グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年6月29日

ドラフト指名選手紹介 11: Sタイロン・カルヴァー

 6巡16位 Sタイロン・カルヴァー Tyrone Culver
Fresno State Senior 6-1 (185cm) 200lb(91kg) 40yds/4.60秒 1983年7月6日生

経歴 : カリフォルニア州パームデール出身。高校ではロサンゼルス地区のオールスターチームやリーグのディフェンスMVPに選ばれる。フレズノ州立大に進むと2年目までは控えだったが、3年目から先発FSに定着し、通算178タックル、5INTを記録。4年目にはカンファレンスの1stチームにも選出されている。また学業成績も優秀で、4年連続でカンファレンスのオール・アカデミック・チームに選ばれている。

Strengths : まずまずのサイズとそこそこのスピードがありフィジカル。フィールド全体を見る能力がある。ラン/パスの見極めが非常によく、常に正しいポジションにいる。頭がよく嗅覚もあり、ビッグゲームで勝負強いプレーをする。225ポンドベンチプレス23回はセーフティとしてはトップクラス。

Weakness : エリート級のスピードはなく、NFLのレシーバーをカバーするのに苦労するかもしれない。ボールスキルもイマイチ。大型RB相手にパワー負けしないためには、バルクを増す必要がありそう。タックルが不安定との指摘もある。

メンタル面 : 大学のコーチから「フィールド上のコーチ」と呼ばれていたように、読みや判断がよく、ポジショニングに優れている。成績優秀な学生でGPAは3.5点。歯学部進学志望だったが、「今は歯学部のことは脇へ置いて、フットボールに集中することに決めたよ」と本人。

指名の経緯 : 昨年はセーフティを2人指名しているので、この2年で3人目のセーフティ、5人目のディフェンシブバックということになる。大学ではフリーセーフティをプレーすることが多かったが、プロではストロングセーフティが向いているかもしれない。

パッカーズにとって : パッカーズのセーフティ陣は、実績組ではマーク・ローマンとマーカンド・マニュエル、昨年2巡のニック・コリンズと4巡のマーヴィール・アンダーウッドがいる。ロースター枠は通常4人なので、カルヴァーは誰か1人を蹴落とさなくてはならない。当然スペシャルチームでの貢献も重要になってくるだろう。

FSニック・コリンズの先発は確定。ローマンがマニュエルとの先発SS争いに敗れた場合、フロントに不満を表明した経緯からも解雇になる可能性は十分あり、そうなればカルヴァーは開幕ロースター入りに大きく近づくことになる。

WAC : OTトニー・モールの項で述べたように、Western Athletic Conference(WAC)の9校から今年ドラフト指名されたのは5人だけだったが、なんとそのうち3人がパッカーズだった。2巡のT/Gダリン・カレッジ(ボイジー州立)、5巡のT/Gモール(ネヴァダ)、そして6巡のSタイロン・カルヴァー(フレズノ州立)。

フレズノ州立大といえば最近ではQBデヴィッド・カー(2002年)が有名だが、同大からパッカーズにドラフト指名されたのは1970年のDBアーヴィン・ハント以来36年ぶり、通算4人目。

カテゴリ : Draft, Player