グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年5月11日

母校のフィールドが"Brett Favre Field"に

QBブレット・ファーヴの母校Hancock North Central高校が、フットボール・フィールドを"Brett Favre Field"と改名し、同時に実物大のファーヴのブロンズ像が置かれることになった。土曜日に行われたセレモニーには、地元の英雄を讃えようと1000人もの人々が集まった。ファーヴの家族を始めとして、地元政治家、学校関係者、母校サザンミシシッピ大HCのジェフ・バウアー、ミシシッピ州立大HCのシルヴェスター・クルーム(昨季までパッカーズのRBコーチ)などが顔を揃えた。

壇上に立ったファーヴは、「本当に名誉なことです。このようなことをしてもらえて、少し当惑し、謙虚な気持ちになっています。私は常に、自分の大好きなことを、力の限りにやってきました。そのような人はたくさんいますが、このような栄誉を与えられるわけではありません。自分の身に起きたことに感謝しています」と控えめなスピーチを行った。

この晴れの日に、ただ1人欠けているのは、昨年暮に亡くなったファーヴの父アーヴィンだ。彼は長年にわたってこの高校でコーチをしていた。現在のヘッドコーチ、ロッキー・ゴーディンも、アーヴィンの教え子の1人。自分がカレッジに進めたのは、アーヴィンの強い推薦があったからなのだとゴーディンは言う。「私は、"Big Irv"がしてくれたことに感謝し、彼の自慢になるよう頑張ってきた」

ファーヴ。「昨年暮に父を亡くしてから、一日たりとも父を思い出さない日はない。今日だって、何かの相談に電話をかけそうになった。父がいなければ今の僕はなかった。父は僕の試合全てを見に来てくれた。これからはそれもできないけど、心の中に生きている」

ファーヴの兄スコット。「ブレットの応援に来ていた時、3TD差をつけて勝っていたから、僕はスタンドから下りて、"ブレットにもっと投げさせたら?"と親父に伝えに行ったんだ。そしたら、"さっさとスタンドに戻ってママと一緒に見てろ。コーチしてるのは俺だ"って言われた」

ファーヴの中学でのヘッドコーチ、ジョー・ショウは、ファーヴ在籍中は30勝2敗の驚異的な数字を残した。「偉大なアスリートは、下手なコーチングをも乗り越える、という好例だろう」

サザン・ミシシッピ大のジェフ・バウアーHC。「ブレットほど本能的な選手を見たことがない。彼はフットボールをするために生まれてきた。そしてそれは、アーヴィン・ファーヴのおかげでもある」

ミシシッピ州立大のシルヴェスター・クルームHC。「私にとっては、ブレットこそ男の中の男だ。彼は全ての練習、全てのゲームの、全てのプレーで、全力を出す。彼を相手にする時は、恐ろしかったものだ。味方になって、その心配がなくなった」

式典の司会をしたロビン・ロバーツもこの近くの出身で、現在はABC放送の"Good Morning, America"のキャスターを務めている。「私が"NFL Prime Time"を担当していた頃は、パッカーズのハイライトの扱いをめぐって、いつも同僚のクリス・バーマンと争ったものでした。それは、同郷のブレット・ファーヴがいたからです。私たちミシシッピアンは、批判されたり、ジョークの対象にされることも多いけれど、ブレット・ファーヴのような人がいてくれるおかげで、私たちは誇りを持って、"私はミシシッピ出身だ"と言えるのです」

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