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Notebook: プロボウルに5人が選出
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年12月24日
今年のプロボウル選手が発表され(全リスト)、昨年ゼロだったパッカーズからは、QBロジャース(4回目)、WRネルソン(初)、FBクーン(2)、LGシットン(2)、LBマシューズ(5)の5人が選ばれた。最多はブロンコス(9)、2位はカウボーイズ(6)、パッカーズは4チームと並んで3位タイだった。
プロボウル補欠には、RBレイシー、WRコブ、LTバクティアリ、RGラング、OLBペッパーズ、CBウィリアムズ、CBシールズの7人が選ばれている。
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クリスマス・ウィークは練習日程も変則的。パッカーズはクリスマスの木曜を休日とするため、通常はオフ日の火曜にはやくも初練習を行った。マンデーナイト後の水曜に行うようなごく軽い練習で、戦術面のインストールが主体だったようだ。コーチ陣は先週土曜からライオンズ戦のゲームプランニングを始めていた。
- この日はロースター全員が練習参加できた。
- QBアーロン・ロジャース(ふくらはぎ)は前日のワークアウト(パッカーズは以前から試合翌日に筋トレを行っている)を通常どおり行い、この日の練習にも参加できた。ゲーム・スピードで動くような場面がないので、彼の動きにケガがどの程度影響するかはわからない。風邪は治ってきたがまだ少し残っていると本人。
- CBデヴォン・ハウスは肩(肩甲骨)を負傷して以来初めての練習参加。ただ、試合復帰の許可はまだ出ていないとのこと。 「もうじきクリスマスだから、ドクターから復帰許可のプレゼントがもらえるといいね」と本人。まだ痛みはかなりあるようで、復帰はプレーオフからという記者たちの見方は変わっていない。
- LGジョシュ・シットンは2回目のプロボウルだが、前回2012年はケガ人による繰り上がり。投票による文句なしの選出は今年が初めてだ。 「そりゃあ今回の方が大きな意味があるよ。これが初めて、と自分でも言いそうになるほどだ」
- LBクレイ・マシューズは昨年初めてプロボウルを逃し、今季も8試合終了時点ではわずか2.5サック。そこからILB兼任となってラン守備向上に大貢献し、サックも急増した。 「ああすることでディフェンスをいろんな方法で助けるとともに、僕のタレントを示す形にもなった。パスラッシュも、ランを止めることも、マンツーマンでカバーすることも、僕は自分の能力に誇りを持っている。新しいポジションを学ぶのは面白いし、フットボールをより深く知ることにもつながっている。今後のキャリアの助けになってくれると思う」
- LBクレイ・マシューズについてマッカーシーHC。 「クレイはおそらくキャリア最高のシーズンを過ごしていると思う。これまでも二けたサックが何度もあったのは知っているよ。しかし今年の彼は十分な練習もなしにILBをあのようにプレーしている。そのこと自体が彼の働きの大きさを物語っている。あのパッケージはシーズン序盤、いやキャンプでさえ使っていなかったものだ」
- WRジョーディ・ネルソンは喜びの初プロボウル選出。 「ここ何年かは可能性がありながら実現しなかった。投票ではなにが起きるかわからないから、あまり希望を持ちすぎず、目の前の仕事に集中しようと努力してた。プロボウルの栄誉を手に入れ、なんて言っていいかわからないよ。自分やチームの実績が選手仲間やコーチやファンから認められるのは素晴らしいことだ。チームの成功があってこそ、こういう評価が伴ってくるわけだから」
- WRネルソンは今季レシービング1433ydsとなり、球団史上3位に。ロバート・ブルックス(1995)の持つ球団記録1497ydsまであと64ydsと迫っている。(リスト)
- ProFootballFocusが独自の採点で選ぶプロボウルでは、QBロジャース、RBレイシー、WRネルソン、LGシットン、Cリンズリーが当選し、ディフェンスからはゼロだった。
- WRダヴァンテ・アダムズは「ルーキーの壁(終盤にガス欠に陥る)」なのでは?との質問にマッカーシーHC。 「今の労使協定(練習量が大幅に制限された)や今年のウチのスケジュールなら、そんなものは存在しないと思いたいね」 「たしかに、ルーキーたちの1年を考えると驚くべきものがある。カレッジシーズンを終え、コンバインのためのトレーニング、コンバインを終えてドラフト前のトレーニング、そしてドラフトを終えてすぐチーム合流。もう長いこと、息を抜くひまがない」
- ライオンズとの再戦についてRG T.J.ラング。 「前回はこちらがケツを蹴り飛ばされたから、リベンジの意味合いもある。互いに相手があまり好きじゃないしね」 「相手のディフェンシブラインはNFL最高の1つだ。こちらのオフェンシブラインもNFL最高の1つだと感じているし」
- クリスマスを休日としたことについてマッカーシーHC。 「その日に仕事をしている方が私には心配だね。それは正しいことではないというのが私の意見だ。選手・コーチ・スタッフは、クリスマスイブとクリスマスには、いるべき場所にいるだろう」
- 大事な最終戦とプレーオフを目前に控え、パッカーズは "Get Loud Lambeau" キャンペーンをスタート。家族的な雰囲気だからか、勝ち慣れているせいか、世間のイメージと違ってランボーフィールドのクラウドノイズはさほど大きくない。要は、ディフェンスの大事なところでは、呼びかけに応じてちゃんと立ち上がり(見えないから座れよ、などと言わず)大声を出そうということ。音楽や大型ビジョンでのメッセージもいろいろ新しくなるようだ。長らく不評だった G-Force と比べれば、出だしの評判はいい。この日の会見ではマッカーシーHCやQBロジャースもキャンペーンのトレーナーを着ていた。(写真)
- ライオンズの先発センター、ドミニク・ライオラが相手選手の足首を故意に踏みつけた(ビデオ)として1試合の出場停止処分となった。2010年以来6回目の違反とのことで、同情の余地はまったくない。パッカーズ戦では、3巡指名ルーキーのトラヴィス・スワンソンが代役センターを務める。代役の右ガードとして4試合の先発経験あり。もともと彼がライオラ(もうじき36歳)の後継者となる予定だったらしい。
- 11勝以上の2チームが最終週に地区優勝を賭けて直接対決するのは、NFLでは1993年以来初めてのこと。
- 最終週の試合結果でシード順がどう変わるのか、こちらのページではわかりやすく表にまとめてくれている。
- パッカーズはホームでライオンズに23連勝中(ミルウォーキー含む)。最後にホームで負けたのは1991年12月15日のこと。つまりファーヴ登場前年だ。WRアダムズ、TEロジャース、Sクリントン=ディクスといった新人たちはまだ生まれてもいなかった。
- 1991年といえば、米大統領はブッシュ(父)、日本の首相は海部俊樹→宮澤喜一。湾岸戦争、新宿の新都庁舎オープン、雲仙普賢岳の大火砕流、ソ連8月クーデター、アウンサンスーチーのノーベル平和賞、パンナム航空倒産、ソビエト連邦解体など。