グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年5月10日

After "Redshirt" Year

CBクリス・ジョンソン、WRカール・フォード、DTジェームズ・リーの3選手は、ルーキーシーズンをケガのためにインジャリー・リザーブで過ごさなければならなかった。「私はカレッジのコーチを17年もやっていたから、彼らの1年目は"レッドシャツ"だったのだと思うようにしている。きっと2年目から活躍してくれるだろう」とシャーマンHC。"レッドシャツ"とは、いわば練習生のことで、大学では1年目を練習生扱いで過ごし、2年目から4シーズンプレーする選手が多い。

CBクリス・ジョンソン。 7巡指名ながら非常に評価が高く、キャンプでは3番手CBの座を窺うところまで行きながら、練習中にヒザの膝蓋腱を部分断裂してしまい、インジャリー・リザーブへ。復活が不安視されるほどのケガだったが、リハビリはうまく行っているようだ。「リハビリは非常に順調で、次のミニキャンプには参加できると期待している」とシャーマンHC。

今年のドラフトでCBが2人も上位指名されたことは、彼にとっては不利な要素だ。「あまり心配はしていない。自分の能力は知っているし、コーチが僕を高く買ってくれていることも知ってるからね。あとは、フィールドに復帰する時には昨年以上のプレーができるよう、自分のプレーをしっかり勉強して身につけておくだけだよ」とCBジョンソン。

WRカール・フォード。CBジョンソンと同様にキャンプでの評価が高かったが、プレシーズンゲームで内側側副靭帯(MCL)を断裂してしまい、インジャリー・リザーブへ。彼の場合はシーズン半ばにケガが治ったため、その後は体作りに専念した。 「彼は昨年プレーできなかったことで、痩せていた体をしっかり強くし、プレーの勉強をすることもできた。1年休んでこのようなことに専念する機会が持てたことは、若い選手にはとても役に立つと思う」とレイ・シャーマンWRコーチ。

上記のCBジョンソンと違うのは、ドラフトやFAでライバルとなるWRが入団していないこと。そのことからも、フォードの評価が下がっていないことが窺える。 WRフリーマンと再契約する意図はパッカーズにはなく、フリーマンの物だった背番号86は、今ではフォードが着けている。「空いたスポットがあるから、そのチャンスをモノにしたい」とフォード。

DTジェームズ・リー。彼もまたインジャリー・リザーブでルーキーシーズンを過ごした。上記の2人と違うのは、彼の場合はキャンプでの評判が高くなかったことだ。ギルバート・ブラウンの後継者と期待されながら、ろくにプレーできないままキャンプ初日で背中を痛めてダウンしてしまったため、どうにも評価のしようがない、というのが本当のところ。

故郷オレゴンでのトレーニングを選択することもできたが、彼はグリーンベイに残って、コーチの目の届くところでハードワークを続けた。「家に帰るべきじゃないと思ったんだ。"やる気がないようだからカットしよう"なんてことにならないように。だから、オフの間も毎日チーム施設に通って、朝早くから午後までトレーニングした。1年目は、チームを失望させてしまった。フィールドに出て能力を証明したかったが、できなかった。だから、1年目はレッドシャツのつもりで、トレーナーと一緒に頑張った。今は、毎日少しずつでも向上していけるよう、頑張っているところだ。そうすれば、自分がいつでも準備OKだとコーチにわかってもらえるだろうし」

今年のドラフトでDTが2人指名されたことは、チームが彼をアテにしていない、ということの表れとも言える。「できるだけ良い選手を探すのがチームの仕事だ。ドラフトはそのためにある。僕としては、それが集中の妨げにならないようにするだけだよ。彼らルーキーの幸運を祈ってるけど、こちらはそれをモーティベーションにする。僕が試合に出るためには、53人ロースターに残れるように必死で頑張らなきゃ」とリーは語る。ミニキャンプでは巨体に似合わないクイックネスを見せ、「今年こそ戦力になるかも」という期待が少しずつ高まっている。

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