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Packers 26 - 21 Patriots
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年12月 1日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Patriots (9-3) |
0 |
14 |
0 |
7 |
21 |
Packers (9-3) |
13 |
10 |
0 |
3 |
26 |
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ランボーフィールドの天気は曇り、気温は-2℃。強めの風が吹いて体感気温はさらに低い。パッカーズはヤーデージでペイトリオッツを圧倒しながらミスで接戦に持ち込まれたが、大事なところで好プレーを決めて逃げ切り。QBロジャースはQBブレイディとの初対戦を勝利で飾り、チームは9勝3敗でNFCトップに並んだ。
パッカーズは試合開始から全シリーズで得点するが、レッドゾーン3回すべてFG止まり。第2Qにはディフェンスが崩され、連続TDドライブを許して2点差とされるが、前半終了間際にWRネルソンが45ydsのTDを決めて9点差で折り返し。
第3Qに入るとパッカーズディフェンスが頑張りを見せるが、オフェンスはFG失敗で追加点ならず。第4Qに入るとついにTDを決められて2点差に。オフェンスは敵陣ゴール前まで攻め込むが、WRアダムズが痛い落球でTDならず、FG追加で5点差に。ペイトリオッツはギャンブルを成功させてGB陣20ydsまで攻め込むが、3rdダウンでサックが決まり、FGも失敗。パッカーズは残り2分40秒を使い切って逃げ切りに成功した。
◆ ◆ ◆
オフェンスはトータル478ydsでペイトリオッツを圧倒。相手がカバレッジを厚くして両エースWRを封じ込めにくるところを、新人WRアダムズ(キャリア最高の120yds)をうまく活用できた。CBリーヴィスに封じ込まれたWRネルソンだが、前半終了間際、エンドゾーン左隅まで45yds走り切ったタッチダウンは非常に大きかった。最後にランで時間を使い切れたのは2試合連続。
ディフェンスは好調ペイトリオッツオフェンスをトータル320ydsに抑える大健闘。第4Qに崩れかかったところを、OLBニール&DEダニエルズによるサックが値千金だった。ILBホークの出番を減らしてILBサム・バーリントンを多用した点も注目に値する。
CBサム・シールズ(脳震盪)とILBジャマリ・ラティモア(足首)がケガで途中退場している。
第1Q
- GB陣28 : RBレイシーへの12ydsパス、13ydsラン、24ydsランでFG圏内へ。3rdダウン8からNEホールディングで1stダウン。WRコブの2ydsラン、RBレイシーのノーゲインで3rdダウン8、WRアダムズへのTDパスは通らず。32ydsFG成功で先制。
- NE陣26 : WRラフェルへの12ydsパス、RBブラントの6ydsランのあと、ランが2回止まってパント。、
- GB陣17 : WRコブへのロングパス失敗、サックもNE反則で1stダウン。RBレイシーの2ydsランのあと、WRアダムズへ33ydsパスが通ってNE陣へ。WRアダムズへの12ydsパスでFG圏内へ。2ydラン、GBホールディング、QBスクランブル17ydsで3rdダウン1、RBレイシーの4ydsランで1stダウン。3rdダウン9からパス失敗に終わる。35ydsFG成功で3点追加。
- NE陣40 : 3rdダウン5、WRエデルマンへのパスは4yds止まりでパント。
- GB陣15 : RBスタークスの2ydsラン、6ydsパスで3rdダウン2、WRアダムズへの45ydsパスでNE陣へ。TEロジャースへ32ydsTDパス成功。
- NE陣27 : RBブラントの3ydsランで第2Qへ。
第2Q
- TEグロンコウスキーへの29ydsパス、TEフーマナワヌイへの23ydsパス、RBボルデンの12ydsランで一気にゴール前06へ。RBボルデンの6ydsTDラン成功。
- GB陣28 : RBレイシーの3ydsラン、2ydsランで3rdダウン5、WRコブへ33ydsパスが通ってNE陣へ。WRボイキンへの6ydsパス、WRコブへの2ydsパスで3rdダウン2、WRコブへの8ydsパスで1stダウン。RBレイシーの-2ydsロス、ロングパス失敗で3rdダウン12、WRコブへの12ydsパスでぎりぎり1stダウン。RBレイシーの2ydsラン、パス失敗で3rdダウン6、サックされてTDならず。33ydsFG成功で9点差に。
- NE陣20 : TEライトへの12ydsパス、WRエデルマンへのWRスクリーン17ydsパスで連続1stダウン。WRエデルマンへの5ydsパス、RBヴァリーンへの26ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン3、TEグロンコウスキーへのパスが11ydsゲインしてゴール前02へ進んで2ミニッツ。NEフォルススタート、パス失敗、3ydsラン、GBオフサイドで3rdダウン2、WRラフェルに2ydsTDパスが通って2点差。
