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Packers - Cowboys Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年12月17日
- マイク・マッカーシーHC。「疲れ果ててしまった。プロアスリートたちが1つの試合にどれだけ多くのエネルギーを注ぎ込んでいるか、あまり理解されていないように思う。試合後の選手たちの感情の発露を見ただけでも・・・我々がどれだけ多くの困難を乗り越えたか、とても言葉では言い表せない。私のボキャブラリーの限界だよ。信じられないゲームだった。私は泣き出さないようにするのがやっとだった」
- QBマット・フリン。「本当に大きな勝利だった。どういう気持ちといったらいいのか、僕らの誰も説明できないと思うよ。きっとこれから実感がわいてくるだろう。最後にニーダウンするとき、僕らはみんな『これって現実か? 本当にこれが起きてるの?』という感じだった」
- TEアンドリュー・クウォレス。「(追い上げ途上では)みんなの頭の中にかならずあったと思う。『シーズンはここにかかっている。もう1つのミスも許されない』ってことがね」
- OLBクレイ・マシューズ。「こんな気分は長らく経験していなかった。まるでスーパーボウルを勝ったみたいだ」
- DE B.J.ラジ。「アーロンが欠場と聞いて失望しなかったと言ったら嘘になる。僕の意見ではリーグ最高のクォーターバックだから。でも僕らは試合の後半に盛り返した。力を合わせてね。オフシーズンのワークアウトからみんなで一緒にやってきて、こういう試合になった。相手を止めなきゃいけない、得点をしなきゃいけない、その両方が必要だった。チームとしてまとまれたのは不思議なほどだ」
- 同じスタジアムの同じハーフタイム。3年前のスーパーボウルではCBチャールズ・ウッドソン(前半で負傷退場)の涙のスピーチがチームを1つにしたが、今回はDEジョニー・ジョリー(おなじく前半で負傷退場)とILBジャマリ・ラティモアがディフェンスを活気づけた。「ジョリーは話がたくさんあった。必死でプレーし続けよう、ファイトし続けよう、という内容だった。それからラティモアが心から話をした。本当に感動的だった。選手たちの心に響いたと思う」とB.J.ラジ。
- DEジョニー・ジョリー。「僕が言ったのは『戦い続けよう』ということだけ。1つにまとまって戦い続ければいずれ突破口は開けるとわかっていた。(自分は負傷退場したが)みんなハードに最後まで戦い、僕らが正しかったことを証明してくれた。1つにまとまって頑張れば、すべては収まるべきところへ収まるんだ。前半だって最善を尽くしたけど、2つほどうまく行かないことがあっただけ。後半もすべて完璧ではなかったけど、頑張り続けて勝利を手に入れた。仲間が戦い抜くのを見るのはいいものだ」
- 故郷に錦を飾ったQBマット・フリンについて。
- 「こうした試合には個人的にも大きな満足感がある。ハードに努力を続け、ネガティブなことを忘れ、ポジティブなことに集中してきた。(2球団から)解雇されたことをモティベーションとして活かしたか? そうしなかったといったら嘘になる。言葉で表現するのは難しいけど」
- 「前半がとても悪かったのはたしか。チーム全員が苛立ちを感じていたと思う。後半の立て直しはクレージーなほどだったね。これだけ得点できるチャンスがもらえたのはディフェンスのおかげだ。後半最初のプレーでビッグランが飛び出して、モメンタムが来たのをみんな感じたと思う」
- 前半の出来があまりにも悪かったため、後半はQBフリンを下げてQBトルジーンを使うべきでは、という声が世間には多かった。「いや、ロッカールームでは全くそんなことはなかった。問題はクォーターバックだけじゃない、僕ら全員の出来が悪かったんだ。チームが不調なら批判がQBに集まるのはわかるけど、前半はみんなが悪かった」とWRジョーンズ。
- QBフリンはテキサス州タイラーでカウボーイズファンとして育った。逆に、相手のQBトニー・ロモはパッカーズファンではなかったがウィスコンシン州出身。
