グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年12月18日
マンデーナイトでライオンズが敗れたため、パッカーズは残り2戦を勝てば自力で地区優勝となった。
- QBアーロン・ロジャースについては水曜に診断が行われる。
- WRランドール・コブについてマッカーシーHC(月曜会見にて)。「今日のワークアウトはとてもよかったと聞いている。よく動けていて、すべて順調だと。ワークアウトを終えた明日の様子を確認したい。どの選手についても、我々がプランを決めるのは水曜だ」
- 試合後半のアジャストメントについてマッカーシーHC。「トリックプレーとか相手をだますようなプレーとか、特別なことは何もしていない。ただ基本に忠実に、ということを徹底させただけ。選手たちはそれを実行してくれた」
- QBマット・フリンを交代させることなど考えもしなかった、とクレメンツOC。「全員のプレーを向上させることに我々は集中していた。1つにまとまって、ハードに戦って勝利をつかんだ選手たちは称賛に値する」
- ハーフタイムについてドム・ケイパースDC。「前週のATL戦は10-21で、『1プレーずつ頑張って盛り返していこう』と話した。今週も同じことを言った。3-26とリードされ、悪い状況に陥っていた。ひるまず戦った選手たちを称賛すべきだ。エディーのビッグランでチームが盛り上がり、ディフェンスもいくつかよいプレーができた。一番大事なときに一番よいプレーができた」
- テキサス大ヘッドコーチの候補にマッカーシーHCの名前も取り沙汰されているが、本人は否定。「テキサス大のあるオースティン市は素晴らしい街だ。ご存知のように私の娘が(前妻とともに)そこで育った。しかし私はグリーンベイ・パッカーであることを誇りにしている。この地位にあるのは名誉なことだ。ここが私の、そして私の家族の家だ」 (管理人注: マッカーシーHCは2006年の就任当時バツイチで、前妻と娘がオースティンに。2008年にグリーンベイ在住の女性と再婚し、彼女の連れ子が2人、あらたに生まれた子供が2人いる)
- QBアーロン・ロジャースの火曜定例ラジオ番組から。
- 「明日水曜に練習し、なにも後退がないことを望んでる」
- 「ある程度、リスクと利益をはかりにかけるような(ドクターとの)話し合いになるだろう。スキャン結果を元にそうした検討をしなければならないが、また僕自身の感触や、痛みを感じることなく通常のフットボール動作ができているか、ということも検討材料に含まれるはず」
- 「2週前には痛みがあったからとてもそういう状態じゃなかったけど、先週は本来の自分だという感じがした。練習を見た人たちもそう思っただろうし、僕自身も復帰は近いとわかった」
- 「先週金曜の話し合いで欠場が決まったとき、僕は不満だったけど、(そうするのが正しいと)理解はしていた。僕はDr.パット・マッケンジーをとても尊敬し信頼している。彼は僕らのために素晴らしい仕事をしてくれている。球団側が言っているようにそれば僕にとって最善の道だったのだし、パットもそう感じている。ただ、だからといって僕が彼に対して意見を戦わせないわけじゃない」
- 「(復帰できたとして)勘が鈍ることはあまり心配していない。それよりもワークアウト不足の方が少し心配だけど、自分のワークアウトはしてきたし、体調はいい。先週は(1stチームで)練習を増やし、とてもよい感じだった」
- ダラスからの機内の雰囲気を聞かれたマッカーシーHC。「じつを言うととても静かな機内だった。みんな疲れ切っていたのだろう。試合後半のサイドラインのエネルギー、試合後のロッカールームの盛り上がり。それでガス欠になった選手が多かったと思う」
- 勝利後のロッカールーム映像。まるでプレーオフで勝ったような雰囲気だ。
- 先週紹介した、ランボーフィールド内の新しいチーム施設をマーフィ社長が紹介するビデオ。食堂のモニターには栄養学に基づいた選手へのアドバイスが表示されている。
