左DEキャンプマンが15.5サックを挙げて堂々のプロボウル出場を果たした。もともとラン守備がよかっただけに、パスラッシュを磨いてますます穴のない選手に成長してきた。いっぽう右DEのバジャ=ビアミラは終盤になって先発から下げられ、シチュエーショナル・パスラッシャーに降格。代わって先発に昇格したカレン・ジェンキンズは最後の4連勝に大きく貢献し、今は契約延長交渉が進んでいるところだ。
しばらく前に、パッカーズがLBアデイラス・トーマス(BAL)をDEとして狙っているとの噂が流れたが、こうした動きがもし本当だとすれば、首脳陣はバジャ=ビアミラの放出を本気で検討していることになる。今年のバジャ=ビアミラのサラリーは$5ミリオンにもなってしまうが、今年はキャップに余裕があるので、我慢できないほどの高額ではない。プロ2年目のモンゴメリーが伸び悩んだだけにもう1枚加えたいところだが、大型補強をするほど優先順位は高くないかもしれない。FAで大物を獲ったりドラフト上位で指名することがあれば、バジャ=ビアミラ放出の可能性が高くなる。
パッカーズディフェンスのMVPといってよく、昨年春に結んだ4年総額$21ミリオンは安い買い物だった。15.5サックに加えて、2年連続でDL陣最多の113タックルを記録し、これといった欠点が見当たらない。大型契約を結んだ直後の選手はややトーンダウンすることも珍しくないが、彼はその正反対だった。練習の虫、フィルム・スタディの鬼で、慢心とは程遠いのは頼もしい限り。パスシチュエーションにはインサイドからラッシュすることもある。
ドラフト外入団からNFLヨーロッパも経験した苦労人だが、毎年着実に進歩を続け、ついにバジャ=ビアミラから先発の座を奪った。シーズン中盤には崩壊していたラン守備がこの交代をきっかけに立ち直ったようだ。サイズがあってランプレーでも押し負けないので、後ろのA.J.ホークなどLB陣たちが仕事をするスペースが作れる。これまではDTがメインでランシチュエーションになるとDEに入っていたが、今は右DEがメインでパスシチュエーションになるとDTの位置からラッシュする。
ルーキー年以来最低の6サックに終わり、タックル数も大幅に減らした。ジェンキンズに先発の座を奪われ、今は放出の危機にあると言っていい。もう成長の余地がないのは確かだが、ダブルチームされていることも多く、パスラッシュのキレがなくなったわけではない。チーム側が$5ミリオンのサラリーを我慢するか、本人がサラリーカットを受け入れれば、パスラッシュスペシャリストとして存在価値は十分ある。
成長を期待されたプロ2年目だったが明らかに伸び悩み、わずか1.5サックに終わった。11試合出場したところでヒザを負傷してしまいシーズンエンド。
ドラフト外入団からロースター入りを果たしたが、ローテーションに加わることはできなかった。ほとんどがスペシャルチームでの出場で、計8タックルを記録している。軽量でクイックネスに優れた選手で、パスラッシュ技術を磨いてなんとかローテーションに加わりたい。