしない限り反則は取られないことになった。これも、つまらない反則を減らして試合進行を早くする方針の一環。
- これまでは、クラウドノイズがひどすぎてプレーコールが伝達できない場合は時計を止めることをQBが要求でき、静かにするよう審判が観客に求め、観客が従わない場合はホームチームが5ydsの罰退となっていたが、その規定は撤廃された。サイレントカウントの進歩で声による伝達が必須でなくなったため。
- ディフェンス選手が広げた腕でQBをヒットして倒した際もラフィング・ザ・パサーの反則を取られていた判定基準を緩め、その程度のヒットでは反則を取らないことになった。
- 今回承認されなかったルール改正案は以下のとおり。
- QBと同じように、ディフェンス選手も1人に限ってヘルメットに通信装置を装着させようという案は、今回も否決された。しかし賛成が22票もあり、わずか2票足りないところまで来ている。
- 試合当日のアクティブ・ロースター枠を45人から47人に拡大しようという案は、賛成17票で7票足りずに否決となった。
- 延長戦のキックオフ位置を30yds地点から35yds地点に変更しようという案は継続審議となった。提案理由は、コイントスに敗れたディフェンス側が不利になりすぎないように、ということ。
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