市民所有のグリーンベイ・パッカーズで実質的にオーナーの役割を務めるのが球団社長。このたび、ジョン・ジョーンズ上級副社長が社長に昇格し、ボブ・ハーラン社長は会長兼CEOに退くことが理事会で承認された。この人事はすでに昨年10月に発表(記事へ)されていたもので、今年9月に定年の70歳を迎えるハーラン社長がCEOの肩書きを残したまままず会長に退き、1年のクッションを置いて来年5月に名誉会長となって完全な交代が完了することになる。
1999年にNFLの"Management Council"からパッカーズに迎えられたジョン・ジョーンズは、ランボーフィールド大改装プロジェクトで主導的な役割を果たすなど主にビジネス面で手腕を発揮し、ハーランは早くから彼を後継者として周囲に認知させてきた。今後の役割分担についてハーラン新会長は、「今後1年は引き続き私が球団運営全般を見ていく。ジョンは次第に職務を増やしつつ、2007年にCEOとなる準備のために、フットボール面にもより多く関わっていくことになる」と説明している。
巨大な実績に加えて率直で親しみやすい人柄で、理想的な「チームの顔」と言われてきたハーランの跡を継ぐのは容易ではない。「ボブ・ハーランの穴を埋めることなど誰にもできはしない。ボブはフットボールの全ての面において特別な人であり、私は誰よりもそのことがわかっている。しかし私は私らしく懸命に働くつもりだ。我々にとって重要なこの伝統を守るために。そして、我々が勝利のため最善を尽くしていることをファンに知ってもらうために。グリーンベイ・パッカーズにとって何よりも重要なのは勝利だ。それこそが、ボブがつくったこの球団の気風のようなものだ。そしてファンは、我々にそれを求める権利がある」とジョーンズ新社長は語っている。