グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年3月 3日

シーズン総括と展望 DB編

スロウィック元DCの元でガタガタになったDB陣のプレー内容が、ようやく普通に戻った感じ。1、2年目の選手が多い未熟なユニットを経験豊富なCBアル・ハリスが引っ張っている。チーム全体で10インターセプトは非常に物足りないが、パスラッシュの弱さもその理由なのかもしれない。毎年DBをドラフト指名してきたが、2巡指名入団のSニック・コリンズは将来の中心選手として期待できそう。

今年はFAとなる選手がおらず、大きな改造はないかもしれない。ただCBハリス(31歳)はいつ衰えが始まってもおかしくない年齢でもあり、CBとSを1人ずつは補強したいところ。

CB アル・ハリス Al Harris

DEキャンプマンと並ぶディフェンスのMVP。31歳にして過去最高のプレー内容を見せたが、今回も惜しいところでプロボウルを逃した。ボールスキルが素晴らしく、ギリギリのところで手を出してパスを防ぐ。15週まではTDを許していなかったが終盤に調子を落とし、計8.5回許したビッグプレーのうち4回を13週以降に許した。2004年には12回もあった反則が6回に減った。

CB アマド・キャロル Ahmad Carroll

ルーキー年と同じく反則が多く、パスインターフェア4回など、2年連続でディフェンスの反則王。ただし反則12回のうち10回がシーズン前半のもので、後半は2回だけ。パス守備全般に、大きな前進ではないが一応の進歩は見せた。ハリスと対照的にボールスキルが悪く、また高さのミスマッチを狙われることも多い。キックオフリターンはチーム最多の19回をこなし、57ydsリターンを含む平均20.5yds。

S ニック・コリンズ Nick Collins

2巡指名入団から全試合先発出場を果たした。いろいろな点で荒削りだが、CB並のスピードを活かした守備範囲の広さとハードなタックルは申し分ない。ビッグプレーを許したのはわずか4回(シャーパーは6回以下になったことがない)。アングルをしくじることが多く、ミスタックル数はチーム2位の19回。ボールへの嗅覚も十分あるようだが、インターセプトのチャンスを逃すシーンも目立った。反則はわずか2回で、アンネセサリーラフネスとスペシャルチームでのもの。

S マーク・ローマン Mark Roman

悪夢の2004年よりは安定したプレー内容を見せ、チーム2位のタックル数を記録した。先発争いのレベルが低かったためにスターターの座を確保したものの、サイズがないためにタックルミスすることも多く、ビッグプレー能力は全くない。一昨年からの進歩を評価する声もあるが、「あの程度の選手が不動のスターターでは勝てるわけがない」と酷評する声も多い。

CB マイク・ホーキンズ Mike Hawkins

ドラフト5巡指名入団から、CBジョーイ・トーマス解雇の後はニッケルバック/3番手CBに昇格した。しかしキャンプやプレシーズンで見せたインターセプト能力は影をひそめ、いかにもルーキーらしいプレーぶりに留まった。ビッグプレーは1.5回しか許さず、反則はゼロ。細かいケガで5試合に欠場し、ベテラン選手から遠回しに批判されたこともある。まだあまりにも線が細く、類まれなスピードとボールスキルを活かすためにも、オフの体作りが重要だろう。

S マーヴィール・アンダーウッド Marviel Underwood

4巡指名ルーキーで「コリンズより即戦力タイプ」との声もあったが、やはり指名順位どおりだった。選手層の薄さのために3番手セーフティとなり、ダイムバックとしての出場も多かったが、大きなプレーは最終戦のRBアレグザンダーへのファンブルフォースだけ。サイズが小さいわりにパスカバーが悪く、WRだけでなくTEについていくのにも苦戦することが多かった。

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