- LGジョシュ・シットン。「(第4Q半ばで)ふたたび12点差とされたときはすこし落ち込んだよ。でもフリンが僕のところへやってきて、『信じろ、とにかく信じるんだ』と言ってくれた。僕は『もちろんだ! 信じてる』と言ったんだ」
- RBエディー・レイシーは足首を痛めながら最後まで頑張り抜いた。「フットボールを始めて以来、僕にとって最高のゲームだった。ブロックしてくれた選手たちのおかげだ。カレッジと違ってNFLはなにひとつ容易ではないし、それだけチームメイトへの感謝も大きくなる」「(後半最初の)60ydsランはオフェンスにとって大きなプレーだった。ディフェンスさえ、あの後はよくなった」
- RBレイシーは今季1028ydsラッシングとなり、2009年RBライアン・グラント以来の1000ydsラッシャーに。RBジョン・ブロキントンの持つ球団新人記録(1971年)まであと77ydsに迫った。
- 後半最初のRBレイシーの60ydsラン(ビデオ)についてRGラング。「オフェンスが勢いに乗るためのきっかけが必要だったんだと思う。そこへ後半いきなりエディーのビッグランが出た。これで僕らは自信を取り戻し、モメンタムが少しこちらに動いた。あの後はいろいろなことが噛み合い始めた」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解もRBレイシーの60ydsラン。こちらはFBクーンとTEクウォレスをバックフィールドに置いて逆ウィッシュボーン隊形。相手もSチャーチが上がってラン警戒。DEウェアはワイドにパスラッシュして圏外へ。RBレイシーは一瞬右へのフェイクを入れてから左へ走り出したため、LGシットンの開けた穴にRGラングにプルする時間的余裕ができた。FBクーンがLBローレンスのブロックをヘルプしたあとSチャーチをしっかりカットブロックすると前が大きく開き、WRジョーンズもCBを好ブロック。TEクウォレスが余るほどだった。
- 残り1分34秒のRBレイシーの1ydTDランについて、「反撃の時間を残すためわざとTDさせた」とカウボーイズのジェイソン・ギャレットHCは明かしている。
- 上記のプレーでは、DEラジとDEマイク・ダニエルズがダブルFBとしてブロッカーをした。先週の練習で、次の試合はショートヤーデージ・シチュエーションで使うかもしれないと告げられたという。「ディフェンスのミーティング中にオフェンスのコーチがやってきて僕とマイクを連れ出し、オフェンスのウォークスルーをやったんだ。説明は5分ぐらいだった。本番では僕もマイクもOLも、みんながしっかり仕事できた。(右にセットした)僕の役目は、右ガードの後ろについていって穴を開けることだった」とDEラジ。
- WRジョーディ・ネルソンは今季3rdダウンでのパスキャッチが25回でチームのダントツ1位となっている(2位はWRボイキンの10回)。過去3年のチームトップは2012年WRコブ(24)、2011年TEフィンリー(19)、2010年WRドライバー(16)。WRネルソンはこれまでの最高が昨季の15回(チーム3位)だった。
- TEアンドリュー・クウォレスは2試合連続でパスキャッチ6回66yds(黒魔術という声あり)。「彼のことを誇らしく思う。シーズン中盤までは機会を活かすことができないでいたが、いま我々は彼を必要とし、そこで彼は2試合にわたって大きな仕事をしてくれている」とマッカーシーHC。
- LTデヴィッド・バクティアリはDEデマーカス・ウェアとマッチアップして被サックゼロ、QBヒット1回、タックルわずか1回(アシスト)に抑えた。
- RTドン・バークレーは前半の出来が悪かった。第2シリーズではDEセルヴィーに突破されて(クイック・ピッチを受けた)RBレイシーが-6ydsのロスに。次のシリーズでは同じくDEセルヴィーにサックを献上している。
- 試合前の練習では、WRランドール・コブがいろいろとルートを走ってQBトルジーンからのパスをキャッチしていた。10月13日レイヴンズ戦で脛骨を骨折して以来、彼の練習が(地元記者たちにさえ)目撃されるのはこれが初めてのこと。