- GB陣19 : 残り1分05秒。RBスタークスへの28ydsパスでハーフライン付近へ。WRネルソンへの8ydsパス、パス失敗で残り23秒、最後のタイムアウト。WRネルソンへ45ydsTDパス成功。
- NE陣25 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- NE陣20 : NEホールディングなどで3rdダウン13、パス失敗に終わって3&アウト。
- GB陣46 : RBレイシーの1ydラン、WRコブの6ydsランで3rdダウン3、QBスクランブル9ydsで1stダウン。WRコブへの12ydsパスでFG圏内へ。RBレイシーの-2ydsロス、サックで3rdダウン17。WRコブへの11ydsパスは5yds足りず。40ydsFGは左に逸れて追加点ならず。
- NE陣30 : RBブラントの2ydsラン、TEグロンコウスキーへの10ydsパスで1stダウン。3rdダウン9、TEグロンコウスキーに通らずパント。
- GB陣23 : RBレイシーの14ydsラン、TEロジャースへの3ydsパス、RBレイシーのノーゲインで3rdダウン7、WRアダムズへの12ydsパスでNE陣へ。GBディレイとサックなどで3rdダウン21、WRアダムズへのパスは2yds止まり。初パント。
- NE陣22 : WRラフェルへの4ydsパス、ロングパス失敗で3rdダウン6、GBイリーガルコンタクトで1stダウン。TEグロンコウスキーへの19ydsパスが通ってハーフラインへ。WRラフェルへのクイックパス5yds、RBグレイの4ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBブラントの13ydsラン、13ydsランで一気にレッドゾーンへ。WRラフェルに15ydsTDパスが通ってふたたび2点差に。
- GB陣25 : WRコブ落球、RBレイシーの4ydsランで3rdダウン6、TEクウォレスへの9ydsパスで1stダウン。WRアダムズへの17ydsパスでNE陣へ。RBレイシーの5ydsラン、TEクウォレスへの8ydsパスでさらに1stダウン。RBレイシーの17ydsランでレッドゾーンへ。RBレイシーへの5ydsパス、投げ捨てで3rdダウン5、WRアダムズ落球でTDならず。28ydsFG成功で5点差に。
- NE陣28 : TEグロンコウスキーへの14ydsパスのあと、3rdダウン11からWRエデルマンへのパスは8yds止まり。4thダウン3、WRエデルマンへの5ydsパスでギャンブル成功。3ydsランとロングパス失敗で3rdダウン7、TEグロンコウスキーへの10ydsパス、さらにRBブラントの12ydsランでFG圏内へ。3rdダウン9、サック(OLBニール&DEダニエルズ)が決まる。47ydsFGトライは右に逸れて得点ならず、5点差のまま。
- GB陣37 : 残り2分40秒。RBレイシーの2ydsラン(NEタイムアウト#2)、4ydsラン(NEタイムアウト#3)で3rdダウン4、WRコブへ7ydsパスが通って勝利決定の1stダウン。2ミニッツ明け、ニーダウン3回で試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Patriots |
Points |
26 |
21 |
Total Yards |
478yds |
320yds |
First Downs |
24回(ラン6・パス16・反則2) |
20回(ラン5・パス14・反則1) |
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Rushing |
130yds(29回・平均4.5) |
84yds(18回・平均4.7) |
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Passing |
368yds(24/38・2TD・0INT) |
245yds(22/35・2TD・0INT) |
Sacked |
3回20yds |
1回9yds |
Passer Rating |
112.6 |
102.7 |
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3rd Down Efficiency |
10/17 (59%) |
4/10 (40%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
0回 (INT0/FUM0) |
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Field Position |
自陣26yds |
自陣26yds |
Punt |
1回38yds(ネット35.0yds) |
4回37.0yds(ネット37.0yds) |
Kickoff Return |
4回平均22.5yds |
4回平均19.0yds |
Punt Return |
1回 0yds |
1回 3yds |
Field Goals |
4/5 |
0/1 |
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Penalty |
4回22yds |
4回25yds |
Time of Possession |
36分35秒 |
23分25秒 |
ターンオーバーは互いにゼロ。反則も両者4回ずつしかなく、よく締まった試合だった。
タイムオブポゼッションはパッカーズが36分35秒。こちらがほぼ毎回敵陣に進めていた(パントわずか1回)のに対し、ペイトリオッツは7点取るシリーズと全然ダメなシリーズがはっきりしていた。
3rdダウン成功率はパッカーズが59%と高く、ここが最大の勝因か。ペイトリオッツは40%。
ヤーデージで圧倒しながら接戦にされたのは、パッカーズのレッドゾーンオフェンスが振るわなかったため。4回すべてFGに終わり、とくに第4Q半ばのシリーズはWRアダムズのTDパス落球が痛かった。
先発QBアーロン・ロジャースは24/38、368yds、2TD、0INTでレーティング112.6。
- 28yds以上のパス成功がなんと6回。すべて前半のものだった。
- 相手は4メンラッシュでカバレッジが手厚い。CBダレル・リーヴィスとマッチアップしたWRネルソンには6回投げて2回しか通せなかった。そこで、アウトサイドのディープを走るWRアダムズを狙うことが増えた。
- 風のせいか、とくに序盤はレシーバーと合わないパスが多かった。
- 相手フロントラインはがむしゃらなラッシュよりも、QBロジャースのコンテインに力点を置いていた様子。第1Qの17ydsスクランブルの他はほとんど走らせてもらえなかった。
- QBロジャースのハイライトビデオ。
チームラッシングは29回130yds(平均4.5)。ニーダウンを除くと平均5.1yds。
- 先発RBエディー・レイシーは21回98yds(平均4.7)。パスキャッチ2回17yds。かならずしもコンスタントには走らせてもらえなかった。第1シリーズで13yds、24ydsとロングゲインした後は、第3Q半ばまで12キャリー連続で4yds以下。その後はまた14ydsと17ydsのロングゲインがあった。
- RBジェームズ・スタークスは1回2ydsのみ。28ydsパスキャッチは見事だった。先週惜しくも捕れなかったパスとよく似た感じ。
- WRコブとWRボイキンをバックフィールドで使うプレーが数回あり。最初はWRコブの2ydsラン、次はWRコブへのハンドオフフェイクからWRボイキンへのスイングパス6yds。その他にもWRコブを1バックで走らせるプレーがあった。試合最後の3rdダウン成功も、WRコブを1バックからモーションさせてノーバックにするプレーだった。
- FBジョン・クーンはキャリー機会なし。
WR/TE陣は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは6回ターゲットになって2回53yds、1TD。CBリーヴィスにマッチアップされ、前半最後のシリーズが始まるまで0キャッチに封じ込まれていたが、前半最後の45ydsTDパスキャッチは素晴らしいスピードでエンドゾーン左隅に飛び込んだ(ビデオ)。今回オフェンスが決定力を欠いていただけに、ここで7点取れたことは大きかった。
- WRランドール・コブは7回85yds(ターゲット11回)。WRネルソンが封じられて苦しいところで、アンダーニースを中心によくフリーになってくれた。とくに試合最後の3rdダウンは見事なアジャストメントだった。
- WRダヴァンテ・アダムズはキャリアハイの6回121yds。第1Q末、見事なダブルムーヴで45ydsパスをキャッチ(ビデオ)。第4Q半ば、10ydsTDパスになるはずの完璧なスラントを落球したのは残念だが、全体的には非常によいプレーで勝利に貢献した。
- WRジャレット・ボイキンは1回6ydsのみ。バックフィールドからのクイックパスだった。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスは2回17yds。どちらも第4Q半ば、1stダウンになる貴重なパスキャッチだった。
- TEリチャード・ロジャースは2回35yds。第1Qの32ydsパスキャッチは2試合連続のタッチダウン。(ビデオ)
- 3試合ぶり出場のTEブランドン・ボスティックはパスキャッチ機会なし。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。
- パスプロテクションは今回も非常に安定していた。相手がカバレッジ重視でほとんどが4メンラッシュ(あるいは3メンも)だったせいもある。
- 被サック3回の内訳は以下のとおり。第2Q半ばのサックは、中央からのディレイド・ブリッツに気が付かなかったCリンズリーのポカ。第3Qのサック2回はどちらもQBの持ちすぎあるいはカバレッジサックで、ラインのミスとは言えない。
- ランブロッキングはコンスタントな出来ではなかった。10yds以上のロングゲインが4回もあったいっぽう、2yds以下にシャットアウトされるランも多かった。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- ILBホークに代わってILBサム・バーリントンが先発し、マシューズとのコンビ。マシューズがOLBに入る時はILBホークがフィールドに入る。
- ダイム隊形ではクレイ・マシューズが唯一のILBに入った。これまでなかったことだ。
- OLBニック・ペリーがアクティブ登録されたが、先発はOLBマイク・ニールのまま。
- CBシールズが第2Q冒頭に脳震盪で退場するとCBデヴォン・ハウスが代役に。
パス守備はQBトム・ブレイディを相手に22/35、245yds、2TD、0INTのレーティング102.7。
- 相手はポケット内での動きが巧みで、まず捕まえられない。それでも、タイムリーなブリッツ等でプレッシャーをかけ、何度かコントロールミスを誘うことはできた。
- パッカーズ守備のサックはわずか1回だが、OLBニールとDEダニエルズの合同サックはまさに値千金。第4Q残り3分25秒の3rdダウン9、このサックで4thダウンギャンブルもできなくなり、FGも失敗に終わった。
- パスカバレッジはまずまずで、TEグロンコウスキーを除けば一発で倒すことができていた。とくにCBウィリアムズが1on1で好タックルを何度も決めていた。
- TEロブ・グロンコウスキーは稼ぎ頭の7回98yds。3人がかりでもなかなか倒せない。
- 上記のサック直前のプレー、TEグロンコウスキーへの20ydsTDパスをSクリントン=ディクスが競り合ってかろうじて防ぐことができた。
- CBシールズ(脳震盪)に代わって途中出場のCBハウスはやはりCBシールズには劣り、WRラフェルへのバックショルダーのパスを振り向くことができずタッチダウンに。
ラン守備は18回84yds(平均4.7)。
- 後半途中からラン守備がズルズルに。常にリードしていたおかげでラン回数が少なかったが、そうでなかったらどうなっていたことか。
- 例によって、誰がラン攻撃の主役かさっぱりわからない。スティーラーズから移籍間もないRBルギャレット・ブラントが10回58yds。とくに第4Qは彼をなかなか倒せずに苦しめられた。
- 冒頭のシリーズでは2ndダウン2、3rdダウン2と連続で、新先発ILBバーリントンが好タックル。
スペシャルチーム
- 平均フィールドポジションはともに自陣26yds。
- キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが4回平均22.5yds。寒さでキックオフが飛ばないので、この程度のリターンでも25yds地点を超えることができていた。
- パントリターンはSマイカ・ハイドが1回0yds。あとはダウン1回、アウトオブバウンズ1回。
- Pティム・マステイのパントは1回38ydsのみ。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは5回蹴って4回成功。前半に32yds、35yds、33ydsと成功し、第3Qに40ydsを左に失敗。第4Qに28ydsを成功。
- キックオフは今回も飛距離が出ない。第1Qにはキックオフをアウトオブバウンズに蹴り出すミスもあった。
- カバレッジチームはWRアメンドーラ相手に、キックオフ4回平均19.0yds、パント1回3ydsとまずまずの出来。
反則は4回22ydsのみ。ペイトリオッツの反則も4回25ydsと少なかった。
- 第1Q : RTブラガのホールディング。
- 第2Q : DEダニエルズのオフサイド。
- 第3Q : QBロジャースのディレイオブゲーム。CBウィリアムズのイリーガルコンタクト。
ケガ人
- QBアーロン・ロジャースはスクランブルした際に踏まれて左手の甲から出血。縫うほどではないとのこと。
- 第2Q初めにCBサム・シールズが脳震盪を起こして退場。
- 第2Q末のキックオフでILBジャマリ・ラティモアが左足首を痛めて退場。重そうに見える。
- アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRジャニス、TEペリロ、Cゲアハート、DTロビンソン、ILBブラッドフォード、CBグッドソン。ケガによる欠場者はいなかった。
その他
- 今回のゲームキャプテンは、QBロジャース(オフェンス)、CBシールズ(ディフェンス)、Pマステイ(スペシャルチーム)の3人。(写真)
- ペイトリオッツはこの試合のあと東へ戻らず、次の試合があるサンディエゴへ直行するらしい。