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Coaches Notebook: コーチ6人を解雇
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年1月15日
マイク・マッカーシー新HCは、ほとんどのアシスタント・コーチと面会した上で、6人のコーチの解雇を発表した。トム・ロスリーOC、ラリー・ベクトルOLコーチ、マイク・ダフナーLBコーチ、ジョー・ベイカー・セカンダリーコーチ、ジョン・ボナメイゴSTコーチ、バリー・ルービントレーニングコーチの6人だ。その他にもシャーマン前HCのアシスタントだったブルース・ワーウィック(director
of football administration)、ウェイトルーム・アシスタントのヴィンス・ワークマンも解雇されている。
現在残っているコーチは公式サイトのとおりだが、このまま残ると決まったわけではなく、「月曜まで保留のまま待機するように」と告げられている。ベイツDCの去就が決まらないため、彼の人脈であるボブ・サンダースDEコーチやロバート・ナンDTコーチが残留しているが、ベイツ次第ではチームを去ることになりそう。
- ロスリーOCの解雇はシャーマン解任から予想できたことで、今まで残っていたことの方が意外。新オフェンシブ・コーディネーターには、現ファルコンズのジェフ・ジャゴジンスキーOLコーチが最有力で、今週末にもグリーンベイを訪れてマッカーシーHCと面談する予定になっている。ジャゴジンスキーはウィスコンシン生まれで、ウィスコンシン大ホワイトウォーター校の出身。
- マッカーシーHCは就任記者会見の際に、「たぶん自分がオフェンスのプレーコールをするだろう」と語っている。また、「まず先に両コーディネーターを決めておき、彼らをアシスタントコーチ選びに参画させるのが重要だ。新しいOCにOLコーチ選びを手伝ってほしい」とのこと。
- マッカーシーHCは、自分がQBコーチ出身だけに、OLコーチ経験のあるコーディネーターを望んでいるようだ。「ラインの経験のある候補を何人か面接するつもりだ。それがAオプション。BオプションはクォーターバックのバックグラウンドのあるOCだ」
- ラリー・ベクトルOLコーチは7年間にわたって在籍し、リーグ屈指のOL陣を指導してきたが、ついにチームを去ることになった。もともと気難しい性格で知られていたが、今季は不振のOL陣を立て直そうとして厳しさも度が過ぎたのか、選手たちが彼の声に耳を貸さなくなっているという噂もあった。「(解雇には)がっかりしているが、マイクが自分でコーチを選びたいということはよく理解できる。私にとっては素晴らしい7年間だった。何の後悔もしていない。今季もっとよくできなかったことは残念だが、状況がそれを許さなかった」とベクトル。
- OLコーチ交代の理由には、ランブロックのスキームの違いが大きいようだ。マッカーシーHCはジャゴジンスキーを通じてファルコンズのアレックス・ギブス仕込みのゾーン・ブロッキングを導入する方向で、ゾーンブロックはベクトルの得意とするところではない。
- ジョー・フィルビンTEコーチが残留しているが、彼をOLコーチにするプランがあるのかどうか、分からない。フィルビンはTEコーチになる前はアシスタントOLコーチで、その前はアイオワ大でOLコーチやOCをしていた。
- マーク・ダフナーLBコーチはホーリークロス大からのシャーマン前HCの人脈で、ロスリーOCと同じく解雇は当然予想されたこと。
- ジョン・ボナメイゴSTコーチは、2003年以来のスペシャルチーム全般の成績は決して悪くなかったが解雇となった。「マイクは自分のコーチを連れてきたかったのだし、それは理解している。彼は私と1対1で面会してくれた。直接言ってくれたのだから、少なくとも男らしくはあった。解雇された事実以外は、20分ほどいい話し合いができたよ。彼はとても親しみやすい人だ。(解雇を)予測していたとは言えない。しかし驚きはしなかったよ。彼と何のつながりもなかったからね」
- トレーニングコーチのバリー・ルービンも解雇。そのアシスタントだったマーク・ロヴァットはチーム内での評価が高く、昇格も十分ありうる。
- ダレル・ベヴェルQBコーチはヴァイキングスのオフェンシブ・コーディネーターへの就任が発表されている。彼がウィスコンシン大でQBとして活躍したときにOCだったのが、新ヘッドコーチのブラッド・チルドレス。
- 今季1年だけWRコーチを務めたジェームズ・フランクリンはカンザス州立大のOCへの就任が決まっている。
- 選手の私生活を含めた世話役"Director of Player Development"のターナー・ギルはバッファロー大のヘッドコーチに就任。
- 一番下っ端の"Quality Control"を1年務めたチャーリー・ジャクソンは、上記ターナー・ギルとともにバッファロー大に移ってDCに就任。まだ29歳の若さだ。
- マイク・シャーマン前HCは、ニューオーリンズを訪れて2日がかりでセインツの面接を受けた。5人の子供がいるだけに、復興途上の街やセインツの行く末について心配があったようだが、球団首脳から話を聞いて不安は和らいだ、と語っている。彼は同じスタジアムを本拠地とするテュレーン大で2年間OLコーチをした経験がある。
- かつてパッカーズやビルズで活躍した殿堂入りWRのジェームズ・ロフトン(現チャージャーズWRコーチ)が、レイダーズのヘッドコーチ候補として面接を受けた。