グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年12月17日

RTケヴィン・バリーの初先発

これまで、タウシャーに代わって先発を務めてきたRTアール・ドットソン。彼はヒザや腰に爆弾を抱えながら、キャリアのほとんどを過ごしてきたと言ってもいい。彼が右タックルの座をタウシャーに譲ったのは'00年第2週のビルズ戦。試合前、脚への痛みを感じたのに先発出場し、試合最初のドライブで椎間板ヘルニアを悪化させてしまいシーズンエンド。そして今回、49ers戦前夜から当日朝にかけてドットソンが感じた前兆も、あの時と同じ痛みだった。プレー出来そうもない、と聞かされたコーチたちは大混乱に。

ドラフト外ルーキーのケヴィン・バリーを投入するしか道はない。「ウォームアップ中に、ベクトルOLコーチが僕の腕をつかんで、『お前が先発だ』と言うんだ。その時初めて聞いた」とRTバリー。「我々みんなが少しナーバスになっていた。でも古参の選手たちはそうでもなくて、ファーヴも落ち着いていた。こうなったら、やらなきゃ仕方ない。全ては上手くいった。バリーには脱帽だよ」とベクトルOLコーチ。バリーはそつのないプレーで、ファーヴとグリーンを守り、反則もなし。十分すぎるパフォーマンスだった。

「実際、考えている間もなく試合だったからね。自分でも十分な働きだったと思うよ。アサインメントも全てキチンとこなしたと思う」とバリー。しかし彼一人で成し遂げたわけではない。隣を守るRGリヴェラが「疑問があったらいつでも俺に聞け」と言い聞かせ、緊密なサポートを提供しつづけたのだ。スナップの直前までバリーと話をし、LBのブリッツで混乱しそうな時には「何番をブロックしろ」と指示することさえあったと言う。「僕の仕事は少しばかり大変だったが、彼がちゃんと働いてくれさえすれば、僕は嬉しい。彼がいい試合をしてくれて嬉しいよ」とリヴェラは後輩の初先発を祝福する。

再び先発の座を譲った形のアール・ドットソンだが、腰の状態がどれくらい悪いのかは、検査を待たなければわからない。今のところ、歩くことには問題ないとのことだが、もし椎間板に深刻な問題が見つかれば、バリーが今シーズン一杯先発を務めることになりそうだ。

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