- ProFootballFocusのスキルポジション評価は、QBフリン(+0.8)、RBレイシー(+0.7)、FBクーン(+0.5)、WRネルソン(+1.1)、WRジョーンズ(+0.2)、WRボイキン(+1.8)、TEクウォレス(+1.8)。
- ProFootballFocusのOL評価は、LTバクティアリ(-2.4)、LGシットン(+5.2)、Cディートリック=スミス(+0.3)、RGラング(+2.2)、RTバークレー(+2.1)。LTバクティアリとRTバークレーの評価(逆に思える)が意外だが、LTバクティアリはランブロックの減点が大きかった。LGシットンは今季のベスト。
- ProFootballFocusのディフェンス評価はマイナスが多く、大きなプラスはCBシールズ(+3.4)とDEボイド(+1.3)だけ。悪い方は順に、NTピケット(-3.1)、CBウィリアムズ(-2.6)、OLBマシューズ(-2.5)、ILBジョーンズ(-1.8)、DEラジ(-1.4)、DEジョリー(-1.1)、ILBホーク(-1.1)、OLBペリー(-1.0)。両ILBはラン守備が2人合わせて-5.0と悪く、パスカバレッジの+3.3を上回った。OLBマシューズはラン・パスラッシュとも悪く、今季3回目の大きなマイナス。
- Journal Sentinel紙のカウボーイズ戦レビューから。
- ユニット評価(5点満点)は、QB(4.5)、RB(4.5)、WR/TE(4.5)、OL(4)、DL(2.5)、LB(2.5)、DB(4)、K(4.5)、ST(4)。
- 前半のQBフリンは他の選手と同じようにひどい出来。密集に投げ込んでインターセプトを喰らい、WRへのスクリーンは高すぎ、TEテイラーへのパスは低すぎ、3rdダウン1でのRBレイシーへのパスも悪かった。ハーフタイム時点でQBトルジーンとの交代は五分五分に見えた。しかし、冷静で自信家のフリンをマッカーシーHCは使い続け、その忍耐が大きな見返りをもたらした。
- カウボーイズのモンテ・キフィンDCは彼らしくなくブリッツが多く(24.4%)、6メン以上のラッシュが13.3%もあった。決勝TDドライブ最初のプレー、QBフリンは6メンラッシュに対してポケットで動じず、クロッシングルートのTEクウォレスへの矢のような18ydsパス。右に走りながらWRボイキンへ難しい10ydsパスも通した。
- RBレイシーは足首を痛めながら(75スナップ中)56スナップに出場し、RBスタークスは7スナップのみ。今回のRBレイシーはタックルを破ったのが4回。60ydsランの際、FBクーン(26)は1人で2人を料理した。逆ウィッシュボーン隊形は9回もあった。左右対称なので相手は自分でストロングサイドを定めねばならず、こちらはその弱点を突きやすい。ハーフタイム時点で相手はベストLB5人のうち4人を欠き、ベストDL6人のうち4人を欠いていたことは留意すべき。
- WRボイキンは6回来たボールをすべてキャッチ。なにをやるにも力強く、ルーキーイヤーからの進歩は目覚ましい。ヒザと足首のケガを抱えるWRジョーンズだが、39ydsレセプションは8ydsのスラントから3人のタックルを破ったもの。WRネルソンの13ydsTDパスキャッチは、(アンダースローのため)CBスキャンドリックが容易にインターセプトできたはずだが、WRネルソンは高くジャンプしてボールを奪い取った。
- TEクウォレスはこの2週間、レシーバーとしてかつてない働きを見せている。スロットからディフェンダーを抜いて10yds以上のパスをキャッチすること3回。ワイドにセットしてTDパスを捕るのも2試合連続。今回はインサイドのルートでFSヒースを破った。パスプロでは被サックに貢献してしまったが、ランブロックでは技術が向上し、"Bad Run"が一度もなかった。TEボスティックが退場したため、TEテイラーがスプリット・レシーバーに入ることが3回。
