グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月 5日

ロースター展望 RB編

グリーン、ダヴェンポート、フィッシャーのトリオは2002年シーズン以来、今年で4年目となる。スピードとパワーを兼ね備えた不動のエースRBグリーン、250ポンド級で破壊力満点の2番手RBダヴェンポート、パスキャッチに優れる3rdダウンバックのフィッシャーと、バランスも取れている。ロースター枠は3人。ケガ人が出れば、一時的に4人にする時もある。今春は控えRB陣をプッシュするFA選手の獲得もなく、上記の3人ですんなり決まりそう。

アーマン・グリーン Ahman Green

今年でプロ8年目となる28歳。2000年にシーホークスから移籍して以来、5年連続で1,100yds以上を走り、4年連続でプロボウルに出場。キャリア通算で平均4.7ydsラッシングは素晴らしいが、ファンブルの多さ(毎年シーズン前半に集中)が玉に瑕だ。左手オンリーの持ち方が問題だったが、昨季途中からは右サイドへのロングゲインの際はボールを右手に持ち変えるようになった。オフシーズンの体調管理などは完璧で、プロフェッショナリズムは文句の付けようがない。

2001年夏に結んだ約$18ミリオンの5年契約が今年いっぱいで切れる。ウォーカーと違い、契約延長を求めてホールドアウトなどしないのは有難いところだが、今季中に契約延長をしてしまうか、シーズンが終るのを待つのか、GMの判断が難しいところ。RBは若くとも金属疲労のようなものが必ずあり、エースとして酷使されてきたツケが回ってくることが多いからだ。他に来春FAとなるのはCフラナガンやKロングウェルだが、今季中に契約延長するとすればやはりこのグリーンが最優先だろう。

4月には家庭内暴力事件で逮捕されたが、実際には手を出しておらず、さほど重い罪にはならない可能性が高い。

ナジェ・ダヴェンポート Najeh Davenport

2002年のドラフト4巡指名、今年でプロ4年目の26歳。250ポンドの巨体に似合わぬスピードがあり、相手ディフェンスが疲れた終盤にパワーランを繰り出して試合を決定付けるのが勝ちパターン。3年間の通算5.1ydsラッシングは立派のひと言。ファンブルが多く首脳陣から睨まれた時期もあったが、昨年は大幅に改善した。パスキャッチはまだ少し雑な時がある。

グリーンと比べて大幅に見劣るのは、ケガの多さや自己管理の部分だ。体重問題もある。グリーンがほとんど欠場しないのに対し、彼は3年間で14試合も欠場している。今春RFAとなった彼に、スターターとして誘いをかけるチームがなかったのはそのせいだろう。来春は完全なFAとなるので、今年は信頼性の向上もアピールしたいところ。キックオフリターンもなかなか良いが、ケガが多いのでイマイチ活用しきれていない。

トニー・フィッシャー Tony Fisher

ダヴェンポートと同じくプロ4年目だが、こちらはドラフト外入団。ブロッキングを含め全てをソツなくこなす3rdダウンバックで、パスキャッチはWR級だが、ラッシングは上記2人と比べて迫力に欠ける。ダヴェンポートが欠場し、グリーンが序盤に負傷退場した昨季テキサンズ戦では、彼を3rdダウンバックに温存したままウォルター・ウィリアムズをエースとして起用したことがあった。来春にはFAとなるが、高額オファーでの誘いはなさそう。

ウォルト・ウィリアムズ Walt Williams

グランブリング州立大出身の27歳で、ドラフト外からNFLヨーロッパも経た苦労人。昨季はケガ人が続出した中盤にプラクティス・スクワッドから昇格し、テキサンズ戦で大きなチャンスを貰った。しかし、6回42ydsと活躍を見せたところで足首を痛め、シーズンエンドとなってしまった。大学ではWRやKRの経験もあるヴァーサタイルな選手。3番手のフィッシャーをプッシュするとしたら彼だろう。

クリス・ロバートソン Chris Robertson

ドラフト外から、昨年はパッカーズのプラクティス・スクワッドにいた選手。テキサス大で2年間過ごした後にヒューストン大に転校している。

チャズ・ウィリアムズ Chaz Williams

ジョージア・サザン大(ディビジョンI-AA)出身のドラフト外ルーキー。大学ではオプションQBとして3年間スターターを務めていた。

カテゴリ : Player