- カウボーイズはRBデマルコ・マレー(今回平均7.4yds!)を擁しながら、後半7回、第4Qに3回しかランをしなかった。「なんてこった。彼らはリーグ最高のゾーン・スキームだよ。古いとも言われるけどね。ウィスコンシン(大学)のスキームだ。この4週間、彼らのランを誰も止められなかった。それをやめてしまうんだから。そうしてくれてこちらはハッピーだった。『OK、ありがたく受け取ろう』という感じ」とNTピケットは振り返っている。「先週映像でRBマレーを見て、『こいつは本物だ』と僕らはコーチと話し合っていた。タフで速く、見かけよりも力強い。過小評価されたRBの1人だ」
- 前半のディフェンスはトータル332ydsもゲインされながら、なぜか3rdダウンは成功ゼロ。たいてい3rdダウンまで行かずに1stダウンを更新されていたのも事実だが、なんとかTDを許さずFGを4回蹴らせたことが後半の逆転劇につながった。
- イージーなサック機会を逃せばロクなことが起きないのが普通だが、今回は別だった。QBロモはフリーでバックフィールドに走り込んできたOLBマシューズをうまくかわしてWRオースティンに投げたが、それをCBサム・シールズが横から見事かっさらった(ビデオ)。「サックを逃してすごく腹を立てたよ。サムがインターセプトするまでの0.5秒の間ね(笑)。QBを揺さぶることができた、という点でビッグプレーに貢献できた。あの1プレーが勝敗を分けたと思う」とOLBマシューズ。
- 上記のプレーは2ndダウン6でランのプレーコールだったが、QBロモによるオーディブルでパスに変えたらしい。
- パスカバレッジについてCBトラモン・ウィリアムズ。「僕らはよくやれたと思う。相手はクロスパターンなどでこちらの弱いところを攻めてきた。タフなカバレッジをさせられた選手もいて(ILBホーク対TEウィッテンなど)、相手はそこを突いてきた。でも大事なところではしっかり持ちこたえ、必要なだけのプレーを決めることができたと感じてる」「前半は点差をつけられたけど、無茶苦茶ひどいプレーだったとは思わない。(TDを許さず)FGを蹴らせることができたからね」
- 第4Q末の2つのインターセプトについてSモーガン・バーネット。「こちらは4ミニッツディフェンスでランを止めに行く構えだった。トラモンやサムのようなすごいCBたちがいれば、どんなレシーバーでも任せられると大きな信頼を寄せていた」
- オフィシャルレビューにもつれこんだ試合最後のインターセプトについてCBトラモン・ウィリアムズ。「(地面に落としていないと)あれほどキャッチを確信できたことは生涯初めてだよ」
- 第4Q残り12分08秒、CBウィリアムズはインターセプトがオフィシャルレビューで取り消しとなった。正面の低いパスに飛び込む形となり、上から体ごとかぶさる形でボールが地面についてしまった。本人はあれもインターセプトだったと主張しているが、DEラジは「ご存知のように僕はリアリストだからね。彼は落としてたと思うよ」
- Kメイソン・クロスビーは57yds(キャリア2番目)のフィールドゴールを成功し、これで11回連続成功。50yds以上を5本成功はNFL3位タイだ。「(被サックで39yds地点まで下がったが)こちらはアグレッシブだった。コーチ・マッカーシーはチャンスがあると思えば強気に僕を送り出してくれるし、今日はそれに応えられて嬉しかった」
- Kクロスビーはテキサス州ラボックの出身。「フィールドゴールを蹴る時、僕はちょうどあの星(テキサス州の象徴でもある)の真ん中にいたんだよ。蹴った後で思ったんだけど、誰かが良い写真を撮ってくれてたらいい記念になるなって」
- パッカーズはスーパーボウルを含めてAT&Tスタジアム(旧カウボーイズスタジアム)で2戦2勝に。「みんなここが大好きだよ。僕らにとってすごくよい場所だ」とOLBマシューズ。
- ESPNによると、ハーフタイム時点で23点以上差がついた試合は2001年以来NFL全体で429回あり(プレーオフ含む)、逆転勝ちしたのはこれがわずか6例目とのこと。