過去の記事 |
2014年 >
10月 >
Packers - Panthers Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年10月21日
- マイク・マッカーシーHC。 「ランボーフィールドで日曜正午のゲームに勝つことにまさるものはない。今日の観客は素晴らしかった。今日のゲームにはとても満足している。フットボールチームとして進歩することができた」 「前半から波に乗り、目標どおりのことができた。プランどおりに実行でき、選手たちは素晴らしい仕事をしてくれた。見事な勝利だった」
- QBロジャースについてマッカーシーHC。 「アーロンは素晴らしい仕事ぶりでオフェンスを率いている。今日のオフェンスは、まさにやりたかったことができたと思う」 「今のアーロンは(MVP受賞の)2011年よりずっとよいプレーをしている。オフェンスにおける彼の責任はあの頃よりずっと拡大しているしね。その週の準備段階において、試合中において、スクリメージ上において、QBコーチや私とのコミュニケーションにおいて、彼はキャリアを通して向上を続け、より優秀なQBとなってきたことがあきらかだ」
- QBアーロン・ロジャース。 「第1Qは理想的なスタートだった。ボールを着実に進めて得点し、観客を巻き込むことができた。まだ目標に達していない部分もあるけど、オフェンスをとても効果的に進めることができている」 「ここランボーフィールドでプレーするのは(対戦相手にとって)大変なことだ。いつも気候が重要な要素になる。こうしたホームフィールド・アドバンテージを僕らは活かさなきゃいけない」
- 2011年以上のプレーをしている、とのマッカーシーHC発言にQBロジャース。 「マイクがそう言ったなら、きっと本当だろうね(笑)。もし獲れたら嬉しいけど、MVPのことは頭にない。それよりもスーパーボウルに勝つことだ」
- これほどの成績を挙げながら、QBロジャースは最後のTDパス失敗について、 「あれは僕のミスだった。あそこのリチャード(TEロジャース)へのミスは、しばらく忘れられないだろう」と悔しがっている。これほどオフェンスが好調でもまだ「波に乗っていない」というのか? 「近づいてきてるとは思うよ」
- ProFootballFocusによると、QBロジャースは27回のドロップバックでプレッシャーはわずか3回のみ(うちサックが2回、残り1回はパス成功)。パンサーズのブリッツは7回だけだった。
- QBアーロン・ロジャースの記録について。
- 今季は7試合中5試合で3TD以上/ゼロINT。4試合連続はQBトム・ブレイディと並ぶNFL記録。
- 6試合連続インターセプトゼロは、QBバート・スター(1964)に並ぶ球団記録タイ。(スターはこの年9試合連続INTなしだったが、負傷退場でパス試投数が足りないゲームがあったため、記録上は6試合で途切れた)
- パス192回連続でインターセプトなし。キャリアハイかつ球団史上2位の記録だが、1位のバート・スターは294回(1964-65)の記録を持っている。これはトム・ブレイディ(335)、バーニー・コーザー(308)に続くNFL史上3位だ。
- 開幕から7試合で18TD/INT1回以下はNFL史上初。
- 9人のレシーバーにパスを通したのは今季初めて。2011年には7回あったが、今年はオフェンスの基本パッケージを3WR隊形に固定していることもあり、多数のレシーバーに投げ分けることが少ない。
- WRランドール・コブはすでに今季レシービングで8TDを挙げ、WRスターリング・シャープの球団記録18回と並ぶペース。 「もっと欲しい。これまでになくハングリーな気持ちがあるんだ。まだ十分じゃない。自分の能力のの上限はもっと高いと感じてる」
- WRコブはランボーリープの際、右肩にたっぷりとケチャップをかけられた。 「ビールはこれまでにもあったけど、ホットドッグのケチャップがついたのは生まれて初めて。なんか変な匂いがしたよ。ヒザの間にもケチャップが落ちちゃって、パンツの中まで入ってきた」
- WRコブの8TDのうち、7つは敵陣10yds以内での短いパス。QBロジャースに助けられた数字と言えなくないが、ここ数試合はキャッチ後の鋭いカットでビッグプレーも生み出している。今回はLBキークリーを置き去りにした第2Qの47ydsゲインが見せ場となった。プレーが崩れてQBロジャースがポケットが出た際のWRコブの戦術眼も光っている。
