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Draft Notebook 1: OT Bryan Bulaga
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年4月23日
- 「ひとことで言えばブラガは安全なピック」 「理想的なフィット」という評判が多い。1巡23位まで残ったのは、NFLの先発LTとして大成するには伸びシロが小さいのではないか、という懸念によるらしい。「安全」の意味合いには、左タックルでだめでも右タックルやガードで通用するはず、ということも含まれる。
- 高校ではタックルのほかタイトエンド、ディフェンシブエンド、ラインバッカーまでプレーし、通算31サックを記録。大学入学時はTEやDEとしての誘いも多かった。
- レッドシャツを経ず、アイオワ大1年目の2007年シーズン半ばで先発左ガードに昇格。2年目から左タックルを務め、4年目を待たずにアーリーエントリーを決断した。
- 昨季開幕戦の後でウィルス性甲状腺炎を患い、3試合を欠場。13ポンド(6kg弱)も体重が落ち、軽い運動さえ許可されなかったため筋力もダウンしてしまった。そのため復帰直後はミシガン大のDEブランドン・グレアム(1巡13位でPHIへ)やウィスコンシン大のDEオブライエン・スコフィールド(4巡でARIへ)相手に苦戦し、多少評価を下げた。
- 復帰後3試合ほどで体調が戻ってくると、オレンジボウルではジョージア工科大のDEデリック・モーガン(1巡16位でTENへ)を完封。ビッグ10カンファレンスの2009年オフェンシブ・ラインマン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。
- 腕が短い(33 ?インチ)のでNFLでは右タックルの方がいいのでは、という見方がプロのスカウトには少なくない。(大学では右タックル経験はない)
- 腕の長さは、1巡4位のOTトレント・ウィリアムズが34 ?インチ、6位のラッセル・オクーンが36インチ、11位のOTアンソニー・デイヴィスが34インチ。 ただし、フィルビンOCによるとLTチャド・クリフトンも34インチ未満とのこと。
- 両親ともポーランド系で、ブラガは両腕にそれぞれポーランド語のタトゥーを入れている。パッカーズでポーランド系といえば、1970年代に活躍したキッカーのチェスター・マーコルがいる。(2004年の記事へ)
- ウィスコンシン州は全米で最もポーランド系の比率が高い(9.65%)。ポーランド系人口そのものは6位。ブラガの生まれ育ったイリノイ州も多く、比率で全米4位、人口で2位。(ウィキペディアより)
- テッド・トンプソンGMの記者会見から。
- 「ブライアンがまだ残っていたことに我々は少々驚いた。あの順位ではバリュー・ピックだと我々は考えた」
- 「あの体格は非常に気に入っている。フィニッシャー(最後までしっかり仕留める)であり、タフガイだ。アスレチックで、素晴らしいサイズがある。フットボールを愛し、非常に献身的で向上心が強い。彼は本物だと思っている」
- まず左タックルで始める? 「最初はそうすると私は考えているが、最終的にはコーチ陣の判断だ」
- 「(昨年3試合欠場の原因となった)甲状腺はもうなにも問題ない」
- 「トレードアップもトレードダウンも検討はしたし、明日・明後日もするだろうが、とくに真剣に求めているわけではない」
- 「アイオワ大が(我々と同じ)ゾーン・スキームであることをそれほど重視したわけではない。しかし彼の(ゾーンならではの)いろいろなプレーが見られた点ではよかった」
- じっくり育てる? 「いつ実戦に放り込まれるかは誰にもわからないものだ。他の選手と同じように先発争いをするだけだ」
- OTブライアン・ブラガ本人のインタビューから。
- もっと早く指名されると思ってた? 「今年のドラフトでは(すごく早いかすごく遅いか)どちらに転ぶこともありうると思っていた。じっさい、グリーンベイを含めてどこに指名されるとも僕は予想していなかった。でもグリーンベイから電話があったときはものすごく嬉しかった。僕はイリノイで育ち、NFLノースのファンだからね」
- ベアーズファンとして育った? 「そう。北イリノイ出身だからね。でもそれももう変わったよ!」
- 左右どちらをプレー? 「自分としてはどちらでもイケると大きな自信を持っている。左右ガードもプレーできるヴァーサタイルな選手だし、必要とあればやる」
- 「どのような役割を与えられるかはわからないが、自分としては先発の座をつかむつもりで頑張る。『すぐプレーできなくてもいい』 なんてつもりで入っていくつもりはない。先発ラインナップに入るために頑張って頑張り抜く、そのつもりでいる」
- アーリーエントリーについて。 「アイオワ大のコーチ、チームメイト、友人たちと離れるのは難しい決断だった」
- 「昨季第4週か第5週には甲状腺は治ったし、それ以来なにも問題はない。これまでずっと検査は続けてきているけど、すべて完璧に治ってる。甲状腺へのウィルス感染だった」
- 「指名のときテッド・トンプソンGMから電話があって、短いけどよい話ができた。僕がグリーンベイ・パッカーとなることをすごく喜んでくれて、すぐコーチ・マッカーシーと電話を替わってくれた」
- 大学入学時にはウィスコンシン、ネブラスカ、オクラホマ州立からも奨学金のオファーがあったが、(OL指導に定評のある)カーク・ファレンツHCのいるアイオワ大を選んだ。「僕にとってはパーフェクト・フィットだった」
- 1999年から2002年までアイオワ大でOLコーチを務めたジョー・フィルビンOC。「彼が23位まで残っていてよかった。少々驚いたほどだ。彼は基本のしっかりしたプレーヤーで、まだ21歳になったばかりだ。学ぶことに熱心で、向上心が強く、こうした選手はとてもコーチしやすいし、重要な資質だ。彼を加えることでよりオフェンシブラインの競争力を高めることができた」
- パッカーズの1巡OL指名は1997年1巡30位のG/Tロス・ヴァーバ以来13年ぶり。ヴァーバもアイオワ大だった。
- テッド・トンプソンGMが2000年にシーホークスのドラフト責任者となってから11回目のドラフト。97人のドラフト指名選手のうち、アーリーエントリーはOTブラガでわずか14人目。
- 背番号は75番に決定。大学時代は79番だったが、パッカーズではNTピケットがつけている。
- 今週末はグリーンベイ訪問をせず、4月30日に始まるルーキー・ミニキャンプで初登場する。
- ここまでのトレードのリスト。
- NFL.comのギル・ブラントによるBest remaining players。ProFootball WeeklyのHighest-rated players remaining。Sporting News誌による最新2巡モックドラフト。CBS Sportsのピート・プリスコによる最新2巡モックドラフト。