グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2014年3月16日

DEジュリアス・ペッパーズと契約!

元ベアーズのDEジュリアス・ペッパーズがパッカーズと3年契約を結んだ。前触れはまったくなかったが、すでにランボーフィールドを訪れて契約書にサインしている(写真1写真2)。プロボウル8回を誇る名パスラッシャーも昨季はパフォーマンスが落ち、今年はキャップナンバーが$18ミリオン以上になるため解雇。今春パッカーズはさまざまなDL選手に興味を示していたが、FA解禁から4日が過ぎ、「やはりトンプソンGMが大物FA狙いに行くはずなかった」という声が圧倒的になった矢先のことだった。パッカーズらしからぬ高齢ベテランの獲得ではあるが、過去6年連続フル出場中というケガの少なさはトンプソンGM好み。

契約については、最大$30ミリオン、うち$7.5ミリオン保証、1年目に受け取るのが計$8.5ミリオン、という数字が代理人から伝わっている。仮に契約ボーナス$7.5ミリオン、今年のベースサラリーが$1ミリオンだとすれば、今年のキャップヒットはわずか$3.5ミリオンとなる。「実質は1年契約」という見方も多く、比較的ローリスクな契約契約となっているはず。(今年ベアーズのサラリーキャップには彼の$8.3ミリオンのデッドマネーが残っている)

3-4ディフェンス未経験のペッパーズだが、パンサーズ時代末期は3-4のチームでプレーしたがっていたらしい。パッカーズでのポジションはDEとOLBの両方、という話もある。OLBニールやOLBペリーに関してマッカーシーHCが語っていたように、相手にとってより予想しにくいマルチプル・フロントを活用する考えなのだろう。問題はそれよりも、34歳の彼にどれだけの力が残っているかだろう。多少衰えがあるとしても長身で腕の長い彼はラン守備にも優れ、左右どちらからでもラッシュできる。試合中のエフォートに波がある(つまり本気を出さないプレーがある)という定評がつきまとうだけに、出場スナップ数を絞るのはプラスに働くかもしれない。

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ジュリアス・ペッパーズ Julius Peppers はノースカロライナ州ウィルソン市出身の34歳。地元ノースカロライナ大では全米最多の15サックを挙げたほか、バスケでも(こちらは超名門)2年間プレーし、NCAAトーナメントで1試合18点・10リバウンドを挙げたことがある。大学最終年はフットボールに専念し、コンバインでは6フィート7の長身ながら40yds走を4.68秒。2002年1巡2位でパンサーズに入団すると、いきなり12サックを挙げてディフェンス新人王にも選ばれ、翌年はスーパーボウル進出にも貢献。2008年までの7年間はマイク・ターゴヴァックDLコーチ(当時パンサーズDC)の下でプレーしている。2010年には総額$91.5ミリオンの6年契約でベアーズに移り、4年間で38サックを記録している。

業績は枚挙にいとまがない。通算サック119回(現役3位)、ファンブルフォース40回、インターセプト7回。ディフェンス新人王、プロボウル選出8回、オールプロ1stチーム3回、2ndチーム3回、月間MVP4回。2000年代の All-Decade Team にも選ばれている。プロ12年間で欠場わずか6試合。(うち4試合はルーキーシーズン)

カテゴリ : Contract/Personnel, Player