グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年6月12日
Organized Team Activities(OTA)も最終週。今春ではもっとも多い観客がスタンドをほぼ埋めている。今週は火曜から金曜まで4日間予定されているうち、1日はケミストリー醸成のためのイベント(ボウリングやペイントボールなど)に費やすはず。17日から3日間は全員参加義務付けのミニキャンプが行われる。
- ケガによる見学組は、RBフランクリン(首)、WRクリス・ハーパー(ハムストリング)、TEクウォレス、OLBマシューズ(親指骨折)、OLBペリー、CBジュマール・ロール。 「OTAは自由参加なのでケガ人の説明はしない」とのマッカーシーHCのポリシーで、ケガ人の詳しいことはわからない。WRハーパーがハムストリングを痛めたのはたまたまQBロジャースのコメントから判明した。
- 足骨折の手術からずっと休んでいたTEブランドン・ボスティックが今春初めて参加。
- 先週はチームドリルを休んだLGジョシュ・シットンが復帰。
- CBアントニオ・デナード(昨年プラクティス・スクワッド)が右手にギブスを着けてプレーしている。骨にひびが入ったのだろう。
- 先週火曜の練習を休んだNT B.J.ラジとTEコルト・ライエラは復帰している。過去2週欠席したDEジェレル・ウォージー(祖母が死去)も戻ってきたが、見学組だった。
- ドラフト外ルーキーのILBショーン・ルイスと契約。ルーキーキャンプにトライアウト参加していた選手だ。オクラホマ州立大では通算45試合先発。昨季はチーム3位の75タックル、3INTにくわえ、ロスタックル8回、ファンブルフォース2回を記録し、オール・ビッグ12カンファレンスに選ばれている(コーチ投票で1stチーム、記者投票は2ndチーム)。身長5-11(180cm)、体重226ポンド(103kg)。
- これで90人枠がすべて埋まった。
- オフェンス
- チーム・ドリルでは、新人レシーバーたちもどんどん1stチームにくわえてノーハドル練習を行った。
- フリーフリッカーでQBロジャースからワイドオープンのWRダヴァンテ・アダムズ(2巡指名)にロングパスが通った。WRアダムズはQBフリンからミドルへのパスもナイスキャッチしている。5巡指名WRジャレッド・アブレデリスはQBロジャースとの呼吸が合わずインターセプトに。
- QBアーロン・ロジャース。 「今年のレシーバー陣は層が厚い。これまでで最も厚いかもしれない。こうなると(通常の5人枠でなく)6人キープすることも十分考えられるね」 「ボイク(ボイキン)は昨年急成長し、今年は出番が大幅に増えるだろう。ハーパーはハムストリングを痛める前は好プレーを連発していたし、ダヴァンテ(アダムズ)もいいプレーをしてる。その他の若手も伸びてきている。ヘルメットとショーツの練習で大きな予想をするわけにはいかないけど」
- 3巡b指名TEリチャード・ロジャースは、QBロジャースおよびQBトルジーンからの難しいボールをキャッチ。練習最後にもワンハンドキャッチを決め、持ち前のキャッチング能力をアピールした。ただし記者からは「TE D.J.ウィリアムズ(2011年5巡)も毎年春の間は目立って、キャンプになるとさっぱりだった」と警戒する声も。
- 2ndチームのタックルは今回もLTシェロッド、RTバークレー。
- ディフェンス
- 引き続きセーフティはマイカ・ハイドが1stチーム。しかし1巡指名ハハ・クリントン=ディクスが1stチームに入ってハイドがスロットに回る場面もあった。
- OLB/DEジュリアス・ペッパーズは、スタンドアップで構える場面あり、3ポイントスタンスの場面あり。
- おなじく新加入のDTルトロイ・ガイオンも1stチームでの出番が多かった。
- Sモーガン・バーネットは昨年大型契約しながら期待を裏切るプレー内容だった。 「プレッシャーは感じていない。ただ、よりよい選手になるため毎年自分にチャレンジしている。よりよい選手へと進歩したい」
- CBサム・シールズは大型契約延長にサインして以来初めてインタビューに応じた。
- 契約書にサインした直後、ジョー・ウィットCBコーチのオフィスに寄った。ドラフト外入団からここまで来たことに、互いに涙を流す寸前だったという。
- FA解禁直前の契約成立だったが、それがなければブラウンズを最初に訪問する予定だった。
- 「プロボウル。今年の次の目標はプロボウルに選ばれること。これまでどおり、1日ずつ積み重ねていけばよい結果が出ると思う」
- マッカーシーHC。 「彼がここまで成し遂げたことは個人的にも嬉しく思っている。今では中核選手として尊重される存在だし、今後も成長してくれるだろう」 「誰にとっても、自分の成功にどう向き合うかが最大のチャレンジだ。新たに大型契約を手に入れたら、それに対処しなければならない」
- スペシャルチーム
- パントリターナーは新人WRジャレッド・アブレデリスが1番手。WRコブ、Sハイド、CBウィリアムズも。控え選手が正リターナーになってくれればそれに越したことはない。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは7回中6回成功。49ydsまですべて成功し、50ydsを右に外した。
- OTAには珍しく、熱くなった選手同士の小競り合いが2回ほどあった。RBドゥワン・ハリス対DTマイク・ペネル(ドラフト外)の体重差は129ポンド。 「練習にはつきものだ。ちゃんとコントロールできている範囲であれば、ああいった争いを見るのも悪くない」とマッカーシーHC。
- マッカーシーHCの会見から
- 「今年のチームの熱心さは非常に高いものがある。競争心があふれているし、連係もよくとれている。人間的な成熟が感じられる。これまでのチームの6月時点と比べて前に進んでいる」
- ポジション争いについて。 「OTA練習で差を広げたり詰めたりすることはできるが、現実を見れば、今はヘルメットだけで練習をしているにすぎない。今の時期は(コンタクト練習が許されないので)アジリティ強化とスペースでのプレーに特化した練習だ。先発争いは6月に決まるものではない」 「来週のミニキャンプはOTAの延長だ。参加義務付け、という点が違うだけ」
- シーズンでのRBレイシーの消耗について。 「彼がヒットされるのではなく、逆に相手がヒットされているのだと思いたい。消耗については我々はよく認識しているし、軽減しようと努めている」
- 好プレーを連発した3巡b指名TEリチャード・ロジャースについて。 「スペースでよい動きをしていたし、スキームをよく消化できている。トレーニングキャンプでインラインの働きぶりを見るのが楽しみだ。彼は非常によいスタートを切ったよ」
- S/CBマイカ・ハイドについて。「SとCBを行ったり来たりしながら、とてもよくやっている。これまでにも言ってきたように、彼には3ダウンすべてプレーする機会を与える」
- この日曜には恒例のチャリティ・ソフトボールゲームがアップルトン市のFox Cities Stadiumで開催され、7300人以上のファンがパッカーズ選手たちを観るために集まった。主催はこれまでQBファーヴ、WRドライバーと受け継がれてきたが、今回からWRジョーディ・ネルソンの主催となった。試合は26-11でオフェンス側の圧勝。WRネルソンはヘルメット・カムを着けた打席で見事ホームランを放った。(写真集)