グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年2月10日

オフシーズンの流れ ドラフト編

2月18日?24日

ドラフトコンバイン@インディアナポリス。300人以上ものドラフト候補生が招待されて、各種目の体力測定から、健康診断、そして実際の練習を、各チーム首脳の前で披露します。完全に欠席するのも自由、部分的にテストを受けないのも自由のようです。40ヤード走のタイムは非常に注目されるため、多くの選手がみっちりとトレーニングを積んで、このテストに臨みます。また、インテリジェンスや人格面もチェックするため、各チームともそれぞれ注目選手との面接を行います。心配な選手は、先生について面接のレッスンを受けておくこともあるようです。

各チーム首脳の集まるこの機会は、トレード交渉の絶好の機会でもあります。昨年はシャーマンHC/GMが、コンバインの会場からテリー・グレンの自宅まで面会に行った、ということもありました。

"pro day"

ドラフト候補生を複数抱えるような有力大学は、コンバインとは別に、"pro day"という日を設け、各チームのスカウトや首脳をキャンパスに集めて、自分のところの選手たちのワークアウトを披露します。一番注目される40ヤード走などは、わざとコンバインでは走らず、コンディションを整えたこの"pro day"で勝負をかける選手も多いようです。

?4月25日

各チームとも、これまでに集めた資料を元に、ドラフト戦略の最終決定段階に入ります。GMなど人事担当者はビデオルームにこもり、ビデオ担当者が編集した、数え切れないほどの選手のビデオを夜遅くまで見なければなりません。会議に次ぐ会議で、選手たちのランクづけをして、それを大きく壁に貼り付けていきます。また、指名順位をトレードアップする交渉が、ドラフト前にまとまることもあります。一昨年のパッカーズは、QBハッセルベックをトレードに出して、1巡10位指名権にアップしました。

4月26日?27日

ドラフト会議@ニューヨーク。土曜日にドラフト3巡まで。日曜日には4巡以降。運命の日ですが、各チームにとっては、前日までのランク作りが正念場で、ドラフト当日はその結果を見せるだけ、という見方もできます。どうしても欲しい選手を積極的にトレードアップして狙いに行くチームもあれば、逆に欲しい選手がもっと下でも指名できそうなら、トレードダウンをして低い指名権を増やすこともあります。そのようなGMどうしが数分間に電話をかけまくるので、特に1巡は、スリリングな展開が見られます。昨年速報サイトを見ていた管理人は 「さて1巡20位でホルムグレンは誰を指名するかな」と思った瞬間、28位だったパッカーズが、20位にトレードアップしてWRウォーカーを指名。驚きました。

ドラフト外ルーキー

ドラフトが終了した瞬間から、ドラフト外ルーキー(実際はルーキー・フリーエージェントと呼ばれる)たちとの契約が始まります。ドラフト下位で指名されるかと期待して、テレビ画面を見続けていた選手は肩を落とし、気分が変わる間もなく、各チームからの電話を受けます。おそらく、「指名されなかったらウチに来ないか」とあらかじめ誘いがかかっているのではないでしょうか。全くの自由競争ですから、いかに無名校、無名選手まで網羅してチェックしていたか、スカウトたちの地道な仕事の成果が表れるところ。ドラフト外とはいえ、他チームとの競合になるような選手には、いくらかの契約ボーナスが支払われることもあります。

ミニキャンプ

ドラフト直後のミニキャンプが、ルーキーと先輩たちとの顔合わせの場となります。また、ミニキャンプが終わったあと、ルーキーたちは町に残り、コーチとミーティングを重ねたり、トレーニングをする期間を設けることが多いようです。7月のキャンプでベテランに混じってスムーズにプレーできるよう、コーチとマンツーマンで短期集中講座。朝から晩までプレーブックの勉強です。

契約

6月のミニキャンプが終わると、7月半ば過ぎにトレーニングキャンプが始まるまでに、チームとしてはルーキー全員との契約を済ませなければなりません。一般に、下位指名選手から順に、他チームの相場を見ながら契約を進めていくことが多いようです。キャンプ開始までに契約を結んでいないということは、キャンプを"ホールドアウト"するということ。契約がもめてキャンプ合流が遅れるほど、開幕戦から即戦力として使える見込みは低くなってしまいます。

カテゴリ : NFL