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Notebook: 新人Cトレッターがロースター復帰
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年12月11日
- QBアーロン・ロジャース(左鎖骨骨折)は定例ラジオ番組で「先週の練習では痛みがあり、『復帰に近い』と言える状態ではなかった」とあきらかにした。つまり問題はスキャン結果だけではないということ。今週の復帰を期待しすぎないでくれ、という意図の発言だろう。水曜に練習参加して出否を判断することになっている。
- QBロジャースのコメントは以下のとおり。「先週じっさいに起きたことをここでまとめておきたい。水曜に練習すると痛みがあった。可動域とフレキシビリティとリスク判断、この3つが決め手だと先週話したよね。でもフットボールの動作の中で痛みの問題が新たに出て来てしまった」「スナップを受けたりハンドオフをする、こうした単純な動作で痛みがあるようではいけないんだ。水曜にたくさんのことをやろうとしたけど、あまり感触がよくなかった。だから木曜はパッドを着けたといっても実際は大した練習はできなかった。金曜もそう。あまり前進できなかったんだ。先週は復帰に近かったとは言えない。次週のためにできるだけ休ませて水曜のテストに備えよう、という気持ちだった。それにスキャン結果も望ましいものではなかった。今週出場するためには、先週とは違った検査結果、違った練習結果が必要だ」
- PUPリストにいた新人OL J.C.トレッター(足首骨折)は3週間の猶予期間が終了し、正式にロースター復帰となった。ドラフト4巡指名から最初のOTA練習で大ケガを負い、今季中の復帰は難しいと見られていただけにこれは嬉しいニュース。コーネル大学では左タックル(大学2年まではTE)をプレーしていたが、パッカーズはセンターとして育てている。ただ、実戦経験ゼロなのでいきなり2番手センターにするのは無理がありそう。
- 入れ替わりにWRマイルズ・ホワイト(ドラフト外ルーキー)がインジャリーリザーブ入りとなった。どこを負傷しているのかはわからない。WRコブ負傷後にロースター昇格してスロットでプレーしたが内容は芳しくなく(パスキャッチ9回66yds)、WRジョーンズ復帰とともに出番が激減。ここ5試合で計9スナップしか出場していなかった。まだあまりにも線が細い。
- WRホワイトのIR入りでWR陣は4人だけになってしまった。しかも4人目のWRクリス・ハーパーはオフェンスでの出番がまだゼロ。WRコブ(脛骨骨折)は先週の時点でランニング許可さえ下りていなかったことを考えると復帰はまだ先のはず。今週中にプラクティス・スクワッドからWRタイロン・ウォーカーかWRアレックス・ジレットを昇格させるのだろうか。
- ProFootballFocusによると、RBエディー・レイシーのラッシング65ydsのうち44ydsがファーストコンタクト以降のゲイン。
- 元RBアーマン・グリーンと元LTケン・ルトガーズがパッカーズ・ホール・オブ・フェイム入りすることが発表された。殿堂入り式典は来年7月19日にランボーフィールドのアトリウムで行われる。
- RBアーマン・グリーン Ahman Green はネブラスカ大から1998年3巡指名でシーホークスに入団。2000年にトレードでパッカーズにやってきた。エースRBレヴェンズのケガをきっかけにスターターとなり、7年間で1000ydsラッシング6回、4年連続プロボウルの大活躍。FA移籍したテキサンズではケガに苦しんだが、2009年にパッカーズと再契約して8322ydsの球団最多ラッシング記録も達成した。シーズン1883ydsラッシング(2003年)、ラン・パスキャッチ合わせて通算11048ydsも球団記録。
- LTケン・ルトガーズ Ken Ruettgers はUSCから1985年ドラフト1巡7位でパッカーズに入団。2年目に先発定着すると、以後10年間にわたって不動の先発左タックルを務めた。1992年にホルムグレン新HCが旧政権から引き継いだ選手の中で、WRスターリング・シャープやSリロイ・バトラーに次ぐ中核選手だったと言える。残念ながら1996年はケガのためスーパーボウル制覇をサイドラインから見届け、そのまま引退となった。
- Journal Sentinel紙のファルコンズ戦レビューから。
- ユニット評価(5点満点)は、QB(3)、RB(3.5)、WR/TE(3.5)、OL(3)、DL(3)、LB(4)、DB(4)、K(4.5)、ST(3.5)。
