(試合時間は全て米国東部標準時。グリーンベイ時間とは1時間ずれます)
Packers 2015 Regular Season Schedule | |||||||
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Date | Opponent | Time | 米TV | 日本TV | 備考 | ||
09/13 | @ | Chicago Bears | 1:00 p.m. | FOX | GAORA | ||
09/20 | Seattle Seahawks | 8:30 p.m. | NBC | 日テレG+生 | Sunday Night Game | ||
09/28 | Kansas City Chiefs | 8:30 p.m. | ESPN | NHK BS1 | Monday Night Game | ||
10/04 | @ | San Francisco 49ers | 4:25 p.m. | FOX | 日テレG+ | ||
10/11 | St. Louis Rams | 1:00 p.m. | CBS | なし | |||
10/18 | San Diego Chargers | 4:25 p.m. | CBS | 未定 | * | ||
- | - | Open Date | - | - | |||
11/01 | @ | Denver Broncos | 8:30 p.m. | NBC | 未定 | Sunday Night Game | |
11/08 | @ | Carolina Panthers | 1:00 p.m. | FOX | 未定 | * | |
11/15 | Detroit Lions | 1:00 p.m. | FOX | 未定 | * | ||
11/22 | @ | Minnesota Vikings | 1:00 p.m. | FOX | 未定 | * | |
11/26 | Chicago Bears | 8:30 p.m. | NBC | 未定 | Thanksgiving Day | ||
12/03 | @ | Detroit Lions | 8:25 p.m. | CBS | 未定 | Thursday Night Game | |
12/13 | Dallas Cowboys | 4:25 p.m. | FOX | 未定 | * | ||
12/20 | @ | Oakland Raiders | 4:25 p.m. | FOX | 未定 | * | |
12/27 | @ | Arizona Cardinals | 4:25 p.m. | FOX | 未定 | * | |
01/03 | Minnesota Vikings | 1:00 p.m. | FOX | 未定 | * |
*印はサンデーナイトに変更される(またはサンデーナイトから外される)可能性があります
フランチャイズ・プレーヤーやトランジション・プレーヤーを指名する場合、この日までに決定しなければなりません。実際には、契約の際の交渉材料として、選手・代理人への脅しに使われることが多く、誰も指名しないチームの方がずっと多いようです。
翌日から実質的な新年度となるので、新年度のサラリーキャップが超過しているチームは、キャップの枠内に収まるよう、この日までにやりくりを済まさなければなりません。そのためにすることは、ベテランの解雇と、高給取りと交渉して今季のキャップ額が下がるように工夫した契約を結びなおすこと。フロントの交渉担当は寝る間もない日々が続きます。FAになっては困る主力選手については、なんとかこの日までに契約延長を結ぼうと、交渉が続きます。
また、制限つきフリーエージェント(RFA)についても、4段階のうちどのオファーをして引き留めるか、この日までに決めなければなりません。オファーされなかった(つまり不要と見なされた)選手は、翌日から無制限フリーエージェントとなります。
多くのフリーエージェント選手が野に放たれます。残留の意思のある選手はもちろん引き続き交渉が続きますが、ここからは他チームからの誘いの多寡がとうぜん交渉に影響してきます。FA期間まで待ったことでビッグマネーを手にする選手がいる一方で、意外に誘いが少ないためにかえって損をすることもあります。一般に高額の大物選手から先に売れていき、この日からドラフトまでが、フリーエージェント期間の"第一期"と言えるかもしれません。
トレードについては、NFLでは選手とドラフト権とのトレードがほとんどなので、ここからドラフトまでが大きなヤマとなります。
RFA選手が他チームと交渉する期限日。一部の有力RFA選手を除き、なにごともなく過ぎ去ることでしょう。
