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Packers 38 - 10 Falcons
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年8月21日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Falcons (1-1) |
7 |
3 |
0 |
0 |
10 |
Packers (1-1) |
7 |
17 |
0 |
14 |
38 |
先週と違って1stチームOLのパスプロテクションがしっかりしたパッカーズはパス攻撃が機能し、特にQBファーヴとWRドライバーが文句なしの仕事をした。いっぽうディフェンスは5サック、3インターセプトとビッグプレーを連発してファルコンズを後半無得点に抑え、マッカーシーHC就任最初のホームゲームを勝利で飾った。
QBヴィック率いるファルコンズの1stチームに簡単に80ydsドライブされ7点を失ったあとは、完全にパッカーズのペースとなった。TEフランクスへのTDパスで同点に追いつくと、Sカルヴァーのインターセプトからフィールドゴールで勝ち越し、さらにRBダヴェンポートへのTDパス、CBホートンのINTリターンTDで前半24点。後半は2ndチームオフェンスが苦しんだもののディフェンスも自陣で踏ん張って得点を許さず、第4QにQBロジャースが2TDを挙げてダメを押した。
- ケガ人。先月末に契約したばかりのOTトッド・ウィリアムズがスペシャルチームでヒザを負傷し、カートで退場。軽くはなさそうだ。FBヘンダーソンもヒザを痛め、こちらの程度は不明。
- マッカーシーHC。「ブレットは非常によくオフェンスを率いたと思う。後半最初の失敗ドライブを除けばね。オフェンスのテンポは十分よかった。ウチがあのテンポでプレーできて、3rdダウンがあの出来ならば、オフェンスは問題ないと思う」
- 先発QBブレット・ファーヴは後半最初のドライブまで計5シリーズ出場して16/22、134yds、2TD、QBレーティング118.4と非常にシャープな出来で、特にWRドライバーとの息の合ったコンビネーションはプレシーズンとは思えない。3rdダウンコンバージョンも5/7。被サックはゼロで、プレッシャーをかけられるシーンもほとんどなかった。先週のパスプロ崩壊を受けて、今回は早いタイミングでのパスが多かったようだ。WRドライバーのリバースでリードブロッカーとして好ブロックを見せ19ydsゲインに貢献したプレーも。
- 後半2つめのシリーズから登場のQBアーロン・ロジャースは、ずっと自陣レッドゾーンでプレーするフィールドポジションと、3サックを許すパスプロテクションに苦しめられた。しかしWRジェニングスへのパスが85ydsのタッチダウンとなり、敵陣深くでのインターセプトで得たチャンスにはTEアルコーンへTDパスを通して、3/6、111yds、2TD。
- 3番手・4番手QBはまったく出番なし。来週も似たようなものかもしれない。今年は新コーチ陣による新オフェンスということで、昨年までと比べて先発組にプレー経験を積ませることがより重要なのだろう。
- 先週に続いて3rdダウンではショットガン隊形を多用し、そのときには(ブロック力のある)RBノア・ヘロンが入ることが多かった。これもパスプロ強化策のひとつ。
- QBファーヴとともに後半最初のドライブまで出場した1stチームのOL陣が、1つもサックを許さずQBに十分な時間を与えたのが最大の勝因であり収穫でもあった。「今週の練習ではパスプロテクションに重点を置き、必ずブレットを守るようにした。我々は彼がヒットされてほしくないし、彼としてもラインを信頼できるようでなければならない」とジャゴジンスキーOC。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGスピッツ、Cウェルズ、RGモール、RTタウシャー。2ndチームOLはおそらく左からLTジョシュ・バーク、LGダリン・カレッジ、Cクリス・ホワイト、RGトゥーペ・ペコー(RGムーキー・ムーア)、RTジュニアス・コストン。2ndチームOLはQBロジャースに3サックを許し、今週もパスプロはよくなかった。そのかわりRBアーリス・ビーチを9回50ydsも走らせている。
- 右ガードで初先発のトニー・モールだが、特にパスプロテクションでは頑張りを見せた。1つだけ、ブリッツを取り損なってQBファーヴの投げ捨てにつながった失敗があった。
- こちらのパス攻撃が好調だったのは、相手の1stチームディフェンスがほぼ第1Qだけだったこと、パスカバレッジがレギュラーシーズンと比べてシンプルで、WRドライバーをダブルチームで警戒するようなことがなかったこともある。
