グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年6月 5日

ドラフト指名選手紹介 6: WRコーリー・ロジャース

 4巡7位 WR/KR コーリー・ロジャース  Cory Rodgers
Texas Christian Junior 6-0 (183cm) 188lb(85kg) 40yds/4.59秒 1983年2月22日生

経歴 : テキサス州ヒューストン出身。高校では走るタイプのQBとして活躍し、2年間で計62TD(パス37TD・ラン25TD)を記録。テキサス・クリスチャン大に進むとWRに転向してレッドシャツを経た1年目から3試合に先発出場し、590ydsの活躍を見せる。2年・3年と先発WRを務めるいっぽう、パント/キックオフ・リターナーとしても大きな実績を残している。

昨年はパントリターン平均15.3yds、キックオフリターン平均31.7yds、2TDと素晴らしい成績を残した。キックオフリターナーとしてオールアメリカンやカンファレンスの1stチームなど、さまざまな栄誉に輝いている。

Strengths : スピードよりもクイックネスに優れ、アジリティがよい。まずまずのサイズ。鋭い加速でディフェンダーを振り切る。(スピードがないわりに)優れたディープスレット。ボールへのアジャストも上手く、難しいボールも容易にキャッチしてみせる。リターナーとしてはフィールドビジョンが非常によく、状況をよく読んで最大のヤーデージを稼ぎ出す。

Weakness : スピードが物足りない。スクリメージ上で好きなようにジャムされてしまうことがあり、NFLのDBを相手にするにはもう少しガタイを大きくしたいところ。胸で捕ることも多く、パスキャッチがやや不安定。ブロッカーとしても安定性に欠ける。

メンタル面 : フットボール頭はいいほう。オープンなスペースを見つける嗅覚にも優れたものを持っている。タフなチームプレーヤーで、ランアフターキャッチでは倒れるまで少しでも前に進もうと頑張る。3年終了でアーリーエントリーした決断については、「早く家族を楽にしてやりたかった」とのこと。

指名の経緯 : コンバインで40yds走などの数字が振るわなかったことが不安視され、評価を大幅に下げた。ここ数年リターナー確保に苦しんできたパッカーズは、2003年の7巡でWRデアンドリュー・ルービン、2005年の2巡でWRテレンス・マーフィ、6巡でWRクレイグ・ブラッグといったリターナー実績の豊富な選手を指名してきたが、結局うまくいかなかった。今度こそリターンスペシャリストを手に入れることができるか。

パッカーズにとって : レシーバーとしては、今年は4番手から6番手のどこかに入ってロースター入りを目指す。それ以上に即戦力の期待がかかるのがパント/キックオフ・リターナー部門で、同じくルーキーのWRジェニングスらと正リターナーの座を争うことになりそう。

リターナー候補 : リターナー実績のある選手がドラフトで3人も入ってスペシャルチームコーチはホクホクだが、特にロジャースへの期待は大きく、今のところ今年のリターナー最有力候補とマイク・ストックSTコーチは見ている。「彼はキックをブロックでき、カバーができ、タックルができ、リターンができる。恐れを知らず(横に逃げず)縦方向に突っ走る。タックルを破る。キャッチもしっかりしている。短いパントが来てもバウンドさせるのを好まず、突っ込んで捕りに行く。知識も豊富で才能のある子だよ」

警察沙汰 : 今年のパッカーズ指名選手は比較的メンタルのしっかりした(評判の)選手が揃っていて、しかもアーリーエントリーはこのロジャースだけ。だからというわけでもないだろうが、5月下旬に彼はバーでの大乱闘事件に関わって逮捕されてしまった(記事へ)。そしてマッカーシーHCに呼ばれて長い話し合いを行い、丁寧な謝罪コメントをしている。ロジャースが本当に問題児タイプなのか、今後を見守るしかない。

カテゴリ : Draft, Player