20日までに他チームからのオファーシートにサインしたRFA選手に対し、旧所属チームは、同等かそれ以上の金額をオファーすることによって強制的に引き留めることができます。毎年ドラフト前日がその期限。放置した場合は、自動的に他チームとの契約が成立します。
ドラフト中も、指名順位を上げるため、また指名数を増やすため、トレード交渉が活発に行われます。2006年のパッカーズは、トレード要求をしていたWRジャヴォン・ウォーカーをブロンコスに譲渡し、2巡5位指名権を受け取りました。そのように、選手を対象にしたトレードもドラフト指名権との交換が最も多いため、ドラフトを過ぎるとトレードはめっきり少なくなります。
ドラフトが終わると、6月1日までは、いわばフリーエージェントの"第二期"。大物FAはすでに売り切れ、比較的安いベテランを買い求めるチームが増えるでしょう。サラリーキャップに余裕がなく大物FAに手が出ないチームは、ここからが本番かも。
トレーニングキャンプ開始。契約問題でチーム側と対立している選手は、トレーニングキャンプを欠席してしまうこともあり、これをホールドアウトと呼びます。ただしチーム側は1日欠席につき数千ドルの罰金を科すこともできるため、そこまで強硬でない選手は、トレーニングキャンプになればしぶしぶ出てきます。
2004年のパッカーズではCBマイク・マッケンジーがトレード要求を貫いて全てホールドアウト(結局10月初めにトレード成立)、2005年にはTEババ・フランクスが長期契約を求めてホールドアウトし、8月24日に契約がまとまって合流した、ということもありました。
ロースターを80人から75人に絞る第1次ロースターカットが今年は9月1日、そして53人に絞る最終ロースターカットが9月5日。単純計算で864人の屈強な若者がいっせいに路頭に迷うことになります。最終ロースターカットで生き残ったから安泰というわけではなく、他チームから解雇された選手を獲得して最終調整してから開幕を迎えることも少なくありません。
大学4年目を終えた選手たちが招待されます。いくつか試合がありますが、最もレベルの高いドラフト候補生が集まるのは Senior Bowl 。会場のアラバマ州モービルには各球団のGM、コーチ、スカウトらが大挙して訪れ(多い球団は20人以上)、大変な活況を呈します。4月末のドラフトに向け、2月のスカウティングコンバインと並んで最も注目されるイベントと言ってよく、ドラフト情報サイトも特集を組みます。
これらオールスターゲームでNFL側が注目するのは、試合よりも1週間にわたる練習の部分。カレッジはプロと比べて選手個々の力の差の大きいわけですが、ここに来れば高いレベルで同士で競い合うため、ハイレベルな選手相手にどれだけやれるかが、ドラフト評価に大きな影響を与えることになります。「今日はCBの○○がWRの△△についていけなかった」とか、「OTの▲▲がDEの××のパスラッシュを完封」といった練習内容が、シニアボウル・ウィークの話題となります。試合そのものはテレビで見ればよいため、最後の練習が終わればさっさと引き上げるGMたちも多いようです。
オールスターゲームはSenior Bowl の他に East-West Shrine Game や Hula Bowl などがあり、全米では知られていないマイナー校の選手がNFL球団にアピールすることも多いゲームです。
@インディアナポリス。300人以上ものドラフト候補生が招待され、各種目の体力測定から、健康診断、そして実際の練習を、各チーム首脳の前で披露します。完全に欠席するのも自由、種目を部分的にパスするのも自由です。40ヤード走のタイムは非常に注目されるため、多くの選手がみっちりとトレーニングを積んで、このテストに臨みます。
テスト種目は、40yds走、ベンチプレス(225ポンド)回数、垂直跳び、立ち幅跳び、20ydsシャトル、60ydsシャトル、3コーン・ドリル、各ポジションのドリル。身体検査も重要で、ケガの治り具合を各球団のチームドクターたちがどう判定するかが、ドラフト指名順を大きく左右することもあります。また、大学やNFLチームは選手のサイズについてサバを読んで公表することが多いのですが、このコンバインで計測されたサイズ(8分の1インチ単位)は正確です。予想外に背の低かった選手、手の小さいQB、腕の短いラインマンなどは、株が下がってしまうことも。
