グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月 6日

ロースター展望 FB編

まずまず充実していてデプスにも問題のないユニット。ベテランのヘンダーソンの後継者とする予定で一昨年にルーチーを獲得したが、ヘンダーソンの頑張りとルーチーの足踏みで世代交代には至っていない。ロースター枠は通常2人だが、昨季半ばからはリーチをスペシャルチーマーとしてロースターに昇格させ、異例の3人体制でシーズンを終えた。

今春はFA選手もドラフト外ルーキーも獲らず、昨季の3人がロースターにいるだけ。しかし今季も3人枠となる保証はなく、伸び悩みのルーチーと伸び盛りのリーチが2番手を争う展開になりそう。なお、緊急時にはRBダヴェンポートもフルバックをプレーできる。

ウィリアム・ヘンダーソン William Henderson

今年でプロ11年目となる34歳。スーパーボウル制覇を知る数少ないベテランとして、リーダーシップにも定評がある。フルバックとして延べ7人の1000ydsラッシャーを助けたのはNFL最多記録とのこと。パッカーズのRB/FBとしては史上最多の通算278パスレセプションも記録している。昨季は10年目にして初のプロボウル出場とオールプロ選出を果たし、衰えるどころか円熟の域に達している。

10年間で欠場わずか2試合。一年を通して体作りに手を抜かない真のプロフェッショナルで、年齢による衰えを寄せ付けない。これほど実績のあるベテランながら、「毎年が競争」という心構えを崩さず、若手に隙を見せないところがすごい。いまだにスペシャルチームでも活躍している。

ニック・ルーチー Nick Luchey

プロ7年目の28歳。280ポンド級の大型FBで、やや雑な面もあるが、ハマった時の破壊力はヘンダーソンを上回る。ヘンダーソンの後継者となるべく2003年春にベンガルズからFA移籍してきたが、なかなか先輩を追い抜けない。それでも2番手FBにしてはかなり出番が多く、ダヴェンポートと組んだ合計530ポンドのパワーランは迫力がある。緊急時にはRBとしてボールキャリーもできるが、ヘンダーソンと違ってパスオフェンスでの貢献はゼロに近い。

スターターの座を奪えないのは、やはりプロフェッショナリズムの点か。オフの体重管理に問題があり、その分ケガも多い。下記のヴォンテ・リーチの評判もよく(サラリーも安い)、ルーチーがこのまま伸び悩むようだと、今年はロースター枠を確保できない可能性もある。

ヴォンテ・リーチ Vonta Leach

イースト・カロライナ大から、昨年のドラフト外で入団した。シーズン半ばまではプラクティス・スクワッドにいたが、11月末にロースターに昇格し、主にスペシャルチーマーとして6試合に出場した。大学2年まではLBをプレーし、3年からFBに転向。FB経験が少ないため荒削りだが、伸びシロは大きそうで、またLB経験もスペシャルチームに役立っている。今夏はルーチーとのロースター争い。

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