- パッカーズは引き続きマンとゾーンのランプレーを織り交ぜている。RGラングはプル・ブロックが7回、ゲインは97yds(平均13.9)。LGシットンのプル・ブロック時は6回43yds(平均7.2)。RBレイシーの60ydsランもRGラングのプル・ブロックが効果的だった。DTジェイソン・ハッチャーはサック9回(DT中最多)を挙げていたが、RGラングが主にマッチアップしてプレッシャーゼロ。アウトサイドではDEウェアに対してLTバクティアリもRTバークレーもプレッシャーを許さなかった。OLに責任のある"Bad Run"が4回あったうち、RTバークレーが1.5回、Cディートリック=スミスとLTバクティアリが1回ずつ、RGラングが0.5回、LGシットンはゼロ。
- DEボイドは今季最多の32スナップに出場(これまでの最多が12回)。ベース隊形でDEジョリー(負傷退場)の穴を埋めただけでなく、あらゆる場面で起用され、DEダニエルズと並んで3rdダウンでパスラッシュすることさえ数回あった。最初のスナップでRBマレーを-3ydsロスに仕留めたほか、バックサイドからNTピケットやDEラジを追い抜いてランを6ydsで止める好タックル。彼がいなければTDだったかもしれない。最も効果的なパスラッシャーはDEダニエルズで、センターと右ガードのダブルチームを破ってサック。スタントでプレッシャーをかけるプレーもあった。立ち合いの激しさが戻ってきている。
- OLBマシューズ(68)はUSC後輩のLTタイロン・スミスに圧倒され、ラッシュ36回(スタント除く)のうち32回はシングル・ブロックで止められた。プレッシャーは彼が2.5回、OLBニール2回、OLBペリーとOLBムルンバはゼロ。OLBニール(45)はハッスル・サック(9.7秒も逃げ回られた末)があったが、RTダグ・フリー相手に大部分は止められていた。今回も相手のブーツレグにコンテインを怠るミスあり。OLBペリー(28)はまだ足が悪い。
- ILBジョーンズは一時退場(足首)のあと復帰したが、波のある内容。とくにカバレッジがそうだった。TEウィッテン相手に完璧なカバレッジもあったが、ジャムを失敗して縦に抜かれた27ydsパスもあった。ILBホークは今回も全スナップ(73)に出場してまずまず。
- CBシールズのインターセプトは相手にとって青天の霹靂。(ラン注力のため)セーフティのヘルプなくWRオースティンを1on1でカバーし、相手の前に飛び込んでパスを奪い取った。ロモに限らず、QBとしては信じられないプレーだろう。その4プレー前にも、9メンフロントのラン警戒場面でWRブライアントへの長いパスをブレークアップするビッグプレーあり。エンドゾーンでTDを防いだブレークアップも2回。バックフィールドを覗き見てしまう悪い癖からWRブライアントに抜かれて37ydsを許したミスと、TEウィッテンへの25ydsTDパスの際は弱弱しいミスタックル。
- 逆サイドのCBウィリアムズも堅実な内容。オープンフィールドでRBマレーをソロ・タックルしたのが2回。試合残り1分半、彼はサイドライン際で自分のカバー相手を見切ってWRビーズリー(CBブッシュがついていた)へのパスを読み、試合を決めるインターセプト。CBハイド(40)は可もなく不可もなく、4回30ydsを許した。CBブッシュ(20)はあの素晴らしい頑張りで、審判が反則を見逃してしまうのかも。
- SバーネットはエンドゾーンへのTEウィッテンへのパスを警戒し続け、好ブレークアップを決めた。ただフィジカルさに欠け、コーチが望んだようなボール・ホークにもなれていない。Sジェニングス(33)は先発の座を守ったが、Sリチャードソン(40)の方が出番が多い。Sバンジョーはゼロ。WRブライアントはエンドゾーン奥でSジェニングスをオーバーパワーして5ydsTDパスキャッチ。Sリチャードソンはディープのサイドライン際へ追いつくレンジがなく、パスミスでかろうじて救われた。ランサポートはそこそこで、力強さは見せていない。
- スペシャルチームはミスタックルなし。CBハウスとCBブッシュがどちらもFGブロック寸前の好ラッシュあり。なかでもCBブッシュは素晴らしいゲームだった。過去3試合スペシャルチームは反則がなかったが、CBハウスがフェアキャッチ・インターフェアの反則。新加入RBカリル・ベルは惜しくもパントブロックを逃す好ラッシュ。Kクロスビーは57ydsどころか、おそらく63か65ydsでも決めていただろう。