グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年1月23日

Senior Bowl week

毎年スーパーボウルの前週に開催されるのがシニアボウル。大学4年目を終えた優秀選手だけが招待され、いくつかある大学オールスター戦の中でも最もレベルが高い、スカウトする側にとっての最重要ゲームだ。月曜から始まるシニアボウル練習を見るため、NFL各球団からGMやヘッドコーチやスカウトがアラバマ州モービルに集まり、多いチームは20人以上のスタッフを送り込んでくる。4月末のドラフトに向け、2月のスカウティングコンバインと並んで最も注目されるイベントと言ってよく、当然こういったドラフト関連サイトも特集を組んでいる。

このイベントの特徴は、土曜日の本番よりも練習の内容が注目されること。カレッジはプロと比べて選手個々の力の差の大きいが、ここに来ると高いレベルで揃うため、そういったハイレベルな選手相手にどれだけやれるかが、ドラフト評価に大きな影響を与えることになる。「今日はCBの○○がWRの△△についていけなかった」とか、「OTの▲▲がDEの××のパスラッシュを完封」といったことがシニアボウル・ウィークの話題となる。

この試合では、NFLから2球団がコーチングスタッフを提供する。今年は"North" がバッカニアーズ、"South"は2年連続で49ersのスタッフが担当することになっている。ミーティングをはじめとしてドラフト候補選手の精神面・頭脳面を間近で観察できる機会なので、両軍のコーチにとってはむしろ役得といってもいい。各選手は普段とは違うスキームの下でプレーしなければならないため、シニアボウルは適応力を見る機会でもある。

NFLシーズンが終わるまでは、カレッジ・スカウティングはGMをはじめとする人事部門の仕事だったが、このあたりからはコーチたちも加わって次第に熱を帯びてくる。球団首脳だけでなく代理人も多数集まるため契約交渉を進めるにも都合がよく、またアシスタントコーチの職を求める人たちの売り込みの舞台でもある。こうして大きな賑わいを見せるメキシコ湾岸の街だが、金曜の練習が終わると、「試合なんかテレビで見ればいい」と引き上げてしまう関係者も少なくない。

なお、ここはミシシッピ州ハティスバーグのブレット・ファーヴ邸から近いため、昨年のシニアボウル・ウィークにはトンプソンGMとマッカーシー新HCが相次いでファーヴを訪れて話し合いを持った。

カテゴリ : Draft