グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年1月18日

ルーキー総括 その2

RB/FBナジェ・ダヴェンポート

ドラフト4巡。昨季の全米チャンプ、マイアミ大出身。大学時代にRBからFBへコンバートされたが、今年の新人王、RBポーティス(DEN)や、今季ハイズマン候補となったRBマッゲイヒーがいたことを考えれば、RBでは出番がなかったのも無理はない。ドラフト前はFBの中ではトップクラスの評価だったが、骨折した足の状態が悪く、「今季はプレーできないのでは?」という懸念から、ドラフト指名順位が下がってしまった。パッカーズにとってはラッキー。

下位指名の割に記事になる機会が多かった。ドラフト前に起こしたトラブル(ウ○コ事件)のため、キャンプ前になって逮捕されて心配されたが、100時間の社会奉仕を条件に不起訴が決定。大学4年時に骨折した足の状態は、トレーニングキャンプになってもイマイチで、痛みをだましだましプレーを続けることになった。シーズン中にケガが多かったことも、キャンプで十分に体を作れなかったことが影響しているのだろう。しかし、体調が万全でなくても使いたくなるほど、キャンプではRBとしての能力の高さを示した。

ダヴェンポートは、「値段の安い T.J. ダケット(ATL)」と評される、250ポンド級の大型パワーランナー。パスキャッチも非常にスムーズなため、使い勝手は良い。シーズンに入り、彼が最も活躍したのはRBグリーンが欠場した@DET戦。22回84yds、パスキャッチも4回31ydsと大活躍し、そのせいか翌週にはRBミーリーが解雇されてしまった。これで完全にダヴェンポートは2番手RBの座におさまり、2番手フルバックの仕事は新加入のFBカーターが務めることになった。第10週のDET戦でもグリーンが途中退場した穴を埋めて10回73ydsの活躍。

少ないプレー機会で質の高いプレーを見せていただけに、第11週の@MINでキックオフリターナーをタックルした際に眼窩を骨折してしまい、インジャリーリザーブでシーズンを終えたことは本当に残念。来季は、今のところRBグリーンに次ぐ2番手RBの最有力候補だが、安いベテランRBを獲得するパターンも十分考えられ、2番手の座は決して安泰ではない。まずは故障箇所をきちんと治し、しっかり体を絞ってキャンプを迎えること。彼が潜在能力を出し切れば、グリーンの負担を減らし、チームのラン攻撃に別の味付けを加えることもできる。

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