グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年6月27日

LBニック・バーネットの店が窮地に

LBニック・バーネットはジャズ&ブルースを主体にした"FiveSix"(彼の背番号)というレストラン/ナイトクラブをグリーンベイにオープンしたが、その営業続行が難しくなっている。騒音や暴力沙汰などのトラブルが多く、昨年9月の開業以来5ヶ月で警察への苦情が22回。また「実際にはバーになっている」との近隣住民の指摘もあり、市の委員会は酒類販売許可の更新を許可しないことに決定したのだ。

経営者のLBバーネットは「騒音その他については申し訳ないと思っている。改善のため、我々はできるだけの努力をしているところだ。なにもわざわざ、大声でわめいたり、そこらで立ち小便させているわけではない。両者にとって状況が改善するよう努力している」と訴えていたが、市側は認めなかった。厄介な「人種カード」にかかわるだけに慎重に言葉を選びながらも、バーネットは憤懣を隠せず、客筋の人種が問題なのではないかと語っている。

「僕は異人種間カップルの間に生まれた。母は黒人で、父は白人だ。だから僕自身は、黒人としてここで暮らすことに何の問題もない。この街が差別的だと言ってるんじゃない・・・僕が言いたいのはそういうことじゃない。ただ、ウチの店はステレオタイプな見方をされてしまっている。委員会のメンバーはウチのクラブのビデオを見て、お客たちの身なりを見て言った。『ああしたエレメントをどうして君の店に入れるのかね?』とね。エレメントってどういう意味だ? 彼らが黒人だから? エレメントってそういう意味で言ってるの?」

パッカーズ在籍10年目になるLSロブ・デイヴィスはグリーンベイの人種構成の変化に触れ、「以前は黒人を見かけても分かりやすかった。(ミルウォーキーやシカゴなど)大都市から来たヤツか、そうでなければフットボール選手だった。しかし長い間にマイノリティがどんどん増えてきたし、それは今後も続くと思う」と語っている。

1年中グリーンベイに住むだけでなく、最近は母親や姉妹もグリーンベイに住まわせているバーネットだけに、次第に語気が荒くなってくる。「この街で一緒にビジネスをするのではなく、彼らは僕を締め出そうとしている。ロッカールームの選手の中に、今このコミュニティに投資したいヤツがいると思うかい? 僕なら勧めないね」

あと2年契約が残っている彼はパッカーズでの今後について聞かれると、「僕はここでプレーしていたい。本当だ。僕はこの球団の一部でいたい。でも(契約延長について)決断を下すときには、今回のことも考慮に入れないわけにはいかない。つまり、自分に投資してほしくないような街に誰が住みたいのか、ということだよ」

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