- 厳寒の中でもQBフリンは自信を失うことなくハドルを指揮し、タフネスでチームメイトを活気づけて逆転勝利に導いた。よいパスは6つほどあり、落球は2つか3つ。特定のレシーバーに視線をロックオンしてしまう傾向があり、もっと経験豊富なLB陣であれば痛い目に遭ったかも。無理に走ってサックを喰らい、5回のスクランブルの際もダウンフィールドを見ず、ただ走っている。決断力に欠ける時があるのは、大きなラインマンの向こうが見づらいせいか。リリースも遅い。
- RBレイシーは前半に破ったタックルが1回、足首負傷後の後半は出場16スナップで7つもタックルを破った。勇気ある活躍だった。読みを誤ったり、左右方向に走りすぎたりすることが何度かあった。
- 先週コーチから批判されたTEクウォレスは今季最高の働きだった。サイドライン際で素晴らしい8ydsキャッチ。ブーツレグでは巧みにリリースしてディープ・ミドルで21ydsのキャッチ。決勝の2ydsTDはワイドにセットしてFSモッタを相手にバックショルダーのパスをキャッチ。デトロイト戦で散々だったブロッキングは多少マシになった。
- LGシットンは今回もしっかりした働きで、プレッシャーも"Bad Run"も一度もなし。このOL陣が苦しむスタントに対し、一番よくやっているのもシットン。RGラングとCディートリック=スミスはよい日ではなく、被サック2回、"Bad Run"6回。RTバークレーはDEマッサクワにサックを許した他は目立ったミスがなかった。LTバクティアリはデトロイト戦の大不振から立ち直り、ハリー2回、"Bad Run"1回だけだった。ガードがプルしたプレーが7回もあった。
- DEジョリーは今季のベストゲームかも。彼もNTピケットもRGピーター・コンズ(元ウィスコンシン大)をオーバーパワーすることが何度もあった。DL陣唯一のプレッシャーはDEラジによるもの。過去数週でベストのラッシュだった。以前は大事なプレーでは彼が入るのが当然だったが、今はもうそうではない。DEダニエルズは今ひとつで、弱いOL陣相手にプレッシャーゼロ。6巡指名ジョシュ・ボイドは今季最多の13スナップに出場。3-4隊形でのノーズタックル(今季初)もあった。ダブルチーム相手にまずまず持ちこたている。DEデイトン・ジョーンズは9スナップだけの出場だが、注意力とハッスルで好プレーが2回。
- OLBマシューズは52.4%でダブルチームされた(これまでの今季最高はWAS戦の32%)。相手はチップ・ブロック(TEやRBによる)をコンスタントに入れることで、彼に突破されないよう注意を払っていた。そのぶんOLBペリーやOLBニールが1on1となってチャンスを活かした。OLBペリーはRTシュレーダー相手に3連続ハリー。残り2分の場面でもDEダニエルズとのスタントでプレッシャーに成功。右サイドを好む彼が左サイドでこれだけ貢献したことはコーチ陣を勇気づけるだろう。OLBニールのプレッシャー2.5回もRTシュレーダーが相手。今季パッカーズが対戦した最悪のOTかもしれない。
- ILBコンビは平凡な内容。RBジャクソンの22ydsランではILBジョーンズがオーバーパスートしてカットバックレーンから追い出された。第2Qの36ydsTDパスの際は、ブリッツに入った彼がRBロジャース(身長168cm)にしっかり止められ、投げる時間を稼がれた。今回LB陣はミスタックルなし。
- 4thダウンでTEゴンザレスのパスをCBブッシュがブレークアップしていなければ、おそらくファルコンズが勝っていただろう。相手が殿堂入りTEということを考慮すれば、今季パッカーズディフェンスのベストプレーかもしれない。彼はダイムバックとして17スナップ出場し、アグレッシブかつ効果的なカバレッジを見せた。普段ならオートマティックのはずのTEゴンザレスへのショートパスを、万年バックアップのCBブッシュが叩き落とすとは。さらに勝利を確定させるインターセプトも。この2つは高校・大学・プロのミーティングルームで今後お手本とすべきプレー。CBウィリアムズのプレーもよく、OLBニールのサック&ファンブルフォースの際は彼がWRダリウス・ジョンソンのスラント・ルートをよくカバーしていたためにQBが持ちすぎたもの。CBシールズは今ひとつで、WRホワイトに対して4回53ydsを許した。
- SジェニングスはWRデイヴィスをタックルしようとして空振り。代わったSリチャードソンは38スナップに出場。RBロジャースのランをよく読んで1on1となったが3yds前進を許した。Sバーネットはリチャードソン登場とともにフリーセーフティに移った。WRデイヴィスのカバーしきれずTDを許したほか、TEゴンザレスに2ydsのTDパスも許している。
- ファルコンズ戦で勝利した後のマッカーシーHCのロッカールーム・スピーチのビデオ。
- ランボーフィールド内のチーム施設の拡張工事が進み、このたび写真が公開された。選手用ラウンジ、食堂、ミーティングルーム、ウォークスルーやリハビリ練習用の小フィールド、トレーニングルームなど。(写真集)