グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年1月27日

シニアボウル・ウィークの仕事

シニアボウル・ウィーク(23日の記事参照)の練習を視察するため、パッカーズからもトンプソンGMをはじめとする総勢13名のチームがアラバマ州モービルに乗り込んでいる。「選手たちにとってはビッグ・ウィークだよ」と語るのはティム・テリー。NFLでは主に控えLBとしてプレーし、2004年秋からパッカーズのプロ・スカウト部門に加わった32歳の若手だ。「僕が出たときも、カレッジ最大のオールスター戦だった。プロのスカウト全員が集まる才能の見本市だ。大きなスポットライトにどう対処するか。うまくやれる者もいるが、プレッシャーに負けてしまう者もいる」

パッカーズは非常にシステマティックな方法で選手評価を行っている。全スタッフが、LBやOLなど決められたポジションをそれぞれ担当し、ノース・チームとサウス・チームの両方を毎日見て、詳細なレポートを書く。1日が終わると全員がそれを持ち寄って、その日に観察してきたことについて話し合いを行う。今週末にグリーンベイに帰っても仕事は続き、今回の練習や試合のフィルムをチェックしてさらにレポートを充実させる。

ドラフトに向けたイベントとしては2月末のスカウティング・コンバインが最もメディアの注目を集めるが、シニアボウル・ウィークの重要性はコンバインに勝るとも劣らないとスカウトたちは言う。「この機会が貴重なのは、(コンバインとは違って)実際のフットボールを観察できるからだ。練習を見ることによって、彼らがどのように戦い、どのように反応するかがわかる」とエリオット・ウルフ。ロン・ウルフ元GMの息子で、スカウティング部門に加わってもうじき3年になる。

普段のカレッジ練習とは違い、トップ・タレントを相手に毎日練習するのがシニアボウル・ウィークの良さだとエリオット・ウルフは言う。「全てがフットボール中心の環境になっていて、彼らがコーチングをどのように受け入れるか、黒板に書かれたことをフィールドで実行できるかを見ることができる。離れたところから、そういったことをできる限り観察するのが我々の仕事だ。優れた選手が優れた選手を相手にどれだけやれるかを見たい。月曜から木曜の間で変化するかどうか。出だしは良くてさらに良くなっていくのか、最初は良くてもだんだん悪くなるのか」

一昨年のSニック・コリンズは、ディビジョンI-AA校ながらケガ人の代役として繰り上げ出場し、有力校の選手相手に全くひけを取らないプレーを見せてドラフト2巡指名につなげた。「彼のプレーは、全米のトップレシーバー相手にアスレチック的に負けていないことを示していた。あれで彼の株が大きく上がった。彼がいい例だ。僕はその場で見てはいなかったが、練習のフィルムを見て、『OK、こいつはやれる』と思ったのを憶えている」

カテゴリ : Draft