グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年7月14日

ロースター展望 DT編

ロースター枠は、DL全体で9人、多くて10人。パッカーズの場合DTは、センターとガードの間のギャップを担当するのを"ノーズタックル" と呼び、ガードとタックルの間のギャップを受け持つ、いわゆる"3テクニック" を、単に"DT" または"イーグル"と呼んでいるようだ。ギルバート・ブラウン、ロッド・ウォーカー、そしてルーキーのジェームズ・リーあたりのデカイのがノーズタックル。

昨年は、先発に昇格したハントが十分な働きを見せ、オフには高額の契約延長を勝ち取った。NTギルバート・ブラウンはやはり体調面での不安が的中し、終盤に欠場が増え、それとともにラン守備の成績が大幅に悪化した。そのため今オフはDTの補強が重要なテーマだったが、FA補強は必ずしも順調にはいかず、ドラフトでDTピーターソンとNTジェームズ・リーを指名。若いLB陣がどれだけランを止められるかは、このDT陣の働きにかかっているとも言える。

DTクリディアス・ハント

二度の薬物違反など、ポテンシャルの高さを活かしきれない問題児だったが、先発に昇格した昨季は、5.5サックを記録するなど、ようやく期待に応えた。今オフの$25ミリオンの6年契約は、今後のさらなる成長を見込んでのもの。恵まれたサイズとクイックネスを活かしたパスラッシュを得意とするが、時おり不安定な面も見せる。バジャ=ビアミラと違って、高額契約が妥当だったかどうか、多少の不安は残る。

NTギルバート・ブラウン

まだ契約していないが、最低額での再契約は確実視されており、ロースター表にも載ったままなので、ここで紹介してもいいだろう。元気でさえあれば、ノーズタックルで不動のスターター。彼がいるかいないかで、ラン守備の出来が大幅に変わってくる。大事なシーズン終盤やプレーオフに彼が万全の調子で臨めるよう、控え選手たちが負担を減らしてやってほしいところ。

DT/DEケニー・ピーターソン

今年のドラフト3巡指名。DT/DE兼任で、DTハントとLDEジョンソンの控えとしてローテーション起用に加わることが期待されている。中途半端なタイプで、DTとしてはサイズ不足が懸念されている。しかしカレッジでの経験は十分で精神的にもしっかりしており、すぐにインパクトを与えられるかはともかく、ローテーション起用の一角で即戦力となるのは間違いないだろう。

NTロッド・ウォーカー

タイタンズからトレードで移って今年が3年目。ノーズタックルでギルバート・ブラウンの控えを務め、昨年は5試合に先発。ケガ人続出のDEに入ることもあった。ポテンシャルは高いが荒削りなタイプ。今年のキャンプでは、ウォーカー、ウォーレン、リーの3人から1人が脱落することになりそう。

NTジェームズ・リー

今年のドラフト5巡指名。オレゴン州立大では先発させてもらえなかったが、330ポンド級でありながら40ヤード走を4.88秒というスピードを誇る。フットワークは軽いが、トレーニング嫌いだったせいか上体のパワーが不足している。バルクアップが必要なピーターソンとは逆に、リーの場合はしっかり体重をコントロールすることが必要。大当たりか大ハズレか、今年のパッカーズのドラフト評価のカギを握る男。

DT/NTスティーヴ・ウォーレン

2000年のドラフト3巡指名だが、ルーキー年の終盤にヒザ上を大ケガし、2年目は全くプレーできず。復帰してからもルーキーの時のようなクイックネスが取り戻せないようだ。もともとサイズ不足(身長185cm)ということもあり、ノーズタックルの控え争いでは劣勢。今年はルーキーのジェームズ・リー次第で、開幕前にカットされる可能性は高い。

NTターデル・サンズ

身長6-7(201cm)、体重337ポンドというデカさ。テネシー大チャタヌーガ校から2001年のタイタンズのドラフト7巡指名。昨年はパッカーズのプラクティス・スクワッド。恵まれた体を活かしきれず、今年も開幕ロースター入りは難しそう。

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