マッカーシーHCがショーン・スローカムSTコーチを解任した。今季後半のスペシャルチーム不振は甚だしく、そのとどめがNFC決勝。フェイクFGからTDパスを成功され、そしてオンサイドキックを成功されたことが大きな敗因となった。今季はキックをブロックされたのがなんと7回、パント31位(ネット)、キックオフリターン31位など、ダラス・モーニングニュース紙によるSTランキングではNFL最下位となっている。チームにケガが少なかった今季はスペシャルチームもメンバーの入れ替わりが少なく、情状酌量の余地は少なかった。
ショーン・スローカム Shawn Slocum はテキサス州ブライアン出身の49歳。父のR.C.はテキサスA&Mのヘッドコーチとして成功をおさめ、カレッジフットボールの殿堂入りをした名コーチ。彼自身も父の下でコーチ修業を始め、ピッツバーグ大(ここでマッカーシーHCとの縁ができた)やUSCなどを経て2006年にパッカーズのアシスタントSTコーチに。2009年、マイク・ストックSTコーチの引退(事実上の解任)に伴ってSTコーチに昇格。前述のSTランキングでは1年目から順に、31位、29位、13位、12位、19位、32位と、芳しい成績ではなかった。(平均22.7位)
後任はまだ決まっていないが、昨年入団したアシスタントSTコーチのロン・ズック(元フロリダ大とイリノイ大のHC)は有力候補の1人と見られている。1996年から3年間スティーラーズでSTコーチを務めた経験がある。