グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年3月 2日

シーズン総括と展望 LB編

ユニット全体としては平凡な出来。LBにスピードを求めるジム・ベイツDCのシステムに最も合っていたのはやはりバーネットで、彼は自己最高の数字を残した。しかしディッグスは、スクリメージから離れてセットするスタイルが合わないのかイマイチ信頼されず、ケガをしていないときにもパリス・レノンが起用されることが多かった。

今年FAとなるのはレノンだけだが、高額サラリーとなるディッグスの解雇は十分にありうる。トーマスも先発の座は安泰ではなく、来季スターター確実なのはバーネットだけだろう。有力FA獲得やドラフト上位指名の可能性も高い。

ニック・バーネット Nick Barnett

ディフェンスのリーダー。タックル数の球団記録を塗り替え、ミドルLBのアスレティシズムを強調するシステムの下でベストイヤーを過ごした。2年連続で全試合に出場、(ダイム隊形でもフィールドに残るため)ディフェンスのほぼ全スナップに出場する。ロスタックル6.5回はチーム2位だが、 Journal Sentinel 紙によるとミスタックル数もチーム最多の20回で、ブリッツに入って仕留められないことも多い。エリート級にはビッグプレー能力が物足りない。

ナイル・ディッグス Na'il Diggs

かつて実績を残したストロングサイドに戻ったが、ヒザのケガに悩まされて6試合しか先発出場できず。ベイツDCのシステムに合っていないようだった。毎年2桁を記録していたロスタックル数もわずか2.5に終わった。まだ27歳なのに、プレーぶりが老け込んだとの声もある。今年は$2.3ミリオンのベースサラリーの上に$60万ドルのロースターボーナスが発生するため、解雇の可能性は十分ある。

ロバート・トーマス Robert Thomas

先発ウィークサイドLB。開幕直前のトレードでラムズから移籍してきたが、太ももを痛めて9試合しか先発できず、「ケガが多い」という評判どおりになってしまった。システムに習熟する時間がなかったとはいえプレー内容はあまり芳しくなく、元1巡指名選手という肩書きは忘れた方がよさそう。スターターでいられたのは選手層が薄かったせいで、今年は新加入選手たちとの先発争いになる可能性が高い。

パリス・レノン Paris Lenon

3つのLB全てをこなせる便利な控え。ディッグスとトーマスのケガのため、ストロングサイドとウィークサイド両方で12試合に先発出場した。学習能力が高く堅実な選手だが、先発組と比べるとスピードがなくスケールは小さい。スペシャルチーマーとしてはしっかりやっている。今春はFAとなるが、ベテラン最低額クラスになるだろう。

ブレイディ・ポピンガ Brady Poppinga

ドラフト4巡指名ルーキーとして主にスペシャルチームで活躍。シーズン半ば以降はストロングサイドLBとしても成長を見せて出番が増え、パスラッシャーとしての起用もあった。しかし初先発した第13週に前十字靭帯(ACL)を断裂してしまいシーズンエンド。遅い時期の大ケガのため、来季出場できるかどうかも分からない。

ロイ・マニング Roy Manning

ドラフト外入団からロースター入りを果たした。ニッケル隊形でLBバーネットの隣に投入されることもあり、ストロングサイドで2試合に先発もしたが、目立った活躍はできなかった。上記のポピンガが長いリハビリに入っているだけに、2年目の成長を期待したいところ。

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