LBニック・バーネットは来季いっぱいで契約が切れるため、パッカーズと契約延長交渉を始めていることを、代理人と球団側の双方が認めた。「チーム側はニックを長期にわたって確保したい。ニックの側も、長期にわたってここに残りたい。その点は双方が確認済みで、交渉のスタート地点としては申し分がない。(交渉担当の)アンドリュー・ブラント副社長と話し合った感触として、この契約はまとめられると双方が感じている」と代理人。
LBバーネットは2003年にオレゴン州立大から1巡指名入団して以来、ディフェンスのリーダーとして優れた実績を残してきた。「3巡指名ルーキーのLBアブドゥル・ホッジで代わりが務まるのでは」という見方も開幕前にはあったが、ホッジが唯一先発出場したシーホークス戦での出来が非常に悪かったこともあり、世間でのバーネット不要論もほぼ鎮静化。まだ25歳と若いバーネットだけに、パッカーズが高額契約で引き留めるのは確実と見られている。
問題は金額。ヴァイキングスのLB E.J.ヘンダーソンは昨年12月、契約ボーナス$10ミリオンを含む総額$25ミリオンの5年契約を結んでおり、実績で上回るバーネットがそれ以上を求めるのは確実だ。代理人は「今春FAとなるベアーズのLBランス・ブリッグスと同じぐらい」とコメントしているが、プロボウル2回のブリッグス並は高望みだろう。
パッカーズはサラリーキャップに余裕もあり、交渉は慌てず急がず夏までに、といった進め方になりそうだ。また、たとえ交渉が望んだとおりに進まなくても、ミニキャンプやトレーニングキャンプをホールドアウトすることはない、と代理人は明言している。「完璧であろうとなかろうと、本人が契約に(ルーキー時に)サインしたのだし、その契約は来季まで残っている。それに背を向けることはニックはしない。契約は尊重する。契約延長がまとまればそれは素晴らしいが、そうならなくても、何も変わることはない」
いっぽう私生活では、グリーンベイで経営するナイトクラブ"FiveSix"が騒音や暴力沙汰などトラブル続きで市側ともめていたこともあり、バーネットはクラブを閉鎖することを明らかにした。すでに昨年10月にクラブを売却する意思を明らかにしており、先月には酒類の販売も自主的に取り止めている。ダンスやコンサートなど特別なイベントに使うこともあるかもしれないが、再オープンはないとのこと。このビジネスから手を引く理由として、酒類販売許可についての市側との争い、フットボールのキャリアを大事にしたいこと、子供が産まれたことを本人は挙げている。