- 先発RBダヴェンポート11回29ydsと、先週ほどひどくはないが今回も1stチームのラン攻撃はイマイチ。RBガドーは欠場のためRBノア・ヘロンが2番手、RBアーリス・ビーチが3番手。ビーチが9回50ydsと活躍し、WRドライバーの19ydsリバースがあったためチームのラン成績は30回126yds(平均4.2yds)と数字は稼いだ。
- FBヴォンテ・リーチはQBロジャースからのイージーなパスを2回落球するなど、相変わらずパスキャッチではいいところなし。2つめの落球は、敵陣ゴール前でワイドオープンになってTD確実のシーンだった。
- WR陣はドライバーとファーガソンが先発し、2巡ルーキーのジェニングスが3番手。WRドライバーは前半だけで7キャッチ91yds。特に3rdダウンでの勝負強いプレーがチームを引っ張った。
- 1stチームでは2回30ydsだったWRジェニングスだが、第4QにはQBロジャースからのミドルへのスラントのパスをランアフターキャッチで85yds走りきって初タッチダウン、初ランボーリープ。WRファーガソンは2回21ydsとまずまずだったが、ガードナーとボーリクターはキャッチなし。
- レッドゾーンではタイトエンドの出番。前半にはTEマーティンが弾いたボールをTEババ・フランクスが捕ってタッチダウン。後半にはTEザック・アルコーンがQBロジャースから。
- DTはライアン・ピケットとコーリー・ウィリアムズが先発。
- パス守備は13/24、134ydsと試合全体を通せば上出来だったが、QBヴィック率いる1stチームには最初のドライブで80ydsのTDドライブを許し、決してよくはなかった。QBヴィックからTEブレークリーへの22ydsTDパスは、LBバーネットとLBベン・テイラーの完全なミスコミュニケーションで、2人がゾーンの同じ場所を守ってしまったのが原因らしい。下記のようなビッグプレーのおかげで10失点に抑えたが、3rdダウンコンバージョンは7/13を許し、決してよくはなかった。
- インターセプトを3つ挙げたのが大差のついた一因となった。第1QにはSタイロン・カルヴァーがヴィックのパスをインターセプト。第2QにはQBショーブのパスをWRペイソンが弾き、CBジェイソン・ホートンが見事インターセプトリターンTD。第4Qには4番手QBランドールのパスをDEジェイソン・ハンターがティップし、DTジョニー・ジョリーがインターセプト。この3つのINTで計17点を挙げた。
- サックは5つ。前半はDTコーリー・ウィリアムズがQBヴィックをサックしただけだったが、第3QにはCBキャロルが3番手QBショックリーをサック、第4QにはDEモンゴメリーが4番手QBランドールを連続サック。最後はDTジョリー。
- ラン守備は、RBウォリック・ダン欠場にもかかわらず先発RBダケットに5回37ydsを許し、QBヴィックにも簡単にスクランブルで1stダウンを奪われるなど、1stチーム相手では出来が悪かった。しかし2番手以降のRB(QBスクランブル除く)に対しては17回45yds(平均2.6yds)と頑張りを見せた。
- LB A.J.ホークは1stチームだけでなく2ndチームにも加わって第3Q途中まで出場。ルーキーらしいミスもあったが全般的にじゅうぶん満足できる内容だった。ブロッカーをかいくぐってFBグリフィスを2ydsのロスタックルで止めたり、TEブレークリーをぴったりカバーしてパスを寸前で叩き落したり、RBノーウッドへのパスをしっかり読んで弾いたり。
- 欠場のSマーカンド・マニュエルに代わってSタイロン・カルヴァーが先発。序盤は2回ほどカバレッジをミスって先制TDドライブの一因を作ったが、第1Qの最後でインターセプトを決めて試合の流れを変えた。相棒のSコリンズがブリッツでプレッシャーをかけ、焦ったQBヴィックが浮いたパスを投げたところをうまくキャッチした。
- 唯一のキッカーとなったKデイヴ・レイナーは30yds成功のみ。キックオフは6回中5回エンドゾーンまで届き、こちらもまずまず。ただし最初のタッチバックは2人のリターナーどうしがお見合いをしてしまい、その間を抜けたもの。
- パンターはB.J.サンダーは2回46.5yds、ジョン・ライアンが1回42yds。サンダーは61ydsのタッチバックのあと32ydsの失敗パントがあり、ライアンは自陣エンドゾーン内でいったんファンブルしてから拾って蹴り直す失態があった。
- キックオフリターナーは最初がRBダヴェンポート、以後WRコーリー・ロジャース、RBヘロン。どれも内容はイマイチ。
- パントリターナーはWRコーリー・ロジャースが1回5yds。捕り損ねて自分でリカバーするプレーがあったが、相手反則で取り消しになった。
- 反則は5回40ydsと少なかった。LBホークにラフィングザパサー、RBダヴェンポートも詳細不明だがパーソナルファールがあった。
- 主な欠場者は、RBグリーン、RBガドー、G/Tウィティカー、DE/DTピーターソン、DTケンドリック・アレン、DEトルフソン、LBポピンガ、CBホーキンズ、CBブラックモン、Sマニュエルなど。