グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年2月10日

ファーヴの兄スコットが語る

ファーヴの兄スコットはかつてミシシッピ州立大でプレーした元クォーターバック。 ファーヴ本人はまだ公式の場に姿を現さないが、スコットが取材に応えている。

来季へ向けたチームの見通しについて。「ブレットが良い感触を持っているのは間違いないよ。本人はまだいいプレーができているし、チームの明るい未来が見えている。『あと何人かいい選手が獲れて、みんな元気なら、来年は狙えるかもしれないぞ』 と僕は言ってやった」 

11週からの3連敗について。「あんな調子でシーズンが終わっていたら、ブレットが戻ってくることはなかったと僕は思う。いろいろなことがうまく運ばず、彼も精神的に燃え尽きかけていた。『またかよ。また負けだ。またインターセプトを投げちまった』 という風にね。誰もシーズンを楽しめていなかった。ディフェンスはどの相手も止められていなかった。そしたら急に勝ち始めて、次もその次も勝って、ものごとが好転し始めて、チームの雰囲気も変わっていった。最後に4連勝できたことでチームみんなの気持ちが変わったんだ」

現役続行の決断を、全米メディアでなくミシシッピの地元紙を通して発表したことについて。「ブレットはメディアの大騒ぎを経験したくなかったんだ。地元のヤツでもあるし、アル(ジョーンズ記者)に書かせるのはいいアイディアだと僕も思った。彼はずっといいヤツだったし、僕らのいい友人だし」

昨年のファーヴは、妻のディアナや娘たち、その他の家族・親戚や親しい友人たちにも意見を聞いたが、今年に関しては彼ひとりで決めたのだ、とBiloxi Sun Herald紙のアル・ジョーンズ記者。彼はファーヴ家とは20年来の付き合いだという。「ディアナはこの問題に関わろうとはしなかった。まるで自分から部屋を出て行って 『これはあなたが決めることよ』 と言い置いて行ったようなものだ。たぶんそうした方が本人にとっても決断が容易だっただろう」

最終戦後のファーヴの涙について、再びファーヴの兄スコット。「きっとその時の雰囲気に気持ちが流されたんだ。(インタビュアーが聞いたように)もしこれが最後の試合だったら?と考えていたからだと思う。これが最後かもしれないと思えば、誰だって少しは感傷的になる。長い年月のいろいろな出来事を思い返すだろう。そういったことが彼の頭の中をよぎって、あの涙になったんだ。でもインタビューが終わってロッカールームに戻ると平気になり、いつものブレットに戻ったのさ。引退問題について僕らは特に話し合わなかったけど、また戻ってくると僕はずっと感じていた」

「フィジカル的には、ブレットはまだまだやれる。以前ほど脚はクイックじゃないし、昔のようには走れない。しかしQBにとって大事なのは速さやクイックネスじゃない。認識力や、ラッシュを避ける能力だ。ここでワンステップ、あちらでパンプフェイク。僕がこれまで見た誰よりも、ブレットはパスラッシュをかわすのが上手いよ」

もし来季もケガなく過ごせれば、ダン・マリーノの最多TD記録やジョン・エルウェイの最多勝記録を破る可能性が高い。「本人は記録のことなど気にしていない。だって彼がマリーノの記録を破っても、いずれ誰かに破られるだろう。ブレット本人でさえそう言っている。彼が常に誇りにしているのは、やはり連続出場記録なんだと思う」

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