グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年1月24日

2004年シーズン スタッツ集

2004年レギュラーシーズンのパッカーズのスタッツをまとめてみました。今季前半終了時および昨季終了時と比べて見ると、変化がわかるはず。

オフェンス
Total 得点 ラン ラン(1回) ランTD パス パス% パスTD INT サック 3Down% 反則 反則(yd)
397.3 26.5 119.2 4.3 9回 278.15 63.9% 36回 19回 14回 47.3% 116 950yds
3位 5位 10位 11位 26位T 3位 8位 3位 24位 1位T 2位 19位 21位

昨季はQBファーヴの親指骨折に加えてラン攻撃が平均5.0ydsと絶好調で、ランとパスの順位が例年とは逆になりましたが、今年は元に戻った感があります。WR陣の成長で3rdダウン成功率が上がりビッグプレーも増えました。逆にラン攻撃はCフラナガンの戦線離脱でランブロッキングの力が大幅ダウンし、RB陣もケガがちで、昨年のような問答無用のドライブ力が影をひそめました。平均4.3ydsはそれでも立派ですが、ランTDの数が昨季のちょうど半分。ディフェンス陣の不甲斐なさが影響しているとはいえQBファーヴのインターセプト19回はやはり多いですし、反則が多いのも不安定な戦いぶりにつながりました。

この表には取り上げていませんが、ラン回数は昨年の507回から446回へと大幅減、逆にパス回数は473回からNFL1位の598回に急増してしまいました。ランが出ず、また反則が多いために3rdダウンロングに追い込まれる苦しいパターンが目立ちました。ディフェンスの失点の多さから、キャッチアップ・モードを強いられることが多かったのでやむをえない面もありますが、今季のラン・パスの比率は、シャーマンHCの方針からすれば不本意なところでしょう。

ディフェンス
Total 失点 ラン ラン(1回) ランTD パス パス% パスTD INT サック 3Down% 反則 反則(yd)
346.3 23.8 117.4 4.6 12回 228.9 60.6% 33回 8回 40回 35.0% 112 942yds
25位 23位 14位 26位 13位T 25位 18位 32位 31位 9位 9位 17位 20位

ほとんどの点で昨季より悪くなっているのは一目瞭然。ラン守備14位といっても平均4.6ydsで、相手としてはパスが出るのでランの必要がないといった感じ。TDパス数がNFL最多、インターセプトもわずか8回で31位。「リスク覚悟のアグレッシブなディフェンス」という開幕前のスローガンはどこへやら、完全に腰砕けになってしまいました。3rdダウン成功率を35%に抑えているのは立派ですが、3&アウトに抑えるドライブとあっさりTDを許すドライブとはっきり分かれる、ということなのでしょうか。サック数は最終週のベアーズ戦で大量9個を荒稼ぎしたためで、あまりアテにはなりません。(たとえば最終戦でサック3個だと仮定すると合計34個でNFL23位タイ)

ターンオーバー
Takeaways Giveaways DIFF
Total Int Fum Total Int Fum  
15 8 7 29 19 10 -14
31位T 31位 31位T 18位T 23位T 8位T 27位

ディフェンスのビッグプレー不足には目をおおうばかり。序盤の連敗を脱してからも、ターンオーバーレシオはいっこうに改善せず、後半8試合で奪ったインターセプトはわずか2個。ファンブルリカバーも最下位タイ。ターンオーバーレシオがマイナスでプレーオフに進出したのはパッカーズとラムズとブロンコスのみ。

ファンブルロスト数8位というのは、パスプロテクションがよく、QBファーヴのファンブルロストがわずか1回しかなかったのが効いています(その1回もRBグリーンへのエクスチェンジミスで、実際はグリーンの責任だったようです)。グリーンのファンブルは相変わらず多い(ファンブル7回、ロスト4回)のですが、今年もシーズン後半にはロストはわずか1回。

スペシャルチーム
Kickoff Punt Kickoff Ret Punt Ret Field Goals
Avg. Coverage Avg. Coverage Net     成功率 回数
58.6 20.2 40.1 8.9 33.4 21.7 7.7 85.7% 24回
26位 10位 27位 20位 31位 14位 21位 6位T 8位T

大ベテランのPバーカーは悪い意味で安定し、ハングタイムもさほどないので、好リターンを許すこともたびたび。ただ、かなりの強風に両軍とも苦しんだ試合がありましたし、ブロックされるような失態は一度もなし。Kロングウェルのキックオフも飛距離は出ませんがコントロールで工夫し、カバレッジ10位に貢献しているようです。キックオフリターンはRBダヴェンポートとWRファーガソンがケガがちだったこともあり、可もなく不可もなし。パントリターンはチャットマンという専門のリターナーがいながら21位では、不満が残ります。なお、キックオフもパントも、リターンTDは一度もなく、リターンTDを許すこともありませんでした。

今季のNFLは上位キッカーたちが物凄い数字を残したので目立ちませんが、FG成功率85.7%を記録し、しかもゲームを決めるFGを4本全て成功させたKロングウェルは素晴らしいシーズンでした。

カテゴリ : Football