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Draft Notebook 6: OG Caleb Schlauderaff
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年5月11日
今回は6巡14位(全体179位)指名のOGケイレブ・シュローダロフ(ユタ大)。指名直後の記事も参照のこと。
- シアトルの南西70kmほど、人口8,442人のワシントン州シェルトン出身(地図)。父は内科医で母は看護婦。兄はイースタン・オレゴン大でフットボールをプレーした。ケイレブは高校時代に2年間キャプテンを務め、オール・カンファレンス選出3回、オール・ワシントン州にも選ばれた。ウェイト・ルームでは15回も校内記録を作った。バスケットボールもプレー。
- ユタ大では1年目をレッドシャツで過ごしたあと、2007年から4年間先発左ガードを務めた。通算52試合出場して欠場なし。MACのカンファレンス1stチーム、AP通信のオールアメリカン3rdチームに選ばれている。
- 学業成績も優秀で、アカデミック・オールMACに4年連続で選ばれている。主専攻が運動生理学、副専攻が化学。
- パッカーズにとってユタ大からのドラフト指名は1982年3巡のRBデイル・ロジャース以来29年ぶり、通算11人目。黄金期に活躍したTEマーヴ・フレミング(在籍1963-69)はパッカーズの殿堂入りも果たしている。
- ユタ大出身のオフェンシブラインマンといえば、2003年1巡のOTジョーダン・グロス(CAR)や2005年6巡のOGクリス・キモアトゥ(PIT)が最近では有名なところ。
- サイズは身長が6フィート4¼(194cm)、体重304ポンド(138kg)。NFLでやっていくにはさらなるバルクアップが必要と見られている。
- ハムストリング負傷のためコンバインでは各種テストに参加できず。3月末の同大プロ・デイでも患部を再び悪化させてドロップアウトし、40yds走などの計測はできなかった。5.21秒という数字が報道されているのは、以前に計測したものだろう。
- ワンダーリックテスト28点は平均よりかなり高い。OLとしては平均的か。
- プレースタイルは頭脳的でタフで安定感がある。アスレチック能力には限界があり、ランブロックで相手DTを圧倒するような馬力はない。スケールの大きさはあまり感じられない。ドラフト前の各球団スカウトの評価をJournal Sentinel紙記者が聞いたところ、4巡からドラフト外までさまざまな見方があった。
- LGダリン・カレッジがFA流出すれば先発左ガードの座がぽっかり空くが、6巡指名OLがいきなり先発争いできるほど甘くはないはず。C/Gディートリック=スミスやC/Gマクドナルドらと開幕ロースター入りを争い、ダメならプラクティス・スクワッドといったところか。
- 背番号は未定。大学時代と同じ72番はC/Gジェイソン・スピッツがFA退団すれば空くはず。
- 本人のインタビューから。
- 今春はハムストリング負傷でコンバインとプロ・デイを棒に振っただけに、ドラフト指名の喜びはひとしお。 「夢みたいだ。人生で最もエキサイティングな日だった。今の目標はロースター枠を勝ち取ること。これまで長いプロセスだった。最後のゲームをプレーしてから5か月だからね。でも待つ価値はあった」
- 「これまでとは全く違った状況になる。わずか1年で、学生から仕事を持った一人前の男になるというのはね。でも僕は興奮してる。自分にとって大きなチャレンジだし、どれだけやれるか試すのが楽しみだ。僕はハードに働くし、必要な身体能力はあると思っている。僕がプライドを持っているのは、フィジカルに、嫌らしくプレーすることだ」
- 「高校を出るときも、僕はあちこちの大学から熱心に誘われる大物選手じゃなかった。NFLでプレーすることは子供たち全員の夢だ。僕自身もずっとそうだった。小さい街で育ち、ここまで一歩ずつ登ってきた」
- ジェームズ・キャンペンOLコーチの記者会見から。
- センターもプレーさせる? 「インテリア・ガイ(センターとガード)にはフレキシビリティがあるのが望ましい。おそらく複数ポジションを試すことはあるだろう」
- 「ユタ大は素晴らしいチームだ。多様なオフェンス・スキームを用い、バラエティ豊かな方法で攻撃する。だから彼のフィルムを見れば、NFL選手に求められるさまざまな能力をちゃんと持っていることがわかる。彼はオフェンスを完璧に理解していることが見て取れるよ。そのオフェンス・スキームにおいて自分が何を求められているかよく把握している。若い選手にしてはその点は見事だ」
- 「コンバインでの面談は非常によかった。彼は気持ちがしっかりしていて、練習の価値をよく理解し尊重している。練習を欠席したがらないし、試合を欠場したがらない」
- 「耐久性があり責任感の強い選手はいつだって大きなプラスだ。彼はOL陣にタフネスをもたらしてくれる。ちょっとしたトラブルなら乗り越えて高いレベルでプレーしてきた」
- そんな優秀な選手がなぜ6巡で残っていた?という質問にニッコリ笑って。 「さあね、その質問には答えられない。元ドラフト外入団選手として言わせてもらえば、下位でもたくさんの優秀な選手が残っているのは知ってるから」