- 第2Q半ば、自陣06ydsからのTDドライブは相手にとってダメージが大きかったはず。94ydsドライブは今季最長。
- WRジャレット・ボイキンが復帰しても3番手WRは新人ダヴァンテ・アダムズのまま。ボイキンの出場は終盤のわずか13スナップにとどまった。
- Journal Sentinel紙の Play of the Game図解 はWRアダムズへの21ydsTDパス。パッカーズは左ワイドにTEクウォレス、右に3WRを集中。相手はニッケル隊形のカバー2だが、1stダウンなのでSハーパーを上げ気味にしてランも警戒。スロットのWRネルソンをダブルカバーする構えで、WRアダムズとマッチアップしたCBケイソンは8ydsものクッションを取っている。WRアダムズはスナップ前に内にモーションしてからディープ・スラントへ。WRネルソンがLBキークリーを引き連れてゴー・ルートへ、WRコブは7yds進んだあたりでカールし、空いた中央にWRアダムズが走り込むのを待ってQBロジャースが投げる。キャッチ後に両セーフティが来るが間に合わなかった。
- 上記のTDパスについてWRアダムズ。 「僕らはビデオで見て、ああした状況で相手があのカバレッジをしてくると予想して、先週から練習していた」
- 約束どおり、新人TEリチャード・ロジャースは父リチャードSr.(パンサーズのSTコーチ)と試合前にキャッチボールを楽しみ(写真)、まるで映画「フィールド・オブ・ドリームス」の一場面のようだった。試合後にはQBロジャースも交えて3人で談笑。(写真)
- 第3Q、RBレイシーがファンブルしたボールにRTブライアン・ブラガが飛び込んでみごとにリカバー。先週のRGラングに続くお手柄だった。
- 試合のターニングポイントはパンサーズがコイントスに勝って後攻を選んだこと、という声も。パンサーズが初めて1stダウンを更新したときにはパッカーズはすでに21得点。パンサーズは第1Qでネットゲインわずか5ydsに終わっている。
- 4連勝の間パッカーズは平均36得点。相手ディフェンスは先週の時点で、16位(CHI)、8位(MIN)、7位(MIA)、26位(CAR)。
- ロングゲインの回数が得点の差に直結した。パッカーズは20yds以上のプレーが6回(うち30yds以上が3回)、パンサーズはわずか3回(30yds以上は1回のみ)だった。
- ディフェンスの向上についてQBロジャース。 「ウチのディフェンスは(優勝した)2010年シーズンのようなプレーをしてる。相手チームをシャットダウンし、とても速くプレーしてる」
- ディフェンスの好循環についてCBデヴォン・ハウス。 「まずランを止めるのが僕らの意図だった。パスに追いやり、ビッグ・ドッグ(主力パスラッシャー)たちに仕事をさせる。全体が噛み合っていると思う。僕らが後ろでよいカバーをしているから、QBはより長くボールを持つことになり、パスラッシャーは第2、第3のパスラッシュ・ムーヴで追い詰めることができる。逆にラッシュを恐れてQBが投げ急げば、パスミスが出て今回のケイシー(CBヘイワード)のようにインターセプトができる」
- 第2シリーズの3rdダウン5では、相手のノーバック・4WR・1TE隊形に対して、5LB・6DBの変則ダイム隊形を使用。フロントラインは左からOLBペリー、OLBペッパーズ(彼だけ3ポイントスタンス)、OLBマシューズ、OLBニールと並べて、OLBペリーがサックに成功。その後も数回使い、並べ方はその都度変えている。 「ウチのNASCARパッケージだ。エレファント・タイプの選手を4人同時に投入する。とてもよい結果が出ているよ」とマッカーシーHC。
- ラインにOLBを4人投入するNASCARパッケージについてOLBマシューズ。 「僕、ペップ、ニール、ペリーの4人のラッシュは強力だからね。僕らはすごくいいと思ってる。これを使うのはパスのダウンで、少々思い切ったことができるんだ」
- QBキャム・ニュートンのレーティング72.6は今季最低。それでもラッシュをかわす能力はさすがで、「もしQBデレク・アンダーソンが先発していたら8サックか9サックできていた」と選手たちは言う。
- OLBクレイ・マシューズについて、先週はさまざまな批判があった。今回はサックのほかハリー5回、ラン守備でも第1シリーズのロスタックルが序盤の流れを作った。 「自分に対してなにも証明する必要はないと思ってる。僕は良いプレーヤーだ。大事なのは、最後までしっかり仕留めること」 「ときどきは、一歩下がって自分の仕事を振り返り、どこで向上できるかを見極めることが必要だ。僕はそれをやった」