人格面をチェックするため、各チームが注目選手との個別面接を行います。1チームにつき60人までという制限つき。心配な選手は、あらかじめ先生について面接のレッスンを受けておくことも少なくありません。またインテリジェンスを判定するため、50点満点の Wonderlic Test も行われます。このテストやドラッグ検査(陽性反応が出ればプロ入りと同時にNFLの薬物プログラム入り)の結果は機密扱いなのですが、頭の悪い選手やマリファナ陽性反応の出た数人の名前がメディアにリークされることは珍しくありません。
各チーム首脳の集まるこの機会は、トレード交渉の絶好の機会でもあります。2002年にはシャーマンHC/GMが、コンバインの会場からWRテリー・グレンの自宅まで面会に行った、ということもありました。
コンバイン後の2月末ごろから4月上旬ごろまで。ディビジョンIの多くの大学では、コンバインとは別に "pro day"という日を設け、各チームのスカウトや首脳をキャンパスに集めて、自分のところの選手たちのワークアウトを披露します。最も注目される40ヤード走などは、わざとコンバインでは走らず、コンディションを整えたこの"pro day"で勝負をかける選手も多いようです。このような機会を持たないマイナーな大学の選手は、近くの大学の "pro day"に参加させてもらう場合もあります。
各チームとも、これまでに集めた資料を元に、ドラフト戦略の最終決定段階に入ります。GMなど人事担当者はビデオルームにこもり、ビデオ担当者が編集した、数え切れないほどの選手のビデオを夜遅くまで見なければなりません。また、シーズン中にはスカウト関連に参加できなかったアシスタントコーチ陣も、積極的に関与してくるでしょう。会議に次ぐ会議で、選手たちのランクづけをして、それを大きく壁に貼り付けていきます。また、指名順位をトレードアップ/ダウンする交渉が、ドラフト前にまとまることもあります。
土曜日にドラフト2巡まで。日曜日には3巡以降。運命の日ですが、各チームにとっては前日までのランク作りが正念場で、ドラフト当日はその成果を見せるだけ、という見方もできます。どうしても欲しい選手を積極的にトレードアップして狙いに行くチームもあれば、逆に欲しい選手がもっと下でも指名できそうなら、トレードダウンをして低い指名権を増やすこともあります。そのようなGMどうしが数分間に電話をかけまくるので、特に1巡はスリリングな展開が見られます。
日本のプロ野球のドラフトとは違い、各球団の首脳はドラフト会場には姿を見せません。各球団本部にいわゆる"War Room" つまり作戦司令室を設営し、そこで戦略を話し合ったり、電話でトレードの交渉をしたり。なにしろ長丁場なので、普段着でリラックスし、サンドウィッチをパクついていることもあります。ドラフト会場には球団の代表者(実際は下っ端)だけが派遣され、"War room" からの電話による指示を待ちます。指名選手が決まると、電話を受けたその代表者がカードに書いてリーグ側に提出する、という順序です。
ドラフトが終了した瞬間から、ドラフト外ルーキー(実際はルーキー・フリーエージェントと呼ばれる)たちとの契約が始まります。ドラフト下位で指名されるかと期待して、家族とともにテレビ画面を見続けていた選手は肩を落とし、気分が変わる間もなく、各チームからの電話を受けます。あらかじめ、「指名されなかったらウチに来ないか」と誘いがかかっていることも多いようです。全くの自由競争ですから、いかに無名校、無名選手まで網羅してチェックしていたか、スカウトたちの地道な仕事の成果が表れるところ。ほとんどは契約金ゼロですが、他チームとの競合になるような選手には、数万ドルの契約ボーナスが支払われることもあります。
ドラフト直後のミニキャンプが、ルーキーと先輩たちとの顔合わせの場となります。また、ミニキャンプが終わったあともルーキーたちは街に残り、コーチとミーティングを重ねたり、トレーニングをする期間を設けることが多いようです。7月のキャンプでベテランに混じってスムーズにプレーできるよう、コーチとマンツーマンで短期集中講座。朝から晩までプレーブックの勉強です。
毎年6月ごろ、ドラフト指名全選手を数日間ホテルに缶詰にして行われるのがルーキー・シンポジウム。プロ選手としてのあり方、ドラッグ、アルコール、ドーピング、女性問題、金銭管理、メディアとの付き合い方に至るまで、現役選手を含む多彩な講師陣からみっちりとレクチャーを受けます。
6月のミニキャンプが終わると、7月下旬にトレーニングキャンプが始まるまでに、チームとしてはルーキー全員との契約を済ませなければなりません。一般に、下位指名選手から順に、他チームの相場を見ながら契約を進めていくことが多いようです。キャンプ開始までに契約を結んでいないということは、キャンプを"ホールドアウト"するということ。契約がもめてキャンプ合流が遅れるほど、開幕戦から即戦力として使える見込みは低くなってしまいます。