グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年2月26日

シーズン総括と展望 DT編

ケガがちだったノーズタックルのグレイディ・ジャクソンと再契約せず、ライアン・ピケットをFAで獲得したのが期待通りの成果を挙げ、DLぜんたいが非常にケガの少ないシーズンを送った。その相棒のスターターは何度か入れ替わったが、けっきょくコーリー・ウィリアムズに落ち着いた。コリン・コールはラン守備に優れたタイプだが、期待されたほどの成長を見せられなかった。

DTとDEのどちらを補強すれば効果的かは見方の分かれるところ。デプスはあるが、ピケットを除けばそこそこのDTばかりとも言える。もっとインサイドからポケットをプッシュできれば、チーム全体のサックやプレッシャーが増やせるのかもしれない。大型補強をするかどうかは、ウィリアムズがスターターとして十分と見るかどうかにかかってきそうだ。

ライアン・ピケット Ryan Pickett

昨年春に総額$14ミリオンの4年契約でFA移籍。16試合元気に出場して期待通りの働きをしてくれた。前任者のグレイディ・ジャクソンより88スナップ多い計645スナップに出場し、DLではキャンプマンに次ぐ92タックルを記録。ダブルチームをしっかり受け止めることができる。サックはなかったが、パスをティップしたのは5回でDL陣最多。サンダースDCによると、最もコンスタントに働いたラインマンとのこと。

コーリー・ウィリアムズ Corey Williams

6巡指名入団から3年目、少しずつ成長を続け、初の全試合出場で11試合に先発した。ビルズ戦での3サックを含めてチーム2位の計7サックを挙げるなど、インサイドからのパスラッシュがいい。ただしラン守備は時おり不安定、または怠慢なところがあり、ギャップを空けてしまうことがある。最近は精神的にしっかりしてきたが、来年FAとなってビッグマネーを手にしたらDTクリディアス・ハントのように怠け者になってしまうのではないか、と懸念する声もある。

コリン・コール Colin Cole

初めてロースターに定着した2005年は大きな成長を見せたが、先発候補として期待された2006年は伸び悩み、むしろ悪くなったようだ。開幕戦ではスターターだったのに第3週には(ケガはないのに)アクティブ登録さえされなかった。横幅が広く重心が低いランスタッファー。好タックルを決めるときもあるが、安定感に欠ける。来季は再び先発候補に復活できるのか、ロースター枠ぎりぎりを争うのか。

ジョニー・ジョリー Johnny Jolly

6巡指名ルーキー。層が厚かったので出場は6試合に留まったが、終盤には時おり光るものを見せた。来季はさらにパワーをつけてローテーションに加わりたいところ。

ケンドリック・アレン Kenderick Allen

FAで1年契約したが、トレーニングキャンプでの出来は期待外れ。しかも2試合出場したところで足を負傷してシーズンエンドとなってしまった。再契約はなさそう。

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