- 古巣との対戦となったOLBジュリアス・ペッパーズはタックル5回、サック1.5回、QBヒット2回、ロスタックル1回の活躍。
- OLBニック・ペリーは25スナップに出場し、ProFootballFocus評価はキャリアベストの+4.3点。ここ2試合はパスラッシュでの活躍がめざましい。いまだにOLBニール(今回パスラッシュが-1.9点)より出番が少ないことに批判の声も。
- OLBたちが大活躍したゲームだが、パンサーズの両OTは今季大苦戦中、しかも今回はLTバイロン・ベルの途中退場でドラフト外ルーキーがLTに入っていたことは考慮する必要がありそう。
- ILBサム・バーリントン(出場30スナップ / ProFootballFocusの評価はちょうど0.0)の先発の理由はいまだによくわからないが、先週の途中で決まっていたことらしい。とくにQBニュートン対策ではないと思う、と本人は語っている。途中からはILBラティモア(首負傷中)に戻ったが、ILBブラッド・ジョーンズはディフェンスでのスナップがゼロだった。
- ケガを押して出場のCBトラモン・ウィリアムズ(足首)についてマッカーシーHCは、「彼は大変な踏ん張りをみせてくれた。これこそ古き良きプロフェッショナルというものだ。短期間で体調を整え、よいプレーをしてくれた」と絶賛している。本人は、「欠場は考えたし、妻にも相談した。正しい選択をしようと思ってね。でも最後には気持ちが勝った。コーチも僕の決断を信頼してくれた」と振り返っている。 「僕はキャリアで1試合しか欠場したことがなく、その1試合がパンサーズ戦(2011年)ということもモティベーションの一部にあった」
- CBウィリアムズの強行出場についてCBヘイワード。 「これぞリーダーというものだ。彼はチームのため、ケガを押してプレーした。彼がフィールドにいれば、ウチはよりよいチームになるからだ」
- 2試合連続インターセプトのCBケイシー・ヘイワードは、ルーキーシーズンの輝きを取り戻してきている。 「彼はプレイメーカーだ。非常に嗅覚の鋭い選手だよ」とマッカーシーHC。
- CBデヴォン・ハウスは、エンドゾーンでロングパスをブレークアップした際に右薬指を脱臼した。 「初めてだったから痛みもつらかった。関節を自分で戻したか? ノーノーノーノー、それは僕の仕事じゃない。サイドラインに走って行って、治してくれと頼んだよ。怖くて、見ることさえできなかった」
- ProFootballFocusのドルフィンズ戦レビューから。
- オフェンスでよかった選手は、RTブラガ(4.5)、WRネルソン(2.9)、WRコブ(2.8)、LTバクティアリ(2.3)、RGラング(2.3)、Cリンズリー(1.2)、LGシットン(1.1)。
- オフェンスで-1.0点以下の選手はなし。OTシェロッドが-0.8点、RBレイシーが-0.7点。
- ディフェンスでよかった選手は、OLBマシューズ(4.9)、OLBペリー(4.3)、CBヘイワード(1.8)、Sリチャードソン(1.5)、NTガイオン(1.1)。
- ディフェンスで悪かった選手は、Sバーネット(-1.9)、DEロビンソン(-1.4)、OLBペッパーズ(-1.1)、ILBホーク(-1.0)。
- OLは先発5人全員が+1.0以上、とくに両OT(ともに今季ベスト)の健闘が嬉しいところ。
- OLBマシューズ(4.9)は今季ベスト。2012年第6週HOU戦(6.3)以来の好成績だった。
- 攻守のスタッツ稼ぎ頭だったQBロジャース(0.6)とOLBペッパーズ(-1.1)の低評価が興味深い。
- LTバクティアリは今季通してのパスプロ評価が+3.9で、全LT中10位に。昨季(-2.5)は全LT中20位だった。いっぽうランブロック(-5.6)は今年も悪く、全LT中26位。昨季(-10.8)の28位から改善されていない。
- 第3Q、パンサーズのLBルーク・キークリーが審判への暴力で退場処分となった。背後の相手が審判と気づかなかったためだが、ProFootballTalkによると、ルール上、相手が審判と知っていようがいまいが、審判とのあらゆる接触が禁止されているとのこと。
- Press-Gazette紙によると、今回ランボーフィールドでの逮捕者はわずか1人、退場者は5人。過去11年間でもっとも平穏な試合の1つだったとのこと。アルコールの勢いもあり、毎回この数倍は逮捕者・退